予約が取れない家政婦さんに聞いた!頑張ってるのにすぐ散らかる家の3大問題点!

2023/09/07

「やってもやっても片づかな~い!もうお手上げ!(涙)」とお悩みのあなた。それは片づけのポイントが少しだけズレているせいかも!3つの散らかる共通点をヒントに、収納を見直してみませんか?

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<教えてくれた人>
タスカジ seaさん
家族の片づけコンサルタント。家事代行マッチングサービス「タスカジ」で予約が取れない家政婦として大活躍!家ごとにオリジナルの片づけ法を提案。『タスカジseaさんの「リセット5分」の収納術』(主婦と生活社)。

すぐ散らかるのは「今」の収納が限界を迎えて、家全体が使いづらくなっているせい

「片づけてもすぐ散らかるのは、実は物が多いとか性格のせいではなく、単に『今』の収納が暮らしに合っていないことが大きな原因です」とsea さん。その結果、家全体が使いづらくなって、ママ1人が片づけに苦労することに……。「今の自分や家族の状況に合った方法にチェンジすれば、きっとうまくいきますよ!」。

<協力してくれた散らかる家の皆さん>
・Kiyoさん(愛知県 39歳)
夫(35歳)、長女(5歳)、二女(4歳)、長男(0歳)。「小さい子が3人いてリビングは常にカオス!一日中、片づけてま~す」。

・AKさん(静岡県 38歳)
夫(47歳)、長女(14歳)、長男(10歳)、二男(7歳)、三男(3歳)。「スッキリ暮らしたいのに子どもの物がどんどん増える!」。

・ふくこさん(石川県 33歳)
夫(32歳)、長女(4歳)。「理想はどこで写真を撮ってもキレイな部屋。でも狭い家だから物を減らしても片づかない!」。

1 しまう場所が不便

「ここが便利」と思っている収納場所、実は家族にはしまいづらいのが散らかる原因かも。使う場所の近くにしまったり、1カ所に集めたりするだけで変化が!

●片づけても片づけてもリビングがいつもカオス

「子どもがリビング全体におもちゃを広げてまったく片づけてくれない(涙)。片づけだけでもうくたくた!」。(Kiyoさん)

【しまう場所がバラバラ!部屋の1カ所にまとめてあげると◎】

子どもをのびのび育てたい気持ちが部屋から伝わりますね。ただ、おもちゃ収納があちこちに置かれて部屋全体がプレイルーム状態に。リビングの一角にL字にまとめてコーナー感を出すと、子どもも遊びやすいうえに片づけやすいはず!

●子どものプリント類がぐっちゃぐちゃに!

「リビングの奥を学習コーナーにしてファイルBOXも用意。でも子どもがプリント類を取りあえず突っ込むだけだからゴッチャリ!」。(AKさん)

【ママがチェックしやすい場所に提出用トレーを置いてみて】

リビングの奥だと日々のチェックには少し遠いはず。せめてキッチンカウンターなどにトレーを1つ用意して「親のチェックや提出が必要なプリント類はここに置く」ルールにしては?ママも確認しやすくてラクになりますよ。


●子どもが持ち込んでリビングがおもちゃだらけ!

「おもちゃはリビングわきの子ども部屋にまとめています。でも、親がいるソファの前に持ってきて遊ぶのでリビングがゴチャゴチャに!」。(ふくこさん)

【遊ぶ場所としまう場所を近くしてあげると散らかりません】

小さい子どもはママのそばにいたいもの。今はまだリビングとキッズスペースをくっきり分けなくてもいいかも。子どもがよく遊ぶ場所を観察してすぐそばにしまう場所をつくると、おもちゃが散乱するのを防げますよ。

2 収納グッズが合ってない

世の中にたくさんある収納グッズ。収めるのに必死で「使いやすく」しまうことがスルーされがち。何のためにしまうのか、ちゃんと考えてから買いましょう。


●BOXを使ってもパントリーがゴッチャリ

「前はBOXごとにしまう物を決めていたけど今はぐちゃぐちゃ。缶詰やら薬やらいろいろ混在して、どう片づけていいかわからな~い」。(AKさん)

【BOXと棚の高さがミスマッチ。もっとゆとりを持たせるとGOOD】

棚の高さがギリギリだと「入らないからしかたなく横のBOXに」や「引き出すのが面倒でついそのへんに」を繰り返してぐちゃぐちゃに!思いきって棚板を一段減らしてBOXの上にゆとりを持たせると使いやすくなります。


●身支度コーナーで子どもが身支度してくれない(涙)

「おもちゃ棚に長女の服や幼稚園グッズをまとめて身支度コーナーに流用。年長さんなので自分でしてほしいけど、やってくれません」。(Kiyoさん)

【おもちゃ棚の使い回しはもう限界。子どもの身長に合ったスペースをつくるべし】

用途が決まった収納グッズをもったいないからと使い回すと、逆に使いにくく片づかない原因に。おもちゃ棚のBOXは小さめなので、子どもの服が大きくなるにつれ、しまいにくくなります。衣装ケースに入れ替えると◎。


●テレビ台下に食材を入れたらなんか使いづら~い!

「キッチンが狭くて収納がないので、缶詰やお菓子などキッチンに収まりきらない食材をテレビ台のケースに保管。取りに行くのがなんか面倒くさ~い」。(ふくこさん)

【できればキッチンの近くに移動して、もう少し中を小分けしてみて】

使う場所の近くにしまうのが理想。ケースが大きすぎるので、中を小さめのBOXで区切ると◎。出し入れがスムーズになり、料理の手間も減ります。食材が把握しやすいと賞味期限も管理しやすくなりますよ。

3 理想と現実が遠い

「物を表に出さない」などママの片づけルールにこだわりすぎると、家族はついていけず散らかしがちに。家族の協力を得たいならレベルを下げることも必要です。


●リビングとキッズスペース、きっちり分けたいのにうまくいかない

「おもちゃは奥の子ども部屋に収めてリビングは大人エリアに、とスッキリ分けるのが理想。でも現実はゴチャッとしてます(涙)」。(ふくこさん)

【見た目と片づけやすさ、どっちが大切?子どもに合わせた間取りを考えてみて】

子どもがおもちゃをリビングに持ち込むなら、いっそ間取りを変える方法もあり。リビングにキッズスペースをつくり、今の子ども部屋をダイニングルームにしてみては?理想どおりの見た目じゃなくても片づけやすいほうが母も娘も幸せなはず。


●ダイニングテーブルまわりは常に物置状態

「家具を増やしたくなくて奥の学習コーナーをつくったのに、ただの荷物置き場に。ダイニングテーブルで宿題をすると散らかり放題!」。(AKさん)

【家具を増やしたくないことにこだわりすぎて、子どもにとっての片づけやすさが後回しに……】

子ども4人の物が増えるなか、今の収納量だともう限界かも。家具を置かないことを優先すると子どもがうまく片づけられず、必然的にママの負担が増えます。子ども自身で片づけられるよう、収納を見直そう。


●夫にも片づけてほしいけど、全然協力してくれな~い!

「子どもだけでなく夫も物をポンポン置いて片づけないのでキーッとなります!しまい場所を決めたバッグもいつも出しっ放し」。(Kiyoさん)

【夫が協力しづらい収納になってるのかも。少しレベルを下げてみて】

妻が決めた片づけ方が複雑だったりレベルが高いと、夫に協力する気があっても実践しにくいもの。片づけ下手な夫の立場に立って、置きっ放しにする場所にBOXを置くなど簡単な方法に変えるとお互いハッピーに!

まだまだ困ってる人が!seaさん、助けて~!

家が散らかり続けて困ってる人の悲痛な声をさらにキャッチ!解決のヒントをseaさんに聞きました。


●どうしても、物が捨てられなくて増えちゃうんです(涙)

【むりに捨てなくてOK 。ただ「今使う物」にしぼって考えてみて】

まずはよく使う物だけを選び出し、あとは箱詰めして別室に逃がしてあげて。"スッキリ"使いやすいことを実感することから始めよう!


●夫の趣味のコレクションが多すぎてうんざり!

【頭から否定せず、「子どものために」と相談する姿勢を取ろう】

「捨てて」と言った瞬間に夫は反発するもの。「子どもに遊び場所をつくってあげたい」など別の目的を用意して相談すると成功率がアップ。

参照:『サンキュ!』2020年9月号「散らかる家vs散らからない家」より。掲載している情報は2020年7月現在のものです。撮影/協力してくれた皆さん 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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