暑さとともにだらけがちな夏。生活リズムも家の中も、いつの間にか乱れがちになっていませんか?とはいえ、がんばりすぎなくても大丈夫。夏が終わる前の今こそ、少し整えておくだけで、気持ちよく秋を迎えられます。
「今やっておくとあとがラク」な家の整え方を、整理収納アドバイザーで100均を始めとしたプチプラアイテムにも詳しい、ライターの山岡さくらさんに教えてもらいました。

夏のあいだに増えたものを仕分けしておく
海やキャンプなどのレジャーで使ったグッズ、旅行のお土産や記念に買ったアイテム、夏用の雑貨など、季節限定のものが一気に増える時期です。
「とりあえず置いておこう」と玄関やリビングの一角が占領されていませんか?使い終わったものは次のシーズンまでしまうか、もう不要なら処分を。夏限定のものは、思い出を残すだけでもの自体は手放すのもひとつの手です。
乱れた生活動線をリセット
おうち時間が増えると、つい出しっぱなし&置きっぱなしが増えてしまいます。たとえばダイニングテーブルの上に、郵便物や読みかけの本、子どものおもちゃやおやつ、充電ケーブルなどがいつの間にか定位置化していませんか?
生活動線の乱れは、「ものが散らかる原因」でもあり、「気分が落ち着かない理由」にもなります。一度ものを全てよけて、もともとの使い方を思い出しながら定位置を見直すのがおすすめです。
不要なものを片づけ、よく使うものは取り出しやすい場所に移動させるだけでも、リズムが整ってきます。「きちんとしなきゃ」と気負わず、まずは気になる1カ所だけでも整えてみると、気分が軽くなるはずです。
冷蔵庫やストックの中を見直す
冷たい飲み物、冷凍おかず、アイスやおやつ。夏は食品ストックが増えやすく、気づけば冷蔵庫がパンパンになっていることも少なくありません。使いかけの調味料や、残っている冷凍食材が奥に埋もれていないか、今一度チェックしてみましょう。冷蔵庫や食品棚がギュウギュウだと、必要なものが見つけにくく、同じものを買ってしまう原因にもなります。
「今あるもので献立を組み立てて使い切る」ことを意識すると、無駄も減って冷蔵庫の掃除がしやすくなります。空間にゆとりができると、9月からの買い物やお弁当づくりもラクになりますよ。
暮らしをスッキリ整えるのは「夏の終わり」がチャンス
長い休みのあとは、家の中も気持ちも、どこか乱れやすいもの。けれど、今のタイミングでほんの少し手をかけておくだけで、その後の暮らしがぐっとラクになります。
片づけは、一気にやろうとすると大変ですが、「この棚だけ」「このスペースだけ」と小さく整えていくのがコツ。夏の疲れがたまっている今こそ、無理せず、気になるところから始めてみてください。
暮らしのリズムが整えば、心にも余裕が生まれます。次の季節を気持ちよく迎えるための「小さなリセット」、この夏の終わりに取り入れてみませんか?
■執筆/山岡さくら…元汚部屋出身、面倒なことは大嫌いなずぼら整理収納アドバイザー。無印良品、ニトリ、100均、3COINSなどのシンプルでプチプラなアイテムを活用した収納を得意としている。
編集/サンキュ!編集部