「フードロスゼロ!」の達人に、ふだんのごはんの様子を見せてもらいました。アイデアをマネするだけで、今日からムダをなくせますよ!使い切るためのシンプルな3つの極意を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
野口ゆかさん(福岡県 44歳)
フレンチ料理店で働きながら、小学生と高校生の子ども3人を育てるお母さん。日々の献立や食材の扱い方を@yukanoguchi10で紹介中!
食費&お買い物DATA
【食費】月3万円以内(5人分)
【食費の管理法】週6000円を目安に、メイン食材5 日分と旬の野菜などを購入。2日分は残り物で作る。
【買い物頻度】基本週末まとめ買い
【よく行く店】精肉店、鮮魚店、近所のスーパー
必要最低限の食材を買ったらいたませないひと手間で食べ切るのみ!
「食材を捨てたくないんです!」という野口さん。その極意は、買いすぎない、簡単な下処理で食材の鮮度をキープするなど、とてもシンプルです。また、野菜をまとめて下処理して食べつなぐワザも秀逸。「キャベツを一気に刻んで塩もみし、その後はサラダなどに利用する方法は、勤務先のレストランで覚えました」。食材をムダなくおいしく使い切る知恵は、フレンチのまかない仕込みです。
食材使い回しアイデア&ムダなし1カ月献立見せちゃいます!
【買い物直後】
【買い物前】
食材使い回しアイデア&ムダなし1カ月献立見せちゃいます!
使い切るにはコツがある!ロスゼロのための3つの極意。
1.買いすぎない。1週間分作るなら5日分買うべし
1週間分まとめて買い物をするなら、5日分買い、残り2日は余った食材でやりくりを。冷凍品などを総動員すれば何とかなるし、冷蔵庫がすっきりしてムダなし。
ひき肉はドーンと1kg買い!
大型野菜はどんなに安くても1個だけ。
2.同じ物をとことん使い回すべし
塩もみしただけの野菜やシンプルなサラダは、2~3食分まとめて作るのが野口さん流。食べる都度食材や調味料をたして味変すれば、残り物感も食べ残しもゼロ。
例えば……
倍量作ったコールスロー。
その日はそのまま食べる。
次の日は、じゃがいもとゆで卵を加えて別のおかずに。
3.「ついで」調理で、味と日もちをアップさせるべし
まとめて買った肉や野菜は、週末や食事の支度のついでに下処理をして新鮮さとおいしさをキープ。「ごはん作りの手間もラクになって、いいことずくめですよ」。
肉と魚
鮮度とおいしさをキープするために、買ったその日に下味をつけます。
大型野菜
その日は使わない分も切り置きしたり、塩もみしたりします。
硬い物
卵やじゃがいもは使うついでにまとめてゆで、殻や皮はむかずに保存します。
参照:『サンキュ!』2022年5月号「フードロスゼロ献立」より。掲載している情報は2022年3月現在のものです。撮影/林ひろし、野口さん 取材・文/渡辺ゆき 編集/サンキュ!編集部