理科好き元塾講師おすすめ!近場でできる自然観察【昆虫編】
2020/08/11
理科好き元塾講師のサンキュ!STYLEライターdanngoです。
夏は自然観察にぴったりの季節です。もしかしたら自由研究になるかもしれないですし、遊びもかねているので一石二鳥。都会の中でも比較的見つけやすい生き物といえば昆虫です。
昆虫観察の旅に出かけましょう!
虫取りあみよりデジタルカメラを
昆虫観察というと、虫取りあみと虫かごを用意する人が多いのではないでしょうか。
でも、子どもが虫取りあみを使うと不慣れなせいか羽根などを傷つけてしまうことが多いのですよね。
それに、自由研究のレポートに生きている昆虫をそのまま出すわけにはいきません。標本にするという手もありますが、基本的には写真を撮る必要があるのです。それなら、最初からデジカメを持って出かけて現地で撮影した方が楽。ズーム機能があるので、手が届かないところで鳴いているセミも間近にいるかのように撮影可能です。
動き回る昆虫は追いかけない
チョウやトンボのように飛ぶのがうまい昆虫やバッタのように頻繁に跳びはねる昆虫は、追いかければ追いかけるほど逃げていってしまいます。
「静かなること林のごとし、動かざること山のごとし」作戦で、じっと騒がず待ってみましょう。気配を消していると、やがて昆虫の方から自分に近づいてくれます。チョウの場合は花の蜜を吸うために花にとまる可能性が高いので、おいしそうな花のそばでカメラを構えてスタンバイ。
ヤブカラシのまわりでアゲハチョウが舞っているのを見つけました。私が少し花に近づくと驚いたのかいったん遠くに逃げましたが、「絶対に戻って来る」と確信。
ヤブカラシは雑草ですが、アゲハチョウの好きな花です。私が気配を消して待っていれば、また近づいてくるはず。
やはりやって来ました!
心の中で小さくガッツポーズ。
花の間をひらひらと飛び回りながら、しばらく吸蜜にいそしんでいました。
もちろん、その間私はシャッターを連打。
ポルノグラフィティの『アゲハ蝶』ではイエロー、ブルー、漆黒という色の表現が出てきます。私はずっとキアゲハやクロアゲハ、アオスジアゲハなどの複数のチョウが飛んでいるさまを表現したのだと思っていました。
でもファインダー越しにのぞいたアゲハチョウの羽根には、それらの色が全て含まれています。美しいなと思いました。帰宅後図鑑で調べましたが、キアゲハで間違いないようです。ナミアゲハはもう少し白っぽいですからね。
産卵する植物もねらい目
アゲハチョウを撮影するなら、ミカンやサンショウなど、産卵するためにやってくる植物もねらい目です。どんな植物にやってくるかは種類によって違います。
カタバミのそばでひらひらしているシジミチョウを発見。たまに花の蜜を吸う様子を見せますが、葉から葉へとせわしなく歩き回っています。
ものすごくゆっくり動いて近づいてみると、腹の先を曲げて葉の裏側にくっつけている様子が確認されました。もしや、産卵……?
おそらく、ヤマトシジミだったのでしょう。シジミチョウは仲間が多く判別がむずかしいのですが、カタバミといえばヤマトシジミ。
以前はベニシジミを見つけてデジカメで撮影したのですが、じっとしていたにも関わらずなかなかピントが合いませんでした。近づいてズームして撮影しようとすると、光が多かったのかピンボケしてしまうのです。遠くからズームせず撮影した写真だけ、何とかまともに撮れました。まだまだ修行が足りません。
写真を撮った後は、家で図鑑を開きながら何の種類か考えてみましょう。お子さんとああだこうだ言いながらやると楽しいですよ。インターネットで検索するという手もあります。写真が豊富で探しやすいのでぜひ。
◆記事を書いたのは・・・danngo
中高国語科教員免許を持つ、活字中毒気味のアラフォー。高学歴・高血糖・高齢出産の三高ライター。「家事は化学、子育ては文学」を信条としている。
※ご紹介した内容は個人の感想です。