スリッパからゴキブリが!?片づけのプロに聞く「ゴキブリが出にくい家」のつくり方
2021/05/02
暖かくなると見かける機会が増える、黒くて素早いアレ……できれば出会うことなく過ごしたいものですが、どうすればいいのでしょうか。
今回は「片づけ」という観点から、ゴキブリが出にくい家のつくり方について、家事代行サービス「カジタク」を展開するアクティアに所属の山口さんに解説してもらいました。
ゴキブリが好きな環境とは?
ゴキブリが出にくい家をつくりたいなら、やるべきことはシンプル。ゴキブリの好きな環境をできるだけ作らないことです。
では、ゴキブリが好きな環境というのは?
「狭い」「暗い」「汚れている」「暖かい」「湿気がある」に加えて、「ものの動きが少ないところ」という特徴があります。何年も使わずに動かしていないもの……家の中にいくつかありそうですね。
対策1:長年動かしていないものに注意
具体的に言えば、長年いろいろとしまい込んでいる納戸、押入れ、クローゼットの中は要注意です。とくに、段ボールを始めとした紙類を長年同じところに置いていると、ゴキブリの住処となる可能性が高いです。
ただでさえゴキブリが出そうな冷蔵庫の脇に、段ボールや紙袋が突っ込んであるとしたら、それはゴキブリを呼び込んでいると言ってもいいかもしれません。家具の裏側につぶした段ボールが突っ込んであったりするのも危ないですよ。
物置や納戸に置いてあるものは、年に1度は棚卸しや掃除を兼ねて、動かすようにしてみましょう。年末の大掃除に一気にやろうとするのは大変なので、週末などに少しずつチェックできたらいいですね。
対策2:家の中と外の境界にものを置かない
ゴキブリは、家の中と外を行ったり来たりするので、「この家は汚くて環境がよさそう」とゴキブリに選ばれないようにする必要があります。
ですから、家の中と外の境界(=ゴキブリが出入りするところ)である玄関や、各部屋の窓のサッシ、換気口などはきれいにしておきましょう。玄関まわりや、窓周辺には、あれこれ物を置きっぱなしにしないようにしてください。
私が最近聞いた話で、お客さんにスリッパを出したら、その中にゴキブリがいたというものがあります。「そんなところにいないでよ」って思いますよね……でも、境界である玄関では、そういうことが起きがちなのです。