ホホバオイルは、ヘアケア・スキンケア・ボディケアに使用できる天然オイルです。古くはネイティブアメリカンが愛用していたといわれており、ホホバオイル特有の高い保湿力や抗酸化作用が注目されています。
とはいえホホバオイルはさまざまなメーカーから発売されており、種類も豊富です。使い方もさまざまあることから「どれを選んだらよいか分からない」という声も多く聞かれます。
そこでこの記事では、ホホバオイルの使い方や効果・注意点を詳しくまとめました。人気の高いおすすめのホホバオイルもご紹介しているので、「ホホバオイルでヘアケアしたい!」「ホホバオイルでアンチエイジングに取り組んでみたい!」という人はぜひチェックしてみてくださいね!

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ホホバオイルって何?
ホホバオイルは、ホホバ(Simmondsia chinensis)という植物の種子から抽出されるオイルです。一般的には「オイル」と呼ばれますが、主成分は「ワックスエステル」です。脂肪酸やグリセリンなどで構成される植物オイルとは区別されており、厳密には「液体ワックス(植物ロウ)」に分類されます。
ホホバオイルの主成分であるワックスエステルは、人の肌の皮脂と非常に似た構造をしているのが大きな特徴。他のオイルと比較して肌なじみがよく、浸透性が高いといわれています。
ホホバオイルに期待できる特徴や効果は以下のとおりです。
✓高い保湿力で肌の乾燥を防ぎ、うるおいを保つ
✓ビタミンEやミネラルが豊富で、抗酸化作用や肌の老化ケアが期待できる
✓肌バリアを強化し、肌荒れやアレルギー物質の侵入を防ぐ
✓皮脂バランスを整え、ニキビや吹き出物、毛穴ケアにも有効
✓紫外線防御作用があり、アンチエイジングやシミ予防にも役立つ
✓頭皮や髪のケアにも使え、抜け毛予防や髪のダメージ補修、育毛効果も期待できる
✓殺菌・抗菌作用があり、肌トラブルや頭皮トラブルの予防にも役立つ
ホホバオイルはスキンケア・ヘアケア・ボディケアにフル活用できることから、「万能オイル」として多くの人に愛用されています。
ホホバオイルの使い方5つ
ホホバオイルは、主に以下の5つの使用法があります。
1.クレンジングとして使う
2.保湿のケアに使う
3.マッサージに使う
4.ヘアケアとして使う
5.ボディケアにも使える
ホホバオイルの正しい使い方を理解して、健康な美肌・美髪を手に入れましょう。
1. クレンジングとして使う
ホホバオイルの主成分である「ワックスエステル」は人間の肌との親和性が高く、角質層まで浸透します。肌をいたわりながら毛穴の奥のメイク汚れや皮脂汚れを落としてくれるので、日々のクレンジングに最適です。
以下の手順で、ホホバオイルをメイク落とし・毛穴ケアに役立ててみてください。
1. 500円玉大を手のひらに出す
2. 手のひらでホホバオイルを温める
3. ホホバオイルを肌全体に広げる
4. 指の腹で円を描くように優しくマッサージする
5. 指先を水で濡らして顔全体を撫で、ホホバオイルを白く乳化させる
6. オイルをぬるま湯でよく洗い流す
7. 洗顔料で優しく洗い、W洗顔する
ホホバオイルをクレンジングとして使うときのポイントは、強くこすらないこと・W洗顔後は化粧水や乳液でしっかりと保湿することです。
また、ホホバオイルのクレンジング効果は高く、毎日行うと肌に負担がかかってしまいます。ホホバオイルをクレンジングとして使う頻度は、週に1~2回がおすすめです。
2. 保湿ケアに使う
ホホバオイルを肌に塗布すると、表面にうるおいを保つための膜ができます。肌内部の水分が蒸発しにくく、しっとりした肌を保ちやすくなるのがメリットです。肌が乾燥しにくくなることでバリア機能も強化され、乾燥肌や敏感肌の改善も期待できます。
ホホバオイルを保湿ケアに使う場合は、「お手入れ前に使う」「お手入れの最後に使う」の2パターンがあります。
【お手入れ前(ブースターとして使う)】
1. 洗顔後すぐに2~3滴のホホバオイル手に取る
2. ホホバオイルを温めて顔全体にプッシュする
3. 化粧水・乳液を付ける
【お手入れ後】
1. 洗顔後、化粧水を付ける
2. 3~4滴のホホバオイルを手に取る
3. ホホバオイルを温めて顔全体にプッシュする
4. 乳液やクリームで肌を調える
人間の皮脂と非常に似た構造をしているホホバオイルは、皮脂バランスを整える効果がある点も大きな魅力です。皮脂の過剰分泌による毛穴トラブルが抑制されることから、ニキビケア・毛穴ケアにもおすすめできます。
3. マッサージに使う
ホホバオイルは肌にしっかりと吸収されるため、べたつきをあまり感じません。マッサージ中に肌が乾燥する心配がなく、マッサージオイルに最適です。
ホホバオイルを使ってマッサージする方法は、以下を確認してください。
1. 500円玉大のホホバオイルを手のひらに出し、温める
2. マッサージしたい部分に、円を描くように優しく塗布する
3. 肩や背中、腰など、緊張が溜まりやすい部位は重点的にマッサージする
4. マッサージが終わったら、ホホバオイルを拭き取るまたは洗い流す
ボディマッサージの場合は、足首からスタートし、徐々に上に向かってマッサージするのがおすすめです。また首や肩なら少し強め、顔や手は優しい力でマッサージし、肌への負担にも配慮しましょう。
4. ヘアケアとして使う
ホホバオイルを髪の毛に塗布すれば、乾燥によるパサつきや広がりを抑制できます。オイルで髪をコーティングすることで熱によるダメージも軽減されるため、ドライヤーの熱ダメージ対策・外出時の紫外線対策にも有益です。
ホホバオイルをアウトバストリートメントとして使う場合は、以下の手順で行いましょう。
1. シャンプー後、濡れた髪の毛をしっかりとタオルドライする
2. 1~2滴のホホバオイルを、毛先を中心になじませる
3. 髪の毛全体にホホバオイルが行き渡ったら、ドライヤーで乾かす
またホホバオイルを地肌に塗布すれば、皮脂バランスが整います。乾燥や皮脂の過剰分泌によるフケやかゆみ、頭皮のにおいなどを予防・改善したい人にもおすすめです。
ホホバオイルでの頭皮ケアは、シャンプー前に行いましょう。
1. 乾いた髪の毛を丁寧にブラッシングして、ホコリや汚れを浮かせる
2. ホホバオイルを手のひらに500円玉大程度取り、頭皮全体になじませる
3. 指の腹を使って、頭皮をマッサージする
4. 5~10分放置する(蒸しタオルでパックすると効果的)
5. ホホバオイルを洗い流し、シャンプー・トリートメントをする
ホホバオイルの量は、頭皮の状態や髪の長さによって異なります。まずは少量からスタートし、自分に合った使用量を見つけてください。
5. ボディケアにも使える
ホホバオイルは肌との親和性が高く、敏感肌・トラブル肌にも使いやすいオイルです。大容量のものを選べばコスパもよく、家族全員で使えるボディケアアイテムとなります。
ホホバオイルをボディケアに使う場合は、お風呂から上がってすぐがおすすめです。
1. 入浴後、軽くタオルドライする
2. 500円玉大のホホバオイルを手に取り、全身に塗布する
特に乾燥しやすい肘・膝・かかとなどは集中的にケアしましょう。
ホホバオイルを使うときに気を付けること
ホホバオイルの使用に当たっては、以下のポイントに注意しましょう。
・常温保存する
・使う前にパッチテストをする
・開封したらなるべく早めに使い切る
それぞれの項目について、詳しくご紹介します。
常温保存する
ホホバオイルは、直射日光や高温多湿を避け、常温で保存することが重要です。温度が高くなると有効成分が壊れてしまう可能性があるため、25℃前後の涼しい場所に保管しましょう。
ただし劣化を避けたいからと冷蔵庫に入れて保管するのはおすすめできません。ホホバオイルはワックスであるため、7~8℃になると固まります。品質に問題はありませんが、固形化したホホバオイルは使い勝手が悪く、日常的な使用には不向きです。
使う前にパッチテストをする
パッチテストとは、新しい化粧品やオイルなどを肌に使う際、自分の肌に合うかどうかを確認するためのテストです。腕の内側や二の腕など目立たない部分に少量を塗り、赤み・かゆみ・湿疹など異常が出ないかを一定時間観察します。
肌に優しいと言われるホホバオイルでも、全ての人に合うとは限りません。特に敏感肌の人は、肌トラブルのリスクが高くなります。初めてホホバオイルを使うときは、必ずパッチテストを行いましょう。
パッチテストの具体的な方法は、以下を確認してください。
【パッチテストの方法】
1. 二の腕や肘の内側など、皮膚がやわらかく目立たない部分を石けんでよく洗い、清潔な状態にする
2. 500円玉大のホホバオイルを清潔な部位に塗布する
3. 塗布後30分および24時間後に肌の異常がないか確認する
ホホバオイルの塗布から24時間経っても異常が見られない場合は、ホホバオイルを使用しても大丈夫です
開封したらなるべく早めに使い切る
ホホバオイルを開封したら、半年から1年以内を目安に使い切りましょう。
ホホバオイルは、開封した瞬間から劣化が始まります。開封後は、なるべく早めに使い切ることも大切です。
ただし開封して間もない場合でも、保存状態によってはにおいや色の変化が起こることがあります。ホホバオイルの品質に異常が見られた場合は、ただちに使用を中止してください。
失敗しないホホバオイルの選び方
スキンケア・ヘアケア・ボディケアでホホバオイルを使うときは、自分に合った製品を選ぶことが大切です。以下のポイントに注意して、使いやすいものを見つけましょう。
種類で選ぶ
ホホバオイルには、主に精製と未精製の2種類があります。
✓精製ホホバオイル(クリアホホバオイル):透明で無臭。不純物が除去されており、肌への刺激が少ない
✓未精製ホホバオイル(ゴールデンホホバオイル):黄金色で独特の香りがある。ビタミンやミネラルなどの天然成分がより多く含まれている
敏感肌の人は、肌への刺激が少ない精製ホホバオイルがおすすめ。一方、成分重視の人は、ホホバオイル特有の成分がギュッと詰まった未精製ホホバオイルがおすすめです。
抽出方法で選ぶ
ホホバオイルの抽出方法は、オイルの品質を左右する重要なポイントです。
✓低温圧搾法(コールドプレス):熱を加えず、圧力をかけてオイルを抽出する方法
✓溶剤抽出法:高温の熱処理を行い、オイルを抽出する方法
低温圧搾法は熱による成分の変性がなく、ホホバオイルの栄養価がしっかりと維持されています。高品質なものが多く見られますが、価格は高価になりがちです。
溶剤抽出法は、熱によってホホバオイル本来の成分が失われている可能性があります。低温圧搾法のホホバオイルと比較すると、効果を実感しにくいかもしれません。ただし低価格のものが多いため、ボディケアなどに使うと良コスパです。
品質・製法で選ぶ
ホホバオイルの品質にこだわりたい場合は、以下のポイントに注目することも大切です。
✓オーガニック認証: 有機栽培されたホホバ種子から作られていることを示すオーガニック認証があるか
✓無添加表示: 防腐剤、着色料、香料などの添加物が含まれていないか
✓容器: 遮光瓶に入っているものや、ポンプ式で空気に触れにくいか
✓信頼できるメーカーやブランド: 口コミでの評価が高いか・実績があるメーカーか
ホホバオイルのオーガニック認証としては、USDA、ECOCERTなどが有名です。特に顔や頭皮に使うホホバオイルは、オーガニック認証や無添加表示の有無をしっかりとチェックしましょう。
おすすめのホホバオイル3選
ここからは「どんなホホバオイルを選ぶべき?」と迷っている人に、人気の高い3つのホホバオイルをご紹介します。
種類や製法・特徴を比較して、自分に合うものを見つけてください!
SAKURA&NATURAL「ゴールデンホホバオイル」|100%植物由来
■Amazonでの販売価格(2025年7月28日時点):2,830円
ボディケア・フレグランスブランド「SAKURA&NATURAL」のホホバオイル。低温圧搾法によって抽出された「ゴールデンホホバオイル」のみで構成されており、黄金色の鮮やかなカラーが特徴です。
未精製のゴールデンホホバオイルは栄養価が損なわれておらず、ビタミンEが豊富です。肌の潤いと柔軟性を保つことはもちろん、地肌ケア・毛穴ケアにも使えます。テクスチャーはサラッとしているので、オイル特有のべたつきが苦手な人にもおすすめです。
■内容量:300ml
■種類:未精製ホホバオイル
■抽出方法:低温圧搾法
■オーガニック認証:×
■添加物:無添加
無印良品「ホホバオイル 200ml」|べたつかないので全身に使いやすい
■Amazonでの販売価格(2025年7月28日時点):2,515円
化粧用に精製された、使い勝手のよいホホバオイル。無香料・無着色の上気になるにおいもなく、体から髪の毛までオールマイティに使用できます。
ホホバオイルは粘着性が少なく、サラサラとよく伸びるのが特徴です。髪の毛1本にまで浸透させやすく、朝のスタイリングで重宝しそう。
洗面所に置いておけば、家族みんなで使えます。
■内容量:200ml
■種類:精製ホホバオイル
■抽出方法:圧搾法
■オーガニック認証:×
■添加物:無添加
spahinoki 「オーガニック ホホバオイル」|世界基準のオーガニック認定をクリア
■Amazonでの販売価格(2025年7月28日時点):1,880円
ヘッドスパ専門店「桧 spa hinoki」のオリジナルホホバオイルです。南米のホホバオイル生産業者「インカオイル社」のホホバオイルが使われており、質の高さは折り紙付き。
オーガニックコスメの有機認証機関である「ECOCERT GREENLIFE」の認証を受けており、世界基準のオーガニック基準をクリアしています。
ホホバオイルのテクスチャーは、とろみがありつつもべたつきは感じません。気になるにおいも少なく、ヘアケア・ボディケア・スキンケアに使えます。
■内容量:100ml
■種類:未精製ホホバオイル
■抽出方法:低温圧搾法
■オーガニック認証:ECOCERT認証
■添加物:無添加
ホホバオイルについてよくある質問
ホホバオイルを使うに当たって、使い方やデメリットが気になる人も多いようです。ここからは、ホホバオイルについてよくある質問とその回答をご紹介します。
ホホバオイルと化粧水はどっちが先ですか?
肌の保湿目的でホホバオイルを使用する場合は、「化粧水→ホホバオイル」の順が一般的です。化粧水で肌に水分を補給した後ホホバオイルを使うと、肌にしっかりと水分を閉じ込めることができます。
ただし、導入液(ブースター)としてホホバオイルを使う場合は、「洗顔→ホホバオイル→化粧水」となります。化粧水前にホホバオイルを塗布すると肌が柔らかくなり、化粧水の浸透率を高めることが可能です。
ホホバオイルの順番は、用途に合わせて変えてみてください。
ホホバオイルの欠点は何ですか?
使い勝手のよいホホバオイルですが、使い方や保存方法・選ぶ製品によっては「合わない」と感じる人もいるようです。
✓使い過ぎるとべたつく
✓品質が劣化する
✓未精製ホホバオイルは独特のにおいがある
✓全ての人に合うわけではない
とはいえ上記のようなデメリットは、使い方や商品の選び方によって改善できます。まずは自分に合ったホホバオイルを見つけ、様子を見ながら少しずつ使ってみてください。
まとめ
ホホバオイルは使い方のバリエーションが豊富で、顔・髪・体の保湿やケアに幅広く活用できます。製品を選ぶ際は成分や抽出方法、品質表示を確認し、使い勝手や使用感を比較しましょう。
またホホバオイルは、開封後に品質の劣化が始まります。保存や使用時の注意点を守り、安心・安全な使用を心がけてください。
「どれを選べばいいかわからない」と迷う人は、ぜひこのたびご紹介したホホバオイルをチェックしてみてください。自分に合ったホホバオイルが見つかれば、毎日のスキンケア・ヘアケア・ボディケアが充実します!