「報道」の「道」ってどういう意味？身近な漢字に隠された意外な意味とは

みなさんは、「あれ、なんでこの言葉にこの漢字を使うんだろう？」と思ったことはありませんか？

よく使う漢字のなかには、あっと驚く意外な意味が隠れていることもあるのです。

そんなちょっと面白い漢字のひみつを、漢検準一級を持つサンキュ！STYLEライターのdanngoさんが紹介します。

「報道」の「道」ってどういう意味だろう？

「報道」という言葉は、「最新の報道」「報道陣」などという言い方でよく耳にします。テレビ・ラジオ・新聞などでよく使われる言葉ですよね。

「道」という言葉は「人や乗り物がとおる場所」くらいの意味で、「報道」という言葉の意味とは関係なさそうな感じがします。

どうしてこの漢字を使うのかわかりますか？

じつはこういう意味がありました！

「道」には「いう」という意味があります。

日本人にはあまりなじみのない意味ですが、漢文では「道」と書いて「いふ」と読ませるパターンがよく出てきます。「道」のもともとの意味は「とおるところ」なのですが、少しずつ意味が広がって「道理」「教え」といった意味も生まれました。

そこから自然と「いう」の意味が出てきたのかもしれません。

「報道」は「言い知らせる」の意味で、社会のできごとなどを広く伝えること。だから「報道をお知らせします」といった表現は、おかしな言い方になります。

いかがでしたか？想像とは違っていたでしょうか、それとも予想通りでしたか。漢字の意味や成り立ちを調べると奥深いものを感じますよね。

ぜひ、時間のあるときに誰かに話して楽しんでくださいね！

◆記事を書いたのは・・・サンキュ！STYLEライターdanngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。