「敗北」の「北」ってどういう意味?身近な漢字に隠された意外な意味とは
2020/09/26
みなさんは、「あれ、なんでこの言葉にこの漢字を使うんだろう?」と思ったことはありませんか?
よく使う漢字の中には、あっと驚く意外な意味が隠れていることもあるのです。
そんなちょっと面白い漢字のひみつを、漢検準一級を持つサンキュ!STYLEライターのdanngoさんが紹介します。
「敗北」の「北」ってどういう意味だろう?
「野球の交流試合で、A校はB校に敗北した」といったように、ふだんからよく使う「敗北」という言葉。しかし考えてみれば「北」というのは方角を表す漢字。「敗北」という言葉の意味には合わない気がしますよね。
どうしてこの漢字を使うのかわかりますか?
実はこういう意味がありました!
じつは「北」には「にげる」「そむく」という意味もあり、元々はそちらの意味で使われていたんです。だから「敗北」は「争いに負けて逃げる」ことを意味するわけです。
なぜ「北」が逃げるなのか?「北」という漢字をよーく見てみてください。手足のついた人間が、たがいに背を向けているような形をしていますよね。そこから「そむく」、「にげる」という意味をあらわす漢字となりました。
さらに、暖かい南に背を向けている方角、つまり「きた」をあらわすようになったのです。
いかがでしたか?想像とは違っていたでしょうか、それとも予想通りでしたか。漢字の意味や成り立ちを調べると奥深いものを感じますよね。
ぜひ、時間のある時に誰かに話して楽しんでくださいね!
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターdanngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。