40代の正しい“たるみ”ケア!メイクで隠す5のコツも
2019/06/07
年齢を重ねるにつれ、深刻さが増してくる“たるみ”問題。間違ったケアで“たるみ”を悪化させていないか、ここで一度確認してみましょう。教えてくれたのは、ヘアメイクアップアーティスト・榊美奈子さんです。
監修: ヘアメイクアップアーティスト 榊美奈子
ヘアメイクアップアーティスト。1967年東京生まれ。4年半の美容室勤務の後、沢田哲哉氏に師事。30歳で独立し...
“たるみ”の原因とは?
そもそもなぜたるむのか?個人差はあるものの、その原因として、具体的には以下のようなものがあげられます。
・長年紫外線を浴び続けたことによる、コラーゲンなどの減少
・年齢とともに水分量が減少し、ハリがなくなる
・皮下脂肪が顔全体に付着
・表情筋が衰える
・代謝が悪くなる
主にこうした原因によってできてしまった“たるみ”をスキンケアや日々の習慣、メイクでカバーする方法をお教えしていきますね。
“たるみ”を防ぐ、スキンケアの方法
まずは保湿が大切!化粧水、乳液やクリームでしっかりと保湿し、その際にマッサージをしてあげるのもよいですね。顔の中心から外に向かってクルクルとマッサージし、最後は首のリンパに流してあげましょう。
そして、スキンケアアイテムはいつまでも若いときと同じものを使うのではなく、年齢に応じたエイジングケアアイテムを用いましょう。その際、何でもかんでもつければよいというわけではなく、いまの悩みに特化したものを選んでみてください。“たるみ”には、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、セラミドなどの成分が入ったものがよいですね。ブースターを使うなどして、しっかりと入れ込んであげましょう。
また、化粧水や乳液をつける際、立て続けに全部つけてしまうのはNG。ただ肌のうえで混ぜているだけになってしまいます。ひとつひとつきちんとハンドプレスをしながら、大切に肌に入れ込んであげてくださいね。
“たるみ”を悪化させるNG習慣とは?
“たるみ”を悪化させるNG習慣には、次のようなものがあります。当てはまっていないか、チェックしてみてくださいね。
□洗顔の最後、水で引き締めるのはNG
□パッティングはNG
□角栓取りシートはNG
□何もつけずにマッサージするのはNG
□姿勢が悪いのはNG
□左右で咀嚼が片寄っているのはNG
□紫外線の浴びっぱなしはNG
□運動しないのはNG
なぜこれらがNGなのか、少し解説をしますね。まず、洗顔の最後に水で引き締めると、毛穴が閉じてしまって、そのあとの化粧水が入らなくなってしまいます。化粧水を冷やしたりするのも止めましょう。人肌が一番浸透しますよ。
パッティングもNGです。素人が下手にやると、力加減がわからず毛細血管を傷つけるだけ!角栓取りシートも毛穴を余計に広げてしまいます。
また、先ほどマッサージをするのはよいといいましたが、何もつけずにするのはNG。こするのは肌によくないです。乳液やクリームをつけたうえで行いましょう。
そして代謝をよくするためには運動も大切。歩くなどして、身体のなかから代謝を上げ、脱・“たるみ”を目指しましょう!
メイクで“たるみ”をカバーする方法
各パーツをはっきりさせることは大事だけど、厚化粧はNGです。メイクで上手にたるみをカバーする方法をベース、眉、アイメイク、チーク、リップと、5つのパーツ別にお教えしていきますね。
1:ベースメイクはハイライターやコンシーラーを使う!
まず、ベースメイクの厚塗りは止めましょう。とくにマットなファンデーションの厚塗りは、“たるみ”をわかりやすくしてしまいます。ハリのある肌というのは、ツヤがあるものですよね。ベース前にしっかりと保湿をしたうえで、ハイライターやコンシーラーを使って上手にツヤ感を出してあげましょう。
“たるみ”によって窪んだ部分というのは、どうしても影ができてしまいます。ハイライターやコンシーラーで明るくし、前に出ているように見せることで顔全体が引き締まって見えますよ。Tゾーン、まぶた、目の下、ほうれい線、あごに入れてあげましょう。
2:眉は太めに!
眉は細くせずに、ちゃんと描きましょう。太眉にすることで、目を大きく見せることもでき、リフトアップにも繋がりますよ。描くときは、あまりカーブを強くし過ぎず、ゆるやかな方がイマドキっぽいです。
3:アイメイクはまつ毛をカールさせる!
まつ毛をちゃんと上げることで、リフトアップになります!また、アイラインは描きすぎず、目の際、粘膜部分にキレイに入れるようにしましょう。粘膜が弱いというかたは、マスカラを根元からしっかりと塗ってみて。マスカラがアイラインの役割も果たしてくれますよ!
4:チークで締まりのある顔に!
頬の白い部分の面積が広いと、顔が大き見え、“たるみ”も目立ってしまいます。チークを入れることで顔を締めましょう。ただし、頬骨の高いところに入れる、いわゆる昭和チークは止めてくださいね。黒目の下にフワッと入れましょう。
5:リップはラインを引く!
“たるみ”によって口角も下がってくるので、リップライナーを使ってラインを引き、口角を締めてあげましょう。たるんだ印象がカバーできますよ。また、口元もくすんでくるので、下唇の口角付近にベージュのペンシルやコンシーラーを少し入れてあげると、なおよいですね。唇がくすむとぼんやりした印象になってしまうので、明るい色を入れることでリップラインがはっきりして引き締まって見えますよ。
「毎日の地味な努力が大切です」と榊さん。若いときに比べすぐに結果が出ないと諦めてしまわずに、地道に努力を続けることが、脱・“たるみ”への第一歩のようです!
教えてくれたのは・・・
取材・文/岸沙織