夏の強い日差しは、洗濯物があっという間に乾くので、「洗濯にはぴったりの季節!」と感じる方も多いのではないでしょうか。確かに、晴天が続く夏は洗濯日和が多い一方で、気をつけておきたい“落とし穴”もいくつかあるんだそうです。
そこで今回は、せっかく洗った洗濯物を台無しにしないためにも、押さえておきたい注意点とちょっとした工夫をご紹介します。教えてくれたのは、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんです。

落とし穴1.急な雨やゲリラ豪雨にご用心!
夏の天気はとても変わりやすく、朝は晴れていたのに午後には突然の雷雨…ということも珍しくありません。
洗濯物を外に干しっぱなしにしていたら、乾きかけていた衣類がびしょ濡れになって、もう一度洗い直し…なんて経験、ありませんか? しかも一度濡れてしまうと、生乾き臭の原因にもなりかねません。
洗濯物を干す前には、必ずその日の天気予報をチェックしましょう。午後に雨の予報がある日は、外干しを控えるか、こまめに空模様をチェックして早めに取り込む準備をしておくと安心です。
空が急に暗くなる、雷の音が聞こえるなど、「怪しい」と感じたら迷わず取り込みを。
部屋干しスペースを確保しておく、浴室乾燥機を活用するなど、急な天候の変化にも対応できるよう備えておくと安心ですね。
落とし穴2.紫外線で衣類が傷むことも
夏の太陽は、洗濯物をスピーディーに乾かしてくれる反面、衣類にダメージを与えることもあります。とくに直射日光に長時間さらされると、素材や色によっては色あせや変色が起きてしまうことも。なかでも濃い色や鮮やかな色の衣類は要注意。お気に入りの服がまだらになってしまったら、ちょっとショックですよね。
そんなトラブルを防ぐためには、
・衣類を裏返して干す
・直射日光を避け、風通しのよい日陰に干す
といったひと工夫がおすすめです。ほんの少しの気遣いで、大切な衣類を長くきれいに保つことができますよ。
落とし穴3. 実は夏も油断できない“生乾き臭”
「夏は暑いからすぐ乾く」と思いがちですが、実は湿度が高く、生乾き臭が発生しやすい季節でもあります。洗濯機に詰め込みすぎて洗剤や水がしっかり行き渡らなかったりすると、汚れや洗剤が残ってしまい、雑菌の温床に。これが生乾き臭の原因になります。
また、洗濯後の濡れた衣類を洗濯機の中に放置するのもNG。高温多湿の状態で放っておくと、雑菌が一気に繁殖してしまいます。洗い終わったら、できるだけ早く干すこと。
「洗い」「脱水」「乾燥」までの流れをスムーズにすることが、生乾き対策のカギです。
夏の洗濯、ポイントを押さえて快適に!
夏の洗濯は、ちょっとした注意と工夫で、より快適に、そしてお気に入りの衣類を長く楽しむことができます。天気の急変・紫外線・生乾き臭など、夏特有の注意点を知っておけば安心。
ぜひご紹介したポイントを参考に、快適な夏の洗濯ライフをお過ごしください。