片づけで出てきた“使っていないもの”、そのまま捨てていませんか?
じつは、不用品も「視点を変える」ことで、新たな価値を生み出すことができます。
今回は、ものを「減らす」だけでなく「活かす」ことで、片づけがもっと前向きになる整理術を、整理収納アドバイザーであるライター持田友里恵がご紹介します。
育児グッズはリサイクルで“価値ある片づけ”に
ベビーカーや抱っこ紐、おもちゃ、絵本など…子どもの成長とともに使わなくなった育児グッズは、意外と多いもの。
まだ使えるのに捨てるのはもったいない…という場合は、フリマアプリやリサイクルショップを活用して「必要な人に届ける」という手段がおすすめです。
とくに状態のいい育児グッズは需要が高く、すぐに売れることも。
売れたお金を“家族のための外食費”や“新しい収納グッズの購入費”に充てれば、片づけのモチベーションもUPします。
出品やリサイクルショップへの持ち込みは少し手間がかかりますが、「大切に使ってくれる人に渡せる」という気持ちで取り組めば、手放しやすさも変わります。
紙袋・空き箱は“仕切り収納”に再利用できる!
買い物時にもらった紙袋、贈答品の箱、不要になったカゴ類…。
これらも、「一度手放すか迷ったけど、何かに使えそうで残している」というかたは多いのではないでしょうか。
そうした“使い道のない収納グッズ”こそ、「分類収納」に活用するチャンスです。
たとえば…
・深さのある紙袋:玄関でエコバッグ入れに
・きれいな空き箱:文房具やケーブルなどのこまかいものの仕切りに
・小さなカゴ:引き出しの中の“こまかいもの整理”に
ただし、とりあえず残すではなく、使い道が明確なものだけを「活かす」のがコツ。
リメイク感覚で楽しめば、収納の見た目も使い勝手もぐっとよくなります。
「捨てる前に譲る」ことでものが喜ばれる
「もう使わないけど、まだきれい」「サイズアウトしたけど捨てづらい」
そんなときは、譲るという選択肢を持つことで、ものが新しい場所で役立つ可能性が広がります。
実際に私自身も、子どもの自転車やおもちゃをママ友に譲ったことで「ちょうど欲しかった!」と喜ばれ、お互いにうれしい気持ちになれました。
また、使わないままの食器やタオルは、地域の福祉団体や寄付団体で受け入れてもらえる場合もあります。
一手間はかかりますが、「ものが喜ぶ手放し方」を選ぶと、罪悪感も減り、心が軽くなるものです。
「減らす」だけが片づけじゃない!
片付け=捨てる、というイメージが強いですが、じつはものをどう「活かす」かという視点も大切。
不要品のなかにも、使い道や誰かの役に立つ可能性が眠っています。
今回ご紹介した3つの方法をおさらいすると…
・育児グッズはメルカリで“価値ある片づけ”に
・紙袋・空き箱は“仕切り収納”に再利用できる
・「捨てる前に譲る」ことでものが喜ばれる
「減らす」から一歩進んで「活かす」片づけは、自分にも、誰かにも、地球にもやさしい整理術。
ぜひできるところから取り入れて、前向きな手放し方を楽しんでみてください。
■執筆/持田友里恵
整理収納アドバイザー。片付けられない主婦から片付けのプロに!“片付け=自分を大切にすること”という信念のもと、片付けの工夫や仕組みをInstagram(@yurimochi.home)で発信中。
編集/サンキュ!編集部