ちょっとしたアイデアで「料理がはかどる」収納術
2022/05/05
1日の家事時間で最も長いものは調理時間です。その調理をする場所である、「キッチン」を整えれば、「料理がはかどる」ことに繋がります。
調理師免許を持ち、レストラン経験が10年以上のライターおおつかはじめさんに、少しのアイデアで料理の時短に繋がる、キッチン収納術を聞いてみました。
1.よく使うものは出しっぱなし!
よく使う調理器具や調味料は出しっぱなしにすることがおすすめ。
ほぼ毎回の調理に使うアイテムを何度も出す、しまうを繰り返すと時間のムダになってしまいます。
たとえば、おたま、調理スプーン、トングなどの調理道具、ほかにお塩や砂糖、ブラックペッパーなど頻度が高くて腐りにくいものは出しておくことで、いちばん短い導線で動くことができます。
「収納しない」という収納術もおすすめの方法です。
2.かける収納でまとめる
1の出しっぱなし収納と似ているところはありますが、かける収納もおすすめ。
写真のように、100円ショップで購入できるタオルハンガーとフックを組み合わせて、カップ&まな板かけをつくりました。
これに、食事時に必ず使う子ども用のカップをかけておくことで、「なんか飲みたいー」にもすぐ対応できます。
さらに、まな板など場所を取りやすいものをかける収納にすることで、調理スペースを広く取れたということにも繋がりました。
3.すきまを有効利用!
こちらはキッチンの照明横にあるデッドスペースをうまく生かした収納術。
突っ張り棒を2本使うことで、ラップやキッチンシートなど長方形サイズの道具をうまくまとめました。
ラップは手が汚れている時に取り出すことも多く、その場から動かずにパッと取り出すことでプチストレス軽減になります。
4.キッチン用具は使うものだけをひとまとめに!
プレゼントだったり、便利そうと買ってしまったりと、無限に増えていく調理道具。うまく厳選できないと、探す手間が増えて、余計な時間を増やす原因になってしまいます。
そこで、おすすめなのが、「調理道具を一カ所にまとめる」こと。
もともと食洗機専用の場所だったところに、決まったキッチン用具だけをセレクトして収納しています。おもに、ざる、保存容器、おろし器、計量カップなどですが、とくに増えやすい保存容器は、数を増やさないように長く使えるものを選ぶようにしています。
さらに「かける収納」をここでも活用していて、扉の裏にフックを装着して、木べらやスライサーをかけています。
また、お鍋などもシンク下の一カ所に収納しています。フライパンなどたてる収納に挑戦しましたが、高さが足りず断念。
その分、使うものを厳選し、ダメになったら買い換えるくらいの気持ちで少ない数で使い回しています。
蓋や鍋敷きはブックエンドを活用した仕切りをつくり、立てかける収納にしています。
5.乾物や調味料予備は同じところで保存!
消費期限や賞味期限がすぎてしまいがちな乾物、調味料類も一カ所にまとめています。
さらに、カゴを用意して、類状の調味料、箱型の調味料など自分で把握できる範囲で仕分けしています。
また、頻度が中くらいの調味料やストック類もこちらにまとめているので、毎日引き出すことで「使わなきゃ」という気持ちになり、破棄するものがぐんと減りました。
キッチン収納のコツは「使いやすさ」が重要!
意識していることは「導線を少なくムダを省く」ということ。
すぐに取れる、すぐに使える、一歩二歩で取り出せるなどを意識したキッチンにしています。
オシャレよりも使いやすさを重視することで、料理がはかどるようになりました。
空間や導線を意識して、少しでも短い時間ですませられるようになるといいなと思います。
◼︎執筆/おおつかはじめさん…2018年にアウトドアに魅了され、年間5回以上家族でキャンプに行くアクティブママ。10年のレストラン勤務経験のある調理師でもあり、その経験を生かしたアウトドア飯も発信。Instagramは「@hazime1106」。
編集/サンキュ!編集部