テーブル上のカレンダーと時計のクローズアップ, ビジネス会議や旅行計画のコンセプトのための計画

目標を“ただの夢”で終わらせずに実現させるためのツール「年間計画」の立て方

2025/01/20

年間計画は年の初めに立てることが肝心!その理由と1年を豊かに過ごすための年間計画の立て方をお金のプロがナビゲート。初めて書く人も過去に挫折した人も、これを読めばうまくいきます!

幅広いお金の知識と経験に基づく実践しやすいアドバイスが人気。「私も趣味の旅行をモチベーションに年間計画を毎年...

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そもそも……年間計画って何ですか?

golubovy/gettyimages

目標を“ただの夢”で終わらせずに実現させるためのツールです!

「今年こそ貯めたい」「投資デビューしたい」――年の初めはやる気とお金がある人が多いのでは?「でも計画を立てず行き当たりばったりだと、時間がたつにつれてやる気もお金もジリ貧になりがち。旅行やイベントも、お金が余ったらという無計画なスタンスでは、いつまでも実行できないままです」と畠中さん。「だからこそ年の初めに年間計画を立てましょう!その年に必要なお金を見通せて、夢や目標を叶えるための頼れるツールになります。やりたいことを盛り込んだ計画なら『大きな楽しみを実現するためだから』と前向きにやりくりできて、充実した1年を過ごせますよ」。

年間計画を立てると起こるいいこと

●目標から逆算して少しずつ準備できる!
年始にやりたいことと予算、実行する時期を決めればその“ゴール”から月割りで貯める金額を逆算できます。時間を有効活用してお金を無理なく捻出できるから、目標が叶いやすい!


●自分にとって「譲れないもの」に気づける
やりたいことや目標がたくさんあっても、全部にお金と時間をかけるのは無理。年間計画を立てることで「これは絶対やる!」「これは削ってもいいかな」と優先順位が明確になります。


●イレギュラーな支出にビビらない
1年間の支出予定を把握できるから突然の出費に青ざめたりオロオロしない自分になれる。必要なお金をスマートに支払えて漠然とした不安にもサヨナラ。


●人に共有しやすいから味方が増える
計画を表にまとめたり自分の中で計画が明確になっていると、家族や友人と共有するのもスムーズ。「どう叶えるか/どこを削るか」をみんなで相談できて協力を得やすくなります。

年間計画の立て方2025

せっかく貯蓄してもすぐ手をつけちゃう人もこの方法で年間計画を立てれば2025はきっと安定して貯まります!

書くのは、大きな紙・手帳、家計簿・パソコン、スマホ何でもOK!

1 出ていくお金のことを考える前に、自分がやりたいこと=バケット(棺桶)リストを書こう!

概念的なブレイン ・ ストーミングの静物画。
Twomeows_IS/gettyimages

バケットリストとは、「死ぬまでにやりたいこと」を自由に書き出したもの。年間計画は、最初に夢や目標を書くと、気分が上がって楽しく立てられます。実行したいことにかかる金額と時期も必ず書いて。内容を具体的に書くほど、実行度が飛躍的にUP!


●数字がないリストは“ただの夢”。「いつまでに」「いくらで」まで書こう
【例】
25年4月 ファイナンシャル・プランナー2級の資格を取る 1万1700円
25年7月 友人と日帰り温泉に行く 1万円
25年10月 までに 2kgやせる 0円
25年11月 やせて、新サイズの服を買う 8000円
26月1月 家族で帰省する 15万円
26年7月 家族で沖縄旅行をする 50万円 etc.

2 「2025のバケットリスト」+「月々の家計とは別に必要な支出」=特別出費を書こう!

個人的な費用の概念。財務分析の背景。
CarlaNichiata/gettyimages

月々の生活費とは別に必要な支出を、特別出費と言います。バケットリストの中から、25年に実行したいことにかかる金額も特別出費に加えましょう。事前に備えれば、突発的な出費に崩れない強い家計に!


●数年に一度の税関係、年払いの保険料や会費も忘れずに書き出そう
【例】
4月 NHK年間受信料 2万1765円
5月 自動車税 6万5000円
6月 コンタクトレンズまとめ買い 2万円
8月 子どもの塾の夏期講習代 8万円
10月 両親の誕生日プレゼント代(2人分) 1万円 etc.

3 (世帯年収-特別出費)÷12カ月=家計の月予算を確認しよう

年間予算配分、貯蓄のためのスケジュール、投資や財務日の計画、コピースペースと固体黄色の背景に白いきれいなカレンダーに眼鏡をかけた笑顔のピンクの貯金箱
Nuthawut Somsuk/gettyimages

世帯年収から特別出費の総額を引いて、月々に使える金額を計算。この金額が、25年の“暮らしのサイズ”になります。月予算が足りないなら、使っていないサブスクを解約したり、「〇〇費は小遣いやレジャー費から出す」など、お金の使い方を見直そう。


●食費を削るのはNG。物価高が続いても「現状キープ」を目指そう。
食費を減らすと麺や丼など糖質に偏った献立になることも。栄養バランスが崩れて健康を損ない、医療費がかかっては元も子もなし。手頃な値段で買える野菜や肉を上手に活用して食費をキープして。

4 「今年は削れない支出が多い」なら目標達成のために準備をする年にしよう

家計簿を持つ女性の手。
RRice1981/gettyimages

「今年は教育費がかかる」など削れない支出が多い年なら、優先する目標を明確にして、達成時期を来年以降に先送り。それまでに費用を積み立てるなど、準備を進めておくのも立派な計画!


●バケットリストは持ち歩いて頻繁に見返すと達成速度がUP!
年間計画やバケットリストは貯めたい人や夢を叶えたい人の強力なツール。お金の使い道の優先順位がブレないように何度も見返すと◎。達成したらマーカーでチェック!モチベーションがグッと上がり、次の目標も順調に達成できます。


<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
幅広いお金の知識と経験に基づく実践しやすいアドバイスが人気。「私も趣味の旅行をモチベーションに年間計画を毎年立てています」。

※金額は24年11月29日時点のものです。

参照:『サンキュ!』2025年2月号「2025年お金の大計画」より。掲載している情報は2024年12月現在のものです。監修/畠中雅子 構成/出下真紀 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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