お金のプロが解説!確実に年100万円貯めるために2022年に備えるべきお金はこれ!
2022/01/19
「今年こそ貯める!」と決意したら、月予算を立てる前に、”今年出ていくお金”を把握することが大切。お金のプロに、貯めてる人はやっている”出ていくお金の見通し方”を教えてもらいました!
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 藤川太さん
家計の見直し相談センター代表。立て直した家計は延べ2万世帯以上。著書に『年収が上がらなくてもお金が増える生き方』(プレジデント社)ほか多数。
毎月の出費じゃないけど必要になるお金、特別出費に備えることが確実に貯めるコツです
"特別出費"とは、数カ月に1回、年に1回など、不定期に発生する突発性出費のこと。特別出費を見落としていると、月予算ではお金がたりなくなり、家計が乱れて貯蓄をくずす羽目に。確実に貯めるには、年間の特別出費に備えることが重要です!
特別出費に備えるとメンタルにもよいことが♪
◆予算を守れるから、家計管理のやる気がUP
特別出費を見通して月予算を立てれば、赤字にならず貯蓄も安定。やりくりの成功体験が積み上がるので、家計管理自体に自信がつきます!
◆行事・イベント・お祝い事を全力で楽しめる
事前に予定と予算を把握しておけば、当日慌てたり、突然の支出にドキドキしたりせず、行事やイベントを心から楽しめます。
行事・イベント費は具体的にイメージすると、より正確に備えられる
貯蓄をくずさないコツは、特別出費の予算をできるだけ具体的に、細かく準備すること。あとから「これも必要だった」と発覚する支出の少ない、強固な家計を作れます!
年100万円貯めてる人はこんなふうにイメージしています
貯めてる人が実際に書いている、特別出費の内訳例をご紹介。地域や時期によって金額は変わるので、実際にどのくらいかかるかも調べて書くと、より正確に備えられます。
【1月】お正月(帰省)
・交通費(ガソリン代、ETC代)
・お年玉(4人分)
・手土産代
・サービスエリア&外食代etc.
【3月】入学式(準備)
・文具・上ばき代
・体育館ばき代 ・体操服代
・手さげ袋・給食セット代etc.
【4月】入学式(当日)
・記念写真代
・ケーキ代 ・美容院代
・自分のスーツレンタル代etc.
【6月】いとこの結婚式
・交通費 ・ご祝儀(夫婦分)
・美容院代
・子どものドレス代
・自分のドレスレンタル代etc.
不定期にかかるお金を、徹底的に見落とさない
毎月、毎年ではなく、時々かかるお金は見落としがち。でも、そんな支出こそ先読みしておけば、いざというとき家計にもメンタルにも打撃は少なく、スマートに乗り切れます。
年100万円貯めてる人はここまで見落とさない
◆年に数回必要なお金
年に数回必要になるお金の代表例をご紹介。去年はなかったけど、今年から必要なお金などは特に注意。家族の予定と合わせて準備しよう。
・予防接種代(年1回)
・歯科検診代(3カ月に1回) ・固定資産税(年4回)
・ボーナスから確保する夫小遣いやスーツ代(年2回)
◆まとめて払うお金
支払いはまとめたほうが得なことが多いけど、まとめ払いは額が大きいので、忘れると家計を乱しがちなので要注意。
・コンタクトレンズ代(3カ月分)
・通学定期代(6カ月分)
・NHK受信料(1年分)
・車検代(2年に1回) ・家賃の更新料(2年に1回)
◆必要になるかもしれないお金
絶対にかかるかはわからないけど、子どもの年齢や去年の生活、今年の予定を考慮して、必要になる可能性が高いお金も用意すると安心。
・買い替えるかもしれない子どもの制服代
・破れるかもしれないクラブ用サッカーボール代
・故障するかもしれない古い給湯器の修理代
・勝ち進むかもしれない野球部の遠征費
去年の"記録"を見返そう!
今年かかる特別出費が思いつかない人は、去年の暮らしを具体的に振り返ってみよう。「この時期、こんなことがあった」と気づき、今年の暮らしと支出をイメージできます。
「いつ」「どんな」支出があったか思い出すヒントになる"記録"3選
【家計簿】
支出の歴史である家計簿を見直して、今年の支出を予想しよう。家計簿は見返すほど、どんどん精度が上がり強い家計を作る材料になるので、数年分とっておくのがおすすめです。
【通帳・クレカの履歴】
通帳記帳やクレカの明細を見返して、大きい額の支払い、不定期な支払いがあった月をチェック。引き落とされているのを忘れていた月額料などに気づくきっかけにもなります。
【スマホの写真】
写真を多く撮影した時期は、支出も増えていた可能性が大。スマホの写真フォルダを見返すだけでも、行事・イベント費を細かくイメージして備えるのに役立ちます。
参照:『サンキュ!』2022年2月号「100万円貯まる年間計画ノート」より。掲載している情報は2021年12月現在のものです。監修/藤川太 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部