インスタグラムが大人気!「ふぅちゃんカフェ」3歳のマスターに会ってきた!
2021/03/05
日々のちょっとしたことを、自分をハッピーにする素に変えてしまう。きっと周りもハッピーにする。そんな人を全国に訪ねました。「ふうちゃんカフェ」のマスター、亀井さんとふうちゃんをご紹介します。
<教えてくれた人>
Instagramer 亀井きぬさん(北海道)
「ふうちゃんカフェ」のマスター、3歳(取材時)のふうちゃんのママ。北海道で3人暮らし。宿の運営とコーヒー豆のプランニングを行っている。インスタグラムが人気で、世界中にふうちゃんのファンがいる。https://www.instagram.com/_ _ _okinu/
3歳児の朝のルーティン。娘がいれるコーヒーを飲む時間はなによりの癒やし
「マスター!コーヒーお願いしま~す」の注文が入ったら、豆をグラインダーに入れ、ガガ~ッ!フィルターをドリッパーにセットして粉を入れ、トントン。そして、ゆっくりお湯を垂らして、プク~ッと豆がふくらむのを待つ……。
ここは、おいしいコーヒーが飲めることで世界的に有名な(?)「ふうちゃんカフェ」です。コーヒーをいれる、こだわりのマスターは、なんと3歳のふうちゃん!手ぬぐいをほっかむりにして、黙々と、いえ、ときどき鼻歌を歌ったり、足台の上で踊ったりしながら、コーヒーをいれてくれるのです。
アシスタントは、ふうちゃんのママのきぬさん。道具を用意したり、お湯を沸かしたりはするものの、あとは見守るだけ。たびたび、おちゃらけるふうちゃんですが、ドリップするときは、真剣そのもの。一定のリズムで細く湯を落とし、豆を見つめて香りをかぎ、色を確認します。
お客さんとして、ふうちゃんのコーヒーが飲めるのは、限定2人。ときどき、ママの職場に出かけていって、腕前を披露することもありますが、もっぱらママとパパのため。「もう、私がいれるよりおいしいですよ。平日は、毎朝のようにいれているので、完全に生活の一部。私が豆を挽いてしまうと、仕事を取られたって思うのか、むすっとしてしまうんです」。
きぬさんがいれている様子を見て、「やってみたい」とふうちゃんが言い出したのがほぼ1年前。ポットにぬるい湯を少なめに入れてトライさせました。それが2歳の終わりごろのこと。その後、ぶれないよう、ポットを体に引き寄せて安定させるふうちゃんのため、ポットカバーも手作り。徐々に一つ一つ作業を覚え、今やコーヒーをいれる全工程は、ふうちゃんの朝のルーティンです。
製菓学校を卒業したあと、コーヒー店に勤務していたきぬさんにとって、コーヒーはリフレッシュのための大切な存在。それを愛娘のふうちゃんがいれてくれるのだから、極上のおいしさです。当のふうちゃんはもっぱら牛乳を飲みながら、「香りどう?今日は色が違うね」なんて、おしゃべりをするのだとか。
こうやってふうちゃんとおしゃべりするのが、きぬさんにとっていちばんの癒やしで、幸せな時間。「言葉が遅くて心配したのがうそみたい」。今や、お調子者ぶりを発揮して笑わせてくれるのだそう。1年でふうちゃんは、たくさんおしゃべりができるようになり、コーヒーを自分でいれられるほどに成長しました。
「危ないからダメ」と止めることはせず、豆をまき散らす失敗も気にせず、朝の忙しい時間でも、5分ほどのことだからと待つ。そんな毎日を積み重ねてきたからこその、成長です。たった1年で子どもは大きく変わります。そんななか"続ける"ことの力は最強で、人生をハッピーにする、大きな助けになるのです。
#3歳のマスターの必需品
ポットは3歳の子には重いので体に引き寄せて安定させます。だからやけどをしないよう、ポットカバーを自作。「危ないからダメ」ではなく、できる方法を考えました。
#台所を好きになってほしい
きぬさんが作ったプリンをふうちゃんが取り出し、デコレーション。縁がガタガタしていますが、ちゃんと出せました!トライしたがることはやらせてみるそう。
#マスターはまだコーヒーが飲めません
毎日おいしいコーヒーを淹れるマスターですが、じつはまだ飲めません。大好きな牛乳をカップに入れて、ママのコーヒーと乾杯!が、楽しい時間です。
#全国から届いた贈り物
ふうちゃんがほっかむりするようになったのは、冬の北海道で耳が冷たいかな?と思って、身近にあった手ぬぐいを使ったのがはじまり。今や40枚以上持っています。
#ふうちゃんカフェがミニチュアに
きぬさんがセレクトしたコーヒーのための道具を、ミニチュアで作ってくれた人が!片手にのる小さい箱の中に「ふうちゃんカフェ」が再現されています。
#お調子者がいとおしい
古い物が好きなきぬさんが見つけた足台にのって、ふうちゃんはコーヒーを淹れます。ここが舞台になり、変顔したり踊ったり。お調子者ぶりも発揮します。
参照:『サンキュ!』2021年3月号「わたしのHappyの作り方」より。掲載している情報は2021年1月現在のものです。photo:isao hashinoki text:kyoko kato 編集/サンキュ!編集部
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