夏野菜でコーヒーができるって知ってた!?家庭で作れる野菜コーヒーの作り方

2021/08/13

ある身近な夏野菜を使って、コーヒー(のような飲み物)がつくれるそうです。管理栄養士の資格を持ち、家庭菜園も行っているライターのゆかりさんに教えてもらいました。

いろいろあるコーヒー豆の代用品

熱帯や亜熱帯地域で栽培されるコーヒーノキの種(=コーヒー豆)を焙煎・粉砕し、湯や水で抽出した飲み物である「コーヒー」。

特有の香りと、苦味や酸味のある味が特徴で、頭をスッキリさせてくれるカフェインや、健康効果が期待できるポリフェノールが含まれていますね。

かたや、コーヒー豆を使わずして、「〇〇コーヒー」という名の飲み物があることはご存じの人も多いはず。

「たんぽぽコーヒー」、「玄米コーヒー」、「穀物コーヒー」など、それぞれ異なる原材料を使って、コーヒー豆のように抽出して楽しむことができるのです。

これらには、カフェインが入っていないため、カフェインに敏感な人や妊娠・授乳中の人などに選ばれることが多いです。

たんぽぽコーヒーはたんぽぽの根、玄米コーヒーは玄米そのもの、穀物コーヒーは大麦・ライ麦・チコリという野菜の根などが焙煎され、コーヒーに近い苦味や香ばしさを味わうことができます。

身近な食材で、何を使えばコーヒーが作れる?

ある夏野菜を使って似たようなコーヒーを作ることができるのはご存じでしょうか?

その野菜とは……

トマト?

ピーマン?

ナス?

使うのは「オクラ」。しかも、完熟した種の部分が原料になるのです!

食用として店頭に並ぶオクラの種は、未熟なので白くてやわらかい状態。収穫せずにそのままにしておくと、渋みが強くなり硬くなって完熟していきます。

完熟オクラの見た目は、まるで干からびた木の枝みたい…

その中から種だけを取り出し、フライパンで香ばしくなるまで炒ります。(弾けるので必ず蓋をすること!)あとは、コーヒー豆と同じ手順でミルサーなどを使って細かく挽き、フィルターを使ってお湯を注ぐだけ。ドリップが終われば、「オクラコーヒー」の完成!!


オクラコーヒーは、戦争中にコーヒー豆が手に入らなかった時代、実際にコーヒーの代用として飲用されていた歴史があるんですよ。コーヒーそのもの、という評価はできませんが、オクラの種が黒くなるまで炒ることで出てくる香ばしさは、コーヒーに近いものを感じられます。

口にした後、ホッとするような飲み心地があるのが個人的にはお気に入りでした。

手作りも良し◎市販品で見つかる可能性も!

オクラの完熟した種を手に入れるには、園芸用の種を購入する方法も。その場合、コーヒー1杯分で【12g】(種容量:20mlくらい)が目安に。そうなると、あまりコスパが良いとはいえないので、あくまでも家庭菜園をしている人に、取り遅れたオクラの活用方法としておすすめします。品種にもよりますが、我が家の場合はオクラ1株あたり20gくらい取れましたよ。

家庭菜園をしていないけれど、どんなものか飲んでみたいな……という人には、市販でオクラコーヒーを購入することも可能です!

オクラ100%だと本来のコーヒーの味とは異なり、濃いほうじ茶のような味わいに。そのため、コーヒー豆とブレンドされて売られていることもあるようです。

どちらも同じように楽しめるので、オクラ100%の自家製を楽しむも良し、取り寄せなどで購入してブレンドを味わうも良し◎

オクラの生産量が多い鹿児島、高知、沖縄などを中心に、オクラコーヒーの市販品が見つかる可能性がありますので、ぜひ「オクラの新しい楽しみ方」に挑戦してみてはいかがでしょうか?

★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
年長女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

<参考サイト>

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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