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年間計画のキモ!貯蓄アップの近道!特別出費対策は『3つに分け、優先順位をつける』

2024/01/28

貯蓄目標は年100万円!月のやりくりペースをくずさず、年100に向かって安定して貯め続けるには、「月々の家計からは捻出できない、年間で発生する大きな支払い=特別出費」に備えることが何より大切です。

家計の見直し相談センター代表。生活の見直しから資産運用まで幅広く指導し、2万世帯以上の家計を改善。近著に『6...

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特別出費は3つに分け、優先順位をつける

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特別出費は大きく分けて3つあり、優先順位1~3の順でリストアップしていくのが正解。「家計簿を見返して大きな支出や臨時出費があった月を確認。家計簿をつけていない人は通帳やクレカの明細をチェックして」。

1 年1回必ず払うお金

税金や年払いの保険料、ボーナス払いのローン返済分など、必ず支払いが発生するものは前年度の支払い記録から金額を予測して準備。何月にいくら必要かを確認し、予算を前もって確保しておきましょう。

例えばこんなお金

□固定資産税  □住民税  □自動車税
□年払いの保険料  □年払いのNHK受信料
□ボーナス払いの住宅ローン など

2 年間のイベントにかかるお金

青の背景に色とりどりのハッピーバースデーテキスト型のキャンドルで飾られた白いクリームチーズのフロスティングを持つバースデーケーキ。ケーキのろうそくを吹き消しながら願い事を�
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誕生日やイベント代、レジャー費など、毎年出ていくことがわかっている支出も洗い出し。1回の出費は大きくなくても重なれば家計の負担に。塾や習い事、部活など、子ども関連の大きめの支払いも要チェック。

例えばこんなお金

□季節行事(正月、クリスマス、バレンタイン、ハロウィーンなど)
□誕生日や記念日のお祝い(母の日、父の日、結婚記念日など)
□帰省や家族旅行代  □予防接種代  □塾の講習代 
□習い事の発表会代  □部活の合宿代 など

3 数年に1回支払うお金

近い将来、支払いが発生するものを最後にリストアップ。「例えば『2年後に50万円必要』とメモしておけば、今から備えようと心構えができます。数年先の出費を見通すことが、大切な貯蓄を守る秘訣です」。

例えばこんなお金

□住宅購入費  □賃貸住宅の更新料 
□住宅修繕費  □車購入費  □車検代 
□家電の買い替え費  □出産費用 
□教育費(入園、入学、受験料など) など

年100センパイはこんな出費も特別出費に入れていた!突撃!みんなの特別出費対策

日本の円債ます。日本の通貨に白背景
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特別出費の内容は人によってさまざま。そこで、どんな出費をリストアップしているのか、どう準備しているのかを年100センパイに徹底取材。今後の特別出費対策の参考にして!

年100センパイがリストに入れている 意外!?納得!?特別出費ランキング

1位 被服費(セールや衣替え時のまとめ買い用)
2位 長期休み中の食費
3位 コンタクトレンズ代
  クリーニング代
  町内会費・自治会費

1位はまとめ買い用の被服費。セール時にお得にまとめ買いする人が多く、年間で予算をキープしていることが判明。2位にランクインしたのは夏休みや冬休み期間にアップする食費。年100センパイは月の食費に上乗せする分を特別出費で確保し、月の家計が乱れるのを防いでいます。

年間の医療費&美容費は特別出費から捻出。蛇腹ファイルで現金管理

Yさん(福岡県 35歳/年貯蓄額240万円)
イレギュラーな医療費、意外とかさむ美容費は月の家計から捻出せず、特別出費としてリストアップ。「わが家の特別出費の年間予算は48万円。月4万円ずつキープし、蛇腹ファイルで現金管理しています」。

年賀状や町内会費、サブスク代なども特別出費に

Aさん(北陸地方 38歳/年貯蓄額100万円)
税金や保険料、旅行代などに加え、年賀状や町内会費なども特別出費として予算を確保。「1年継続するのが確定しているアマゾンプライムや子どもの通信教育などのサブスク代も、特別出費から支払っています」。

月2万5000円ずつの特別出費積み立てはアプリで管理

ソーシャルメディアとネットワークの概念。
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Sさん(埼玉県 35歳/年貯蓄額150万円)
「前は月3万5000円ずつ積み立てていましたが、繰り越し分が結構あるので、今は月2万5000円ずつに」。特別出費用の予算は目的別に積立額を確認できる「シンプル貯金箱」というアプリで管理。

日用品のまとめ買いのほか、ペット費やコスメ・美容院代も特別出費としてキープ

Tさん(広島県 41歳/年貯蓄額約170万円)
子どもの成長とともに日用品費がかさんできたので、まとめ買い用の予算を特別出費に組み込むことに。ほかにペットの費用、子どもたちの検定代、コスメや美容院代なども特別出費として年間で予算を確保。

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 藤川太さん
家計の見直し相談センター代表。生活の見直しから資産運用まで幅広く指導し、2万世帯以上の家計を改善。近著に『60歳からの得する!NISA大改正』(ART NEXT)など。

参照:『サンキュ!』2024年2月号「2024年版 1年で100万円貯まる本」より。掲載している情報は2023年12月現在のものです。撮影/林ひろし 編集/サンキュ!編集部

 
 

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