知っておいて損はなし!どんどん請求される!中高大にかかる忘れがちなお金
2020/04/01
教育費は、学校のお金や塾の月謝だけじゃない。実際は、じわじわと家計を締めつける想定外な出費の連続!専門家に聞いた、知っておけば心と財布の準備ができる、子どもにかかるあんなお金やこんなお金をご紹介します。
<教えてくれた人>
竹下さくらさん
ファイナンシャル・プランナー。ママ目線のアドバイスが大人気!著書に『「教育費をどうしようかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)など。
学校のお金は「現金徴収」が多くて、使途不明金になりがち!
「子ども経由で学校や塾に払うと、レシートがなく、財布から出したことを忘れがち。教育費用の口座をつくり、そこから出せば用途もメモでき、やりくりにも支障がないのでおすすめ」。(竹下さん)
進路を決めるとき、絶対調べて【通学定期代】
高校からは、通学に交通機関を使うことが多く、定期代がかかるのが一般的。「3~6カ月ごとにまとまった出費が。固定費として削れない部分なので、早めに調べて予算を確保しましょう」。
ヘタに強豪校に入ると 親が冷や汗【部活動費】
高校は、部活にかかる費用も中学よりビッグに。「試合の遠征や合宿も遠くに行くようになったり、私立はバッグや靴も指定だったり。遠方の試合の応援に、親の交通費も必要です」。
断れないよね……【PTA会費】
私立高校では後援会への寄付のほか、先生を囲んで交流する機会も多め。「参加費だけでなく、服や靴の用意など、見えないところでお金が。公立もまったくゼロではありません」。
思い出って、プライスレスじゃ……?【体育祭のクラスTシャツ】
高校では体育祭や文化祭のたびに、クラスや部活でおそろいのTシャツを作る慣習が。「はっぴや鉢巻きを作るところも。1回数千円とはいえ、毎年何度かあるのでそれなりの負担です」。
海外とか、ホント勘弁して……【修学旅行費】
中学、高校は1年生から修学旅行の積み立てを開始。「公立、私立とも海外に行く学校が増え、親の負担も増。芸術鑑賞やスキー教室など、校外学習費もみておく必要があります」。
月謝+αに要注意!【塾&予備校費】
受験期は、多くの子が塾に。「テキスト代や冷暖房費、補助講習費、模試代など、月謝以外の費用が毎月のように〝加算〞。合格のためなら、と任意の合宿や講座代も増えがちです」。
受験は「受けるため」のお金も必要【交通費&宿泊費】
自宅から離れた大学を受験する場合、飛行機やホテル代も必要。「心配だからと、親が同伴すれば費用は2倍。コンサートなどと重なると、高級ホテルしか空いていないことも」。
また着てくれるかな(涙)?【振袖・スーツ代】
大学の入学式は男女ともスーツが一般的。「靴、カバン、コートもそろえると10万円近くに。すぐ成人式もあり、女子は振りそでや二次会用のドレスも。写真代もあります」。
せっかくだしね……うん!【卒業アルバム代】
中学、高校では卒業関係の費用も集金。「卒業アルバムだけで数万円は必要。大学の卒業式は、男子はスーツですが、女子は袴はかまが定番で、レンタルや着付け代がかかります」。
1人に1台の時代なの?【パソコン】
大学入学時は、パソコンも。「レポートや授業で使い、学部によっては指定があることも。付随してソフトやプリンターも必要に」。
意外と高額!【電子辞書】
高校入学時に購入する人が多いのが電子辞書。「人気機種は2万~3万円ほど。兄弟で1台というわけにもいかないのが痛いところです」。
アプリを使った 授業もあるんだって【スマホ代】
今どきの高校生は、学習アプリの活用や、塾の授業をスマホで見るのが当たり前。通学中に使用すれば、スマホの料金も上がるかも!?家族で料金プランを見直すのがおすすめです。
参照:『サンキュ!』2020年4月号「ふくらむ教育費問題本気で考えてみた」より。掲載している情報は2020年2月現在のものです。監修/竹下さくら 構成/出下真紀 編集/サンキュ!編集部
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