年末は「やらなきゃいけないこと」に追われ、気づけば心まで疲れてしまっているという方が多いように感じます。自分の気持ちは後回しになりがちですよね。でもほんの少し立ち止まって、少しだけものの整理をするだけで、家だけでなく気持ちのスペースも整っていきます。毎日忙しく暮らしている方にもできる「心の大掃除」につながる片づけを整理収納アドバイザーのきいろがご紹介します。
- モヤモヤを感じる場所を一箇所だけ選ぶ
- 中のものを取り出して「今も使っている?」「今も好き?」と心に聞く
- 使っていないものは「ありがとう」の気持ちで手放す
- 年末の忙しい時こそ取り組むことで「心の大掃除」に
モヤモヤを感じる場所を一箇所だけ選ぶ
見るたびに気になっていた引き出しや棚などをここだけやると一箇所選びます。あれこれやると思うと時間がかかりますし、やる気もなくなってしまいますが、「一箇所だけ」と絞って決めることで心の負担を減らせて、忙しい方でも取りかかりやすくなります。スモールスペースだと気軽にできて達成感も感じやすくなりますよ。
中のものを取り出して「今も使っている?」「今も好き?」と心に聞く
気になっていた一箇所の中のものを出してみて、チェックをしてみましょう。「いつか使うかも」と思って取っておいたものに改めて向き合います。以前見た時はいつか使うと思っていましたが、時間が経過すると生活の変化もあり、気持ちが変わっていることもありますよ。
特に忙しく過ごしていると、自分の「好き」や「心地よさ」に向き合っている時間が取れないこともありますよね。でも整理することはものを通して自分の気持ちを聞く良い機会です。
使っていないものは「ありがとう」の気持ちで手放す
もし使用していないものやもう不要と思うものがあったら手放しましょう。無理に捨てようとせずに、「今の自分には必要ない。今までありがとう。」とやさしく区切りをつけてみませんか。手放すのが苦手な方は使っていないことに罪悪感を感じてしまいがちですが、「使っていない=悪いこと」ではありません。
以前の自分には必要で手元にあったもので、その時に役目を終えたという考えをしてみませんか?役目を終えたと気づけることが心の整理につながります。やさしい気持ちでものを見送り、空いたスペースに余白を作りましょう。
年末の忙しい時こそ取り組むことで「心の大掃除」に
年末はどうしても慌ただしく、やるべきことに追われ、自分の気持ちは後回しになってしまいがちですが、一箇所の場所のものを見直すだけで自分の気持ちにも向き合うことができます。これからの自分と向き合い、今を大切に整理を行うことで、気持ちの整理がつき、心に余白ができます。「心の大掃除」で新しい年を軽やかな気持ちで迎えてみませんか。
◼️執筆/きいろ
整理収納アドバイザー、クリンネスト。シンプル・サステナブル・整えるとテーマに暮らしの気づきや片づけのことを執筆している。
編集/サンキュ!編集部