選び方で食べ物の劣化が早まるかも…⁉知らなきゃ損する"食品用ラップの違い"とは

2020/07/01

管理栄養士&食生活アドバイザーでサンキュ!STYLEライターのゆかりです。

みなさんは、食品用ラップによって、素材が違うことをご存じでしょうか?
単に値段が安いとか高いの違いではなく、じつは性能にも大きな違いがあるのです!

それを知らずに保存することで、じつは日持ちしていなかったなんて可能性も…。
この記事では、できるだけおいしく安全に食べられるよう、食品用ラップについて紹介していきます。

食品用ラップの種類

市販されている食品用ラップには、実は様々な種類があります。
今回は、こちらの3つの種類をご紹介したいと思います。

1.「ポリ塩化ビニリデン」素材
2.「ポリエチレン」素材
3.「塩化ビニル樹脂」素材

それぞれの特徴や、どういった用途での使用ががおすすめかをご説明いたします!

1.「ポリ塩化ビニリデン」素材

◆水分や酸素を通しにくい。耐熱温度140℃。
◆そのため、密閉して酸化・乾燥・臭い移りを防ぐ!
◆保存としてラップが推奨される場合は、この素材を選ぶと◎。

一番扱いやすい反面、価格は割高。
切れやすいカット刃や、巻き戻り防止ケースなど、使いやすい工夫がされているものも。

2.「ポリエチレン」素材

◆酸素は通しやすい。耐熱温度110℃。
◆一番安価で、やわらかさを出すために使われる可塑剤が不使用のため「無添加ラップ」として売られているものも。
◆燃やしても有害物質が出にくいタイプで、環境にやさしい。
◆収穫後も、呼吸が続いている野菜や果物を包むときに◎。

ラップ同士が引っつきやすい性質があるので、大きめに引き出して、容器を底まで覆うようにすると密着性が改善されますよ。

3.「塩化ビニル樹脂」素材

◆伸びがよく、密着性が高い。耐熱温度130℃。
◆食料品店や飲食店ではよく使われていて、業務用はこのタイプが多い。
◆完全に水分を通さないわけではなく、酸素も通しやすいため、短期的な保存に◎。

パック詰めでラップをかけられている肉や魚は、そのまま保存せずに、「ポリ塩化ビニリデン」素材のラップをかけ変えるすることで、日持ちUP!

素材ごとの違いを生かして使ってみよう!

意外と知られていないラップの違いをまとてみました。

このほかにも、ポリエチレンと同じ環境にやさしい素材でありながら、より扱いやすいポレオレフィンという素材もあります。値段だけで選んでいたり、なんとなく使っていたという人も、これを機に見直してみるのもいいかもしれないですね。

ぜひ、賢い使い方を知って、保存上手になりましょう!



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND