疲れやすい体を改善するカギは、〇〇アップだった!
2018/02/24
体が冷えやすく、疲れやすい……。そんな「なんか調子悪い」という原因は、実は代謝が落ちているからかも。代謝を上げるには、実は体温を上げるのが近道だって知っていましたか? その理由を医学博士の永田孝行さんに教えてもらいました。
代謝が悪いってどんな状況?
「代謝」とは、食べ物などの栄養素が体内で消費&活用されること。皮膚や筋肉をつくったり、脳や体を動かすエネルギーすべてが代謝になります。「“代謝が悪い”とは、食べたものをエネルギーに変換する能力が低く、これら新陳代謝や、基礎代謝などが機能的に作用されない状態をさします。冷えや筋力低下、ストレスなどによる自律神経の乱れも、代謝に悪影響を及ぼします」(永田さん)
平熱36.5℃以下の人は、代謝がダウン!
代謝の良し悪しを判断する目安の1つが体温です。平熱が36.5℃以下の人はやや低体温ぎみ、36℃未満なら低体温の状態といえます。「低体温の人は血流が悪く、栄養や酸素が体の隅々まで行き渡らないので、新陳代謝や基礎代謝が低下しています。この低体温状態を放置すると、脂肪が燃焼されずやせにくい、免疫力が落ちて風邪をひきやすい、自律神経が乱れて肌荒れや便秘になりやすいなど、さまざまなトラブルの引き金につながります」(永田さん)
低体温は、生活習慣で改善できる!
「体温が低いのは“体質のせい”とあきらめることはありません。低体温は、これまで続けてきた食事や生活習慣が招いた結果なので、体を温めるための活動“温活”をすれば、だれでも低体温状態を抜け出せますよ」(永田さん)。冷える、だるいなどの体の不調を改善するには、激しい運動やストイックな食事制限よりも、体温を上げる生活習慣を心がけることが大事なのです。
体の外、内側から温める“温活”を!
「低体温の人も、2~3週間“温活”を続ければ、徐々に体温が上がってきます。すぐ数字の変化に表れなくても、『朝起きやすくなった』などのいい変化を見逃さず、前向きに続けることが大切です」(永田さん)。体の外からは、おなか、腰以外に、背中の肩甲骨の間や、太い血管が通っている首・手首・足首などを温めるのが効果的。また、基礎代謝を高めるたんぱく質や、血管拡張作用のあるしょうがなどの食材を取り入れて、体の内側から温める習慣を心がけましょう。
普段あまり意識することがない「代謝」。でも、体温を意識するだけなら、手軽に始められそうですね。平熱が低めという人は、早速温活から始めてみませんか。
参照:『サンキュ!』3月号「代謝UPで、冷えない! 疲れない! やせやすい!体になる!」より一部抜粋。掲載している情報は17年12月現在のものです。
監修/永田孝行(日本ダイエットスペシャリスト協会・理事長)、イラスト/地獄カレー、取材/鹿島由紀子、文/M原(『サンキュ!』編集部)
記事を書いたのは・・・
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