みんな大好きなおやつ。暇さえあれば手が伸びてしまうなんてかたも少なくありません。ですが、ダイエット中なのであれば話は別。「絶対にNG」だと思っているかたは少なくないでしょう、と言うのはヨガインストラクターでビューティーフードアドバイザーの高木沙織さん。
こう聞くと、ダイエット中におやつを摂ってもいいの?とも取れますが、そんな夢のような話はあるのでしょうか?
ポイントは、「食べるもの」と「タイミング」です。

執筆/監修: ヨガインストラクター 高木沙織
ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを...
糖質オフのおやつをチェック
ダイエット中のおやつ。何がいけないのでしょう?カロリー?もちろん、カロリーオーバーは肥満の原因のひとつです。
そしてもう一つ意識してもらいたいのが、糖質。糖質を多く含むものの代表には、ケーキや和菓子、アイスクリーム、プリンなどの砂糖を使った菓子類、甘味の強いフルーツ、甘味料、シロップが挙げられます。このような甘いものだけでなく、油で揚げているポテトチップスもまた然り。
私たちの体は、食べた物が体に吸収されると血糖値が上昇します。その後、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されるのですが、血中の糖分を脂肪に変えて体に蓄える働きを持つため、必要以上に分泌させないように気をつけたいところなのです。糖質主体の食べ物は血糖値を急上昇させやすいので覚えておきましょう。
最近では、「糖質〇%オフ」の菓子やプリン、アイスクリームなどが手軽に購入できるようになってきているので、どうしてもおやつが食べたくなってしまったらこれらの商品をチェックしてみては。
空腹時に食べない
空腹時のおやつにも注意が必要です。というのも、先にお伝えした血糖値の上昇と関係があるから。
お腹が空いた状態で糖質を多く含む菓子類を摂ると、血糖値が一気に上昇してインスリンも必要以上に分泌されてしまいます。
食事の時間以外に空腹を感じるときは、食べたものの量や内容を見直してみてください。基本の食事はバランスよくしっかりと摂り、欠食をしたり極端に量の少ない内容になったりしないように。食事からの満足度が低いと、おやつで満たそうとしてしまいがちです。
14~15時の間に
続いては、食べる時間。
「おやつを食べたい!」と感じる時間は昼食や夕食からしばらく経ってからが多いのでは?食後に上がった血糖値が下がってくると空腹を感じるようになる、まさにそのタイミングの方が多いのではないでしょうか。
夕食の後は、入浴して眠るだけなど身体の活動量が少なくなるためおやつは控えたいのですが、悩ましいのが昼食の後。「夜ご飯までまだ時間があるし」と、おやつに手が伸びやすいですよね。
もし、日中におやつを食べるのなら14~15時くらいを目安にしましょう。この時間帯は、体内に脂肪を蓄える物質の量が少ないという論文が発表されたことでも注目されています(体内時計と関係する物質なので、不規則な生活をしている人には当てはまらない)。
活動量も多い時間帯なので、おやつを食べたら家事や仕事などを立って体を動かしながらおこなってもよいですよね。
「ダイエットをしているのなら、おやつは我慢したらいい」という意見もありますが、強いストレスを溜めてしまうようであれば食べるもの・タイミングに気をつけて少量摂るものアリでしょう。
ダイエット法はひとそれぞれ。無理やストレスが少なく長く続けられる方法を見つけられるとよいですね。