冬こそ太陽の力を借りよう!寒波に打ち勝つ温活を気象予報士が解説
2023/01/12
このところ急激に寒くなることが増えてきました。
北極周辺で溜め込まれた寒気が日本付近に流れ込みやすくなっているためで、強い寒気が数日にわたって流れ込む「寒波」はこの先もたびたびやって来そうです。
そんなときは、太陽の力を借りて効率よく暖まりたい!
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くサンキュ!STYLEライターの植松愛実が、節約にもなる温活をご紹介します。
太陽高度が下がると…
冬は太陽高度が下がり、昼の時間も短くなって、太陽の力が弱まるイメージですよね。
しかし実は太陽高度が下がることで、日光が部屋の奥まで届きやすいという利点があります。
日本の多くの場所では、真昼の太陽の高さが夏は80度くらい、冬は30度くらい。
ほぼ真上から光が差し込む夏と比べ、冬は横向きに近い角度で差し込むため、太陽の力を利用して部屋を暖めるにはもってこいなのです。
窓掃除で温活をさらに効率よく!
窓ガラスが汚れていると日光を取り込みづらくなるため、日ごろから窓掃除をして、太陽の力をあますところなく利用しましょう。
寒い日が続いて窓を開けて掃除するのはつらい……という場合は、内側だけでも。
「汚れているのは主に外側では!?」と思うかもしれませんが、内側も手垢やホコリで意外と汚れています。
ちなみに掃除のタイミングも、太陽の存在を意識してみましょう。
窓が複数ある場合、その時間帯に太陽が当たっていない側の窓(朝なら西側、夕方なら東側)で優先的に掃除作業を。
というのも、日光が直接当たっている状態で窓掃除用スプレーを使うと短時間で乾き、拭き取る前に乾いて窓が余計に汚れてしまうおそれがあるためです。
また、日光が当たっていないときの方がガラスの汚れが見えやすいという理由もあります。
冬はそもそも日が当たらない!という場合は早めのカーテンを
低層階の部屋の場合、太陽高度の下がる冬は周りの建物に遮られて、日が当たる時間が圧倒的に短くなってしまいます。
そんなときは、早めの時間帯からカーテンを閉めてみましょう。
カーテンによる断熱効果で、普通に暖房を使うよりも効率よく部屋を暖かくできます。
「カーテンを閉める分、電灯をつけることになり余計に電気代がかかるのでは…?」と思われそうですが、LEDであればシーリングライト1つ分の消費電力は1時間あたり30~40W程度なので、暖房の設定温度を1度下げた方がお得です。
(メーカーやサイズにもよりますが、暖房使用時のエアコンの消費電力はおおむね1時間あたり600~900Wで、1度下げるとだいたい10~13%抑えられます。)
日向ぼっこは冬の季語
日向ぼっこ(俳句では通常「ひなたぼこ」)は冬の季語です。
昔の人も、冬ほど太陽光の有難みを実感していたのかもしれませんね。
節電の冬、そして電気代高騰の冬、太陽を味方につけて暖かく乗り切りましょう!
◆この記事を書いたのは・・・植松愛実
サンキュ!STYLEライター
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。
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