五感で暖かさを得よう!整理収納のプロが教える「暖かい部屋」のつくりかた
2021/12/13
寒い季節、部屋であたたかく過ごすために必要なものは暖房だけではありません。部屋の雰囲気を少し変えるだけで、あたたかい部屋はつくれるんです。
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する「美部屋(掃除・片付け)コンサルタント」の山口奈穗子さんに、「あたたかい部屋」のつくり方を教えてもらいました。
五感にアプローチするあたたかい部屋の作り方
今回のテーマ「あたたかい」部屋をつくるうえでポイントになるのは、視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚の五感にアプローチすることです。それぞれのやり方について、伝えていきます。
「視覚」にアプローチする方法
赤、マゼンタ、オレンジ、ココア色、ベージュ、アイボリーなどの色をインテリアに取り入れると、あたたかさを感じることができるでしょう。例えば、ランチョンマットやコースター、食器、クッションカバー、ひざかけ、こたつカバーなどに取り入れてみるのもおすすめ。
赤い花を飾るのも、とても効果的です。冬の定番であるシクラメンやポインセチアを飾ると、一気に場が華やぎ、あたたかい気持ちになれますよ。
お花屋さんに行くと、赤い実がたわわについた枝ものが多く出回りますので、手持ちの花びんに挿すだけで、クリスマス・お正月まで長く楽しめます。花びんは、涼しげなガラスよりも、ほっこり感のある陶器のほうがあたたかみを感じられます。
クリスマスツリーを飾らない場合は、LEDライトの装飾を取り入れると、イルミネーションのような華やぎが演出可能。光そのものが、視覚的にあたたかさをもたらしてくれるのです。
「触覚」にアプローチする方法
冬場は足元から冷えるので、足元の素材を変えてあたたかくしましょう。ふわふわもこもこのスリッパやひざかけ、ラグを利用して、足元を保護。床の冷たさを直に受けないで済みます。
クッションや座布団などのファブリック製品や小物も、冬仕様にして楽しみたいですね。ウール・ニット、ベルベット、コーデュロイ、フェルトなどの素材は、手触りからあたたかく感じられます。
シーツや布団カバーなどもフランネル素材にすると、柔らかい肌触りのおかげであたたかく感じられるでしょう。また、毛布を体の上にかけるだけではなく、シーツのように敷いて、ふわふわ素材に挟まれて眠るのもおすすめです。
「嗅覚」にアプローチする方法
加湿もできるアロマオイルのディフューザーは、乾燥する冬場にもってこいです。芳香性のあるキャンドルをお持ちでしたら、クリスマスシーズンなど寒い時期にこそ楽しみたいですね。
「聴覚」にアプローチする方法
クリスマスソングのジャズバージョンなど、お好みのウィンターソングをBGMに。冬の情景を思い浮かべながらも、今、自分はあたたかい部屋にいるのだなと実感できるでしょう。
「味覚」にアプローチする方法
サラダなどの器を木製のものに替えてみると、食事のときにほっこりしたあたたかさを感じられます。キッチンカウンターに土鍋をあえて出しておくのも、あたたかさを演出してくれるかもしれません。
片づけや掃除を終えて一息つくときには、温かいココアやしょうが湯、ホットレモネードをチョイス。疲れを癒して、心も体もポカポカにしてくれますよ。