レシートを10分ながめるだけで、自分のムダが浮き彫りに!
今回、レシート診断を受けるのは、千葉県の主婦Bさん。1週間分のレシートで、何がムダか見直してみました!
【このレシート診断について】
指定した期間のレシートをすべて保存し、マネーライター・FPの大上ミカさんといっしょに出費内容を振り返ります。レシートで自分のムダと向き合うことを目的としています。
<Bさんのお悩み>外食が多く、食費が10万円近くになっているのがこわい!
千葉県で暮らすBさん(33歳)は、夫(32歳)、長男(1歳)と3人家族。現在育休中で、4月から復帰予定のママです。
「夫の収入が上がったことで気が緩み、どんどん外食が増えてしまい、気がついたら月4.5万円に。収入がまた下がったときがこわいので、今のうちに見直したいです!」
Bさんの1週間のレシートを大公開!
Bさんに1週間分のレシートを捨てずに保管してもらいました。Bさんのレシートの内訳はコチラ。
レシートチェック1:外食のレシート数が、食品レシートの倍!
大上(以下・大):1週間分のレシート集め、お疲れさまでした!まず、ご自身で見返してみて、1番気になったところを教えてください。
Bさん(以下・B):外食が多いとは思っていましたが、やっぱり、かなり行ってるなと(汗)。外で使った食事のレシートが10枚もあり、スーパーの倍以上でした……。
大: たしかに、平日も休日も外食のレシートがありますね。 育休中ということを考えると、「いそがしくて自炊できず、仕方なく」という訳でもなさそうです。何か理由が?
B:休日は夫が気分転換したいと、なんとなく外に出かけるように。それで昼も夜も外で食べるのが習慣になってしまって……。
その流れがだんだん平日にもきて、今は調理そのものがおっくう気味に。最近、夫の収入が増えたので気が緩んでしまい、どんどん自分に甘くなってしまいました。毎月、貯蓄はしているのですが、ムダな外食のせいで罪悪感があります。
大:ははぁ、なるほど。楽をしている自分が後ろめたいのですね。
B:そうなんです。数年前まで収入が少なく、ようやく安定してきたのがここ2年くらいで。当時を思うと、今のような外食三昧の暮らしはありえないなと。でも、1度ラクをしてしまうとつい……。
大:Bさんは、どんな食生活だったらいいなと思います?
B:平日は家で食べて、休日はちょっといいレストランに行く。適当に済ませるのではなく、本当に行きたいお店をちゃんと予約して、ワクワクしながら行きたいです。回数は少なくていいので。
大:なるほど。では、平日は家で食べるようにするには、どうしたらいいと思いますか?
B:そうですね……。冷蔵庫を見て、「何もないから食べに行こう」となることが多いので、まずは食材の買い方をちゃんとしたいです!
大:平日の外食だけで、この週は9,000円以上使っていますから、それがなくなれば大きいですよ!早速、食材の買い方をチェックしてみましょう!
レシートチェック2:思いつきで買うから、「何もない」冷蔵庫に
大:食材は、コストコで1万円ぐらい買っていますね。あとは、スーパーでちょっとずつ買う感じでしょうか?
B:コストコは夫のコーヒーや、子どもの消耗品を買う目的で行くことが多いので、どっちかというとメインはスーパーです。その日食べる分を買う感じですね。
でも、何をつくろうか考えるところで疲れちゃって……。メインは決められても、副菜が思いつかず、それならもう食べに行ったほうが早いなって、外食に逃げちゃうんです。
大:献立を決めるのは疲れますよね。貯まる人は、献立を定番化しているケースが多いですよ。ハンバーグならグリーンサラダ、生姜焼きならポテサラ、みたいに。毎日新しく考えず、定番を決めてローテしているんです。
B:なるほど!先に、ある程度決めておけばいいんですね。
大:簡単で彩りになる、ちょっとした常備菜を持っている人も多いですね。ブロッコリーを茹でておくだけ、とか。
B:そっかぁ。副菜はそんなにがんばらなくていいんですね。たしかに、彩り野菜があれば、メインと汁物だけつくればいいから、ラクそう!早速やってみます!
レシートチェック3:家族の楽しみで行く外食がない!
大:先ほど、「外食は本当に行きたいお店に」というお話がありましたが、今のレシートで、それに該当するものってありますか?
B:ほとんどないですね……。安くて手軽に入りやすいところばかりです。
大:パートナーは、そうした外食に賛成ですか?
B:あんまり外食について話し合ったことはないですね。多分、気分転換ができればいいのだと思います。子どもがまだ小さいので、入れるお店も実際限られますし。
大:一応、Bさんのお気持ちを伝えてみてはどうでしょうか?もしかしたら、パートナーも同じことを思っているかもしれないですし。
B:言われてみれば、夫がどう思っているか、ちゃんと聞いたことはなかったかも。「外食を減らしたい」なんて言ったら、険悪になりそうで避けていましたが、夫も同じ意見だったら、もったいないですね。聞いてみます!
大:休日の外食レシートは、パンやカフェも含めてトータル4枚で7,844円。お互いに、これをもったいないと思えたら、自炊に協力し合える関係ができ無理なく減らせますよ!
B:休日の外食で1番高かったのは、日曜日に行ったロイヤルホスト、3,602円でした。せめて1枚でも減らせたら大きいので、夫と外食の考え方を話し合ってみます!
〜Bさんのレシート診断のまとめ〜
①なぜ外食に行ってしまうのかを考える
外食は悪、と決めつけるのではなく、頼ってしまう原因をチェック。原因そのものを取り除き、ストレスなく解決できる道を探そう。
②自炊を続けるための「ラク」は取り入れる
献立は無理しない、手抜きできるところはするなど、自分が自炊しやすい環境をつくろう!
③夫と外食について話し合う
どちらかが我慢するのはストレス。お互いの意見を知ると、バランスのいい着地点を考えるヒントに!
〜レシート診断を終えてみて(Bさん感想)〜
なんとなく気になりつつ、放置していた外食費。今回、改めてレシートを見たことで、自分の甘えを自覚でき、お金の使い方をしっかり見直したい気持ちになりました。まずは平日の外食をなくせるようにがんばります!
レシートチェックワンポイントアドバイス!
■教えてくれたのは・・・大上ミカ
マネーライター・ファイナンシャルプランナー。「サンキュ!」(ベネッセコーポレーション)など女性誌を中心に、1000件以上の家計とそのやりくりを取材。貯まる人の生活や消費行動を研究しマネーアドバイスやセミナーも実施。著書に「お金が勝手に貯まりだす暮らし」(リベラル社)