月4.5万円の外食代をなんとかしたい!~FPの1週間レシート診断#7

2019/04/07

レシートを10分ながめるだけで、自分のムダが浮き彫りに!

今回、レシート診断を受けるのは、千葉県の主婦Bさん。1週間分のレシートで、何がムダか見直してみました!

【このレシート診断について】
指定した期間のレシートをすべて保存し、マネーライター・FPの大上ミカさんといっしょに出費内容を振り返ります。レシートで自分のムダと向き合うことを目的としています。

<Bさんのお悩み>外食が多く、食費が10万円近くになっているのがこわい!

千葉県で暮らすBさん(33歳)は、夫(32歳)、長男(1歳)と3人家族。現在育休中で、4月から復帰予定のママです。

「夫の収入が上がったことで気が緩み、どんどん外食が増えてしまい、気がついたら月4.5万円に。収入がまた下がったときがこわいので、今のうちに見直したいです!」

Bさんの1週間のレシートを大公開!

Bさんに1週間分のレシートを捨てずに保管してもらいました。Bさんのレシートの内訳はコチラ。

レシートチェック1:外食のレシート数が、食品レシートの倍!

大上(以下・大):1週間分のレシート集め、お疲れさまでした!まず、ご自身で見返してみて、1番気になったところを教えてください。

Bさん(以下・B):外食が多いとは思っていましたが、やっぱり、かなり行ってるなと(汗)。外で使った食事のレシートが10枚もあり、スーパーの倍以上でした……。

大: たしかに、平日も休日も外食のレシートがありますね。 育休中ということを考えると、「いそがしくて自炊できず、仕方なく」という訳でもなさそうです。何か理由が?

B:休日は夫が気分転換したいと、なんとなく外に出かけるように。それで昼も夜も外で食べるのが習慣になってしまって……。

その流れがだんだん平日にもきて、今は調理そのものがおっくう気味に。最近、夫の収入が増えたので気が緩んでしまい、どんどん自分に甘くなってしまいました。毎月、貯蓄はしているのですが、ムダな外食のせいで罪悪感があります。

大:ははぁ、なるほど。楽をしている自分が後ろめたいのですね。

B:そうなんです。数年前まで収入が少なく、ようやく安定してきたのがここ2年くらいで。当時を思うと、今のような外食三昧の暮らしはありえないなと。でも、1度ラクをしてしまうとつい……。

大:Bさんは、どんな食生活だったらいいなと思います?

B:平日は家で食べて、休日はちょっといいレストランに行く。適当に済ませるのではなく、本当に行きたいお店をちゃんと予約して、ワクワクしながら行きたいです。回数は少なくていいので。

大:なるほど。では、平日は家で食べるようにするには、どうしたらいいと思いますか?

B:そうですね……。冷蔵庫を見て、「何もないから食べに行こう」となることが多いので、まずは食材の買い方をちゃんとしたいです!

大:平日の外食だけで、この週は9,000円以上使っていますから、それがなくなれば大きいですよ!早速、食材の買い方をチェックしてみましょう!

レシートチェック2:思いつきで買うから、「何もない」冷蔵庫に

大:食材は、コストコで1万円ぐらい買っていますね。あとは、スーパーでちょっとずつ買う感じでしょうか?

B:コストコは夫のコーヒーや、子どもの消耗品を買う目的で行くことが多いので、どっちかというとメインはスーパーです。その日食べる分を買う感じですね。

でも、何をつくろうか考えるところで疲れちゃって……。メインは決められても、副菜が思いつかず、それならもう食べに行ったほうが早いなって、外食に逃げちゃうんです。

大:献立を決めるのは疲れますよね。貯まる人は、献立を定番化しているケースが多いですよ。ハンバーグならグリーンサラダ、生姜焼きならポテサラ、みたいに。毎日新しく考えず、定番を決めてローテしているんです。

B:なるほど!先に、ある程度決めておけばいいんですね。

大:簡単で彩りになる、ちょっとした常備菜を持っている人も多いですね。ブロッコリーを茹でておくだけ、とか。

B:そっかぁ。副菜はそんなにがんばらなくていいんですね。たしかに、彩り野菜があれば、メインと汁物だけつくればいいから、ラクそう!早速やってみます!

レシートチェック3:家族の楽しみで行く外食がない!

大:先ほど、「外食は本当に行きたいお店に」というお話がありましたが、今のレシートで、それに該当するものってありますか?

B:ほとんどないですね……。安くて手軽に入りやすいところばかりです。

大:パートナーは、そうした外食に賛成ですか? 

B:あんまり外食について話し合ったことはないですね。多分、気分転換ができればいいのだと思います。子どもがまだ小さいので、入れるお店も実際限られますし。

大:一応、Bさんのお気持ちを伝えてみてはどうでしょうか?もしかしたら、パートナーも同じことを思っているかもしれないですし。

B:言われてみれば、夫がどう思っているか、ちゃんと聞いたことはなかったかも。「外食を減らしたい」なんて言ったら、険悪になりそうで避けていましたが、夫も同じ意見だったら、もったいないですね。聞いてみます!

大:休日の外食レシートは、パンやカフェも含めてトータル4枚で7,844円。お互いに、これをもったいないと思えたら、自炊に協力し合える関係ができ無理なく減らせますよ!

B:休日の外食で1番高かったのは、日曜日に行ったロイヤルホスト、3,602円でした。せめて1枚でも減らせたら大きいので、夫と外食の考え方を話し合ってみます!

〜Bさんのレシート診断のまとめ〜

①なぜ外食に行ってしまうのかを考える
外食は悪、と決めつけるのではなく、頼ってしまう原因をチェック。原因そのものを取り除き、ストレスなく解決できる道を探そう。

②自炊を続けるための「ラク」は取り入れる
献立は無理しない、手抜きできるところはするなど、自分が自炊しやすい環境をつくろう!

③夫と外食について話し合う
どちらかが我慢するのはストレス。お互いの意見を知ると、バランスのいい着地点を考えるヒントに!

〜レシート診断を終えてみて(Bさん感想)〜

なんとなく気になりつつ、放置していた外食費。今回、改めてレシートを見たことで、自分の甘えを自覚でき、お金の使い方をしっかり見直したい気持ちになりました。まずは平日の外食をなくせるようにがんばります!

レシートチェックワンポイントアドバイス!

■教えてくれたのは・・・大上ミカ
マネーライター・ファイナンシャルプランナー。「サンキュ!」(ベネッセコーポレーション)など女性誌を中心に、1000件以上の家計とそのやりくりを取材。貯まる人の生活や消費行動を研究しマネーアドバイスやセミナーも実施。著書に「お金が勝手に貯まりだす暮らし」(リベラル社)

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