5月の紫外線量はまさかの年間2位!知っておきたいUVケアの基礎知識

2020/04/27

40代はUVケアに手を抜くと、本当にアウトです!しみ、しわ、乾燥、たるみの原因に。いままでさほど手をかけていなかったかたは、今日から本気でケアしましょう!しかも5月の紫外線量はなんと年間で2位というデータも…侮っては痛い目をみます。そこで多種多様な日焼け止めのなかから、SPFやPAなど何を基準にしてどう選んだらよいのか、ヘアメイクアップアーティスト・榊美奈子さんにお聞きしました。

ヘアメイクアップアーティスト。1967年東京生まれ。4年半の美容室勤務の後、沢田哲哉氏に師事。30歳で独立し...

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5月の紫外線量は年間2位!

出典:気象庁ホームページ https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_month54.html 日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ(気象庁ホームページより)

気象庁のデータによると、2019年度の東京の紫外線量は1位の8月に続き5月が年間で2位!しかもまだ肌に耐性ができていないことに加え、花粉などでゆらぎ肌にもなっていますよね。そこに一気に増えた紫外線を浴びるとダメージを受けてしまうんです。とくに曇りの日は要注意。光が乱反射し、全方向から紫外線を受けてしま浴びてしまうことになります。

部屋にいても紫外線を浴びている=老化の原因!

非常に簡単にいうと、紫外線は波長の違いによってUVAとUVBとUVCに分類されるのですが、そのなかで私たちに関係があるのはUVAとUVBの2種類。

波長が長いUVAはガラスもすり抜け、皮膚の新皮にまで到達しコラーゲンを破壊するので、しわ・たるみといった老化の原因になります。一方、波長が短いUVBは皮膚を赤くし、しみや皮膚がんの原因になる場合も。

40代ともなると長年に渡ってUVAとUVBを浴びているので、皮膚がダメージを受け続けているんですね(涙)。

そもそもSPFって何の略?

よくSPF30とかSPF50と書いてある日焼け止めを見かけますよね。SPFというのは、Sun Protection Factorのこと。主に先ほどのUVBから肌を守る“時間”を数値化したものです。SPF1が20分に相当するといわれていますが、個人差もありますし、あくまでも目安なので、汗をかいたときには汗をふき取って塗り直すことが大事ですよ。

また、商品に書いてある分量はきちんと守りましょう。ケチったり、ベタつきを気にして塗る量を少なくしたら、予防してくれる時間が半減するどころか、ほとんど意味をなさない場合もあります。

SPFは足し算ではない!

たとえば下地にSPF15、ファンデーションにSPF20と書いてあるとします。この両方を塗ったからといってSPF35になるわけではないので注意!重ねた方が防止にはなるけど、足し算ではありません!

+、++、+++…PAって何?

SPFのあとに、+で表記されているPA。これはUVAを防ぐ“効果”を表す目安です。+が多いほど、防止する力があるということですね。普段だと+か++くらいのものでよいかと思います。自分の肌と相談してみてくださいね。

紫外線量によって日焼け止めを変えるのがベター!

数値が高いということは、それだけ肌に残ってしまうと負担が大きいということです。紫外線量が比較的低い季節はSPF20か30、高い季節は50といったように使い分けましょう。とくにウォータープルーフタイプはきちんとクレンジングで落とさないと肌によくないので、デイリーで使うなら石鹸で落とせるタイプの方が安心かも。

焼けてしまったときには…

うっかり焼けてしまったときには、熱で水分が奪われがちになるので、乾燥を防ぐことが大切。しっかり保湿をしてあげましょう。肌が弱くなっているので、ピーリングなどはしないようにしてくださいね。

“うっかり焼け”しやすいパーツ

ちょっと近所に出かけるときや、洗濯物を干すときにも焼けてしまいます。

・手の甲
・頭頂部
・目

などは要注意です。頭頂部にスプレータイプの日焼け止めをつけたり、サングラスをして目を保護するなど、紫外線を防ぎましょう。目から入る紫外線は、しみの原因にもなりますよ。

<監修>

榊美奈子さん

ヘアメイクアップアーティスト。1967年東京生まれ。4年半の美容室勤務の後、沢田哲哉氏に師事。30歳で独立し、現在に至る。スチールを中心に女性誌、広告で幅広く活躍。不定期でメイクレッスンも開催。

取材・文/岸沙織

 
 

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