元有名進学塾講師が教える!子どもに勉強させる3つの裏ワザ

2020/06/20

サンキュ!STYLEライターのdanngoです。
独身時代、中学受験向けの某有名進学塾に非常勤講師として3年、専任講師として1年勤めていた私。
やる気のない子どもたちもいる中でいかに勉強させるか、四苦八苦してきました。
そんな中で会得した「子どもに勉強させるワザ」をお教えします。

裏ワザ1:とにかくショートステップ

授業をするときに、いちばん気をつけていたのはこれです。
とにかくショートステップを踏ませること。研修でもよく言われました。

たとえばですが、つるかめ算を教える際にいきなり計算方法を教えることは避けます。
「ツルとカメが合わせて3匹。ツルが何匹、カメが何匹いるかはわからない。さあ、脚の数は何パターン?」
などと言いながら、黒板に絵を描きツルが3匹なら6本、ツル2匹でカメ1匹なら8本……というように場合分けをします。
そうして、自然と法則に気がつくように仕向けるのです。計算方法を教えるのはそれから。
できるだけ小さな数を使い、簡単に計算できる問題からやらせます。
子どもたちがやり方に慣れてきたと思ったら、少し難しくなった問題も。

家庭学習でショートステップを意識するなら、いきなり本題に入らず導入部分をしっかりやりましょう。まずは勉強するテーマに興味を持たせることが大切です。

じつはそれ以前に大事なのが、勉強の用意をすること。机の上を片づけ、椅子に座り、教科書とノートを広げる……ということでも子どもにとっては大変なことも。
このステップでつまずかないように、親がさりげなく手伝うのも有効。どんな簡単なことでも、最初のうちは「できたらほめる」を意識してくださいね。

裏ワザ2:サンドイッチ法で集中力を維持

子どもの集中力は思った以上に長続きしません。
そのため、授業では10分くらい問題をやらせたら区切って5分くらいで解説、といったように進めていました。

30分以上続けて解説するのは、6年生の模擬テストの後だけ。また、夏期講習のときも算数を続けて2時間なんてことはせず、算数の後は社会、といったように教科を変えます。
実験授業など時間を要するものを除けば、2時間続けて同じことは教えないのです。
飽きさせないための工夫ですね。ある活動の間に別の活動をはさむ、名づけてサンドイッチ法です。

家庭で実践するなら、算数の問題集を解かせたあと国語の音読、といった切り替えを。
できれば、15分以内で区切ったほうがいいです。
学校の授業のように45分間同じことをやらせたいかもしれませんが、家でそれをやると退屈しますよ。
リコーダーを吹いたり工作をしたりといった活動も、音楽や図工と称して勉強時間に組み込みましょう。

裏ワザ3:目の前にニンジンでやる気をアップ

最後の方法は、少々ずるいようですがごほうびで釣る作戦です。

馬の鼻先にニンジンを吊るして走らせるように、ごほうびを用意して頑張らせるわけです。ごほうびといっても、特別なものは必要ありません。ふだんの生活でやっていることを、うまく利用しましょう。
「それが終わったらおやつにしよう」というように、子どもの楽しみにしているものなら何でもいいです。おやつのほかにも、ゲーム、テレビ、休憩などもごほうびとして使えます。

ちなみに、塾講師時代は理科の板書を写すペースが落ちてきた子どもたちに「それが終わったらおもしろい話をするから!」と元気づけていました。
そうして、ちょっとしたトリビアを披露するのです。ほかにも簡単な実験や一発芸というのもありました。一発芸の内容ですか?「地球の自転と公転の動きを体で表現する」が鉄板ネタです。
子どもに受けすぎて、休み時間に何度もやらされ死にそうな思いをした記憶も。
若いころでもきつかったので、今やったらどうなるのか想像もつきません。

今回は、進学塾での講師時代に会得した「子どもに勉強させるワザ」をご紹介しました。自宅での学習時にぜひ参考にされてください。

◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

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