シャンプーの底に発生するヌメリを防止する方法は?対策法や掃除方法をご紹介!
2022/07/07
気づくと、いつの間にかヌルヌルしているシャンプーボトルの底。お風呂は身体をキレイにする所ですから、いつも清潔にしておきたいものです。
その場所にヌメリがあるなんて、テンションガタ落ちだし嫌になってしまいますよね。使うたびに置いてあるボトルを持ち上げて、すぐ拭けばいいのかもしれません。でも、入浴のたびに毎回そこまでするのは一苦労。何かいい方法はないかな?なんて思ってしまいます。
そこでこの記事では、ヌメリが発生する原因から、発生したヌメリを取り除くお掃除の仕方までを解説します。さらには、発生する前にヌメリを防止する方法や、ヌメリ対策に使えるお風呂の収納グッズなども、いくつかご紹介。これで嫌なヌメリから解放されますよ。
どうしてヌメリが発生するの?
お風呂のヌメリの原因は、じつは繁殖した雑菌です。シャンプーの底などでよく見るヌメリはピンク色で、「ピンクカビ」などと呼ばれることもありますよね。
このピンク色の正体は、カビではなく「ロドトルラ」という酵母菌。シャンプーや石鹸カス、皮脂汚れなどを栄養にして繁殖します。
普段は空気中にいますが、水分のあるところに付着すると繁殖を開始。繁殖しやすい温度は20度~30度といわれています。
栄養と水分、温度が揃っているお風呂場は、「ロドトルラ」にとって栄養豊富な格好の住処。ヌメリが発生しやすいのも納得ですね。
ヌメリの発生を防止する方法
「ロドトルラ」にとって浴室が住みやすい場所であることはわかりました。発生を防止するのは難しそうですが、そんなことはありません。
入浴後に熱いシャワーをかけて、シャンプーや石鹸カスをしっかりと洗い流しましょう。入浴のついでにサッとやるだけですから、毎日の習慣にしてしまえば簡単ですよね。
そして、流した後はしっかりと換気することも忘れずに。「ロドトルラ」が好む物は、なるべく排除するようにましょう。
さらに、週に一回程度はしっかりと掃除をして、普段落としきれていない汚れを落とすようにするのがおすすめです。
シャンプーの底のヌメリ対策
シャンプーボトルを床や備え付けの棚に直接置くと、水はけが悪く、どうしても水や汚れが溜まってきてしまいます。そうすれば、菌もそこにすぐに付着。ヌメリが発生してきてしまいますね。
ヌメリの発生を抑える為には、直置きはなるべく避け、水切れをよくしておくことが肝心です。シャンプーの底を、なるべく浮かせて水が溜まらないように収納していきましょう。
タオルバーを利用してシャンプーを浮かせる方法、浴室にヌメリのつきにくいシャンプーの置き場所を作る方法など、効果的なシャンプーの底のヌメリ対策をご紹介していきます。
タオルバーを利用してヌメリを予防する
ほとんどの浴室についているのがタオルバー。どんな風に使っていますか?
一般的には、ここに身体を洗うタオルなどをかけることが多いですよね。
ですがここは、シャンプーやリンスを収納する強い味方なんです!しかも、使い方はひとつではありません。グッズやアイディア次第で何通りもの使い方ができますよ。「我が家のタオルバーでは無理じゃない?」と思っても、できる方法があるかも。
タオルバーを使ったヌメリ予防方法を見ていきましょう。
タオルバーに直接置く
一番簡単な方法が、タオルバーの上に直接シャンプーを置く方法です。底とバーが触れる面も少なく、水はけもいいですよね。
これなら簡単で、今すぐに始められます。新たに収納グッズを買う必要もありませんから、費用もゼロですよ。
浮かせる収納を試してみたいなら、まずはこの方法から始めてみるのもいいかもしれませんね。
S字フックを使用する
S字フックを使ってシャンプーをぶら下げれば、シャンプーの底が完全に浮いて清潔です。
無印良品の「ステンレス横ブレしにくいS字フック」などを使えば、ボトルのヘッド部分をフックに引っかけるだけでOK。
引っかけたままポンプは押せないので、シャンプーを使うときだけ下ろし、使用後はまた引っかければ、清潔なまま使用できますよ。
ボトルハンギングフックを使用する
「ボトルハンギングフック」を使用すれば、ボトルをタオルバーにかけた状態で、ポンプを押すこともできます。
使うたびにバーから下ろす必要がなく、タオルバーにかけっ放しのまま、使用も収納もできて便利です。
「ボトルハンギングフック」は、セリアなどの100円ショップで購入が可能。気軽に試すことができてうれしいですね。
詰め替え用の袋のまま吊り下げる
シャンプーのボトルさえ使わないという方法もありますよ。
詰め替え用の袋を、そのままタオルバーに吊り下げて使える「詰め替えそのまま」というグッズを使えば、それが可能です。
汚れもつきにくく、もしも詰め替え袋が汚れても、すぐまた新しい物に取り替えられます。
詰め替えの手間やボトルの中身を洗う手間ももなく、一気に複数の悩みが解消できますね。
バスケットを使用する
ひとつひとつのボトルにフックをかけたりするのが面倒なら、シャンプーを入れたバスケットごと吊るす方法もあります。
底に水が溜まらないステンレスのカゴを使えば、水はけも抜群で、汚れが溜まる心配もありません。
カゴに角度がついて、シャンプーがちょっと斜めになるのも、ボトルが取り出しやすくていい感じですよね。
置き場所を作る
直置きだとヌメリができやすいなら、他にヌメリがつきにくい置き場所を作るというのもひとつの手です。
水はけのいいお風呂の収納グッズなどを使い、水や汚れがつきにくい所にシャンプーを置きましょう。
高い場所に設置できれば、水がかかりにくい上、水が溜まるのも防げますね。使用の際に手が届きやすいのも、使いやすくて一石二鳥です。
置きっぱなしにしなければヌメリも発生しないということで、浴室にシャンプーを置かないという方法も。
それぞれの方法をご紹介していきましょう。
タオルバーの上にラックを置いて置き場所を作る
タオルバーに直接シャンプーを置くのは簡単ですが、ボトルの大きさや形によっては安定せず、すぐに落ちてしまうことも。せっかく置いても頻繁に落ちてしまってはイライラしてしまいますよね。
タオルバーに挿して使えるラックがあれば、その上にシャンプーを置くことができますよ。水はけもよく、安定感もあるので安心して使えます。
下に物を掛けられるのも、使い勝手がいいですね。
バスタブトレーを使用する
タオルバーに他にかけたい物があるというときは、バスタブトレーはいかがでしょう?
バスタブに引っかけて浮かせたトレーの上に、シャンプーやリンスを置いておくことができますよ。
トレーは穴あきで、きちんと水が切れる仕組みだから安心。浮かせられるので、通気性もいいですね。
お風呂に入りながら、テーブル代わりにも使えて便利です。
シャワーホルダーを使用する
シャワーヘッドに差し込むだけで使えるシャワーホルダーを使用するのもおすすめ。
シャンプーを高い位置に置け、シャワーの水がかかりにくくなります。濡れにくいから、ヌメリの発生も抑えられやすいですよね。
シャワーヘッドのすぐそばにシャンプーがあるのは、シャワー中でもサッと手が届き、使いさすさも抜群ですよ。
マグネット式のラックを使用する
マグネットがつけられる浴室の壁なら、背面がマグネットになっているラックを使うのもいいですよ。
自分の使いやすい高さで自由にラックが設置でき、床への直置きも防げます。水切れのよいミゾつきのトレーで、ラックに水が溜まることはありません。ヌメリもきちんと抑えられますよ。
収納を増やしたければ、ラックを増やせばOK。
ヌメリを解消しながら、自分の好きなところに好きな量を収納したいという方には、おすすめの方法です。
マグネットつきのソープディスペンサーを使用する
マグネットつきのソープディスペンサーを使えば、シャンプーボトルをそのまま壁に貼りつけて、床から浮かすことができます。
ボトルの底がどこにも接地せず、ヌメリの発生が抑えられますね。
ラックなどを使わない為、見た目がスッキリするのも魅力的ですよね。とてもスタイリッシュで、まるでホテルのような気分が味わえますよ。
壁に貼りつけたままポンプが押せて、いちいち床に下ろしたりする必要がないのも快適です。
浴室の外に収納する
浴室内での収納方法をご紹介してきましたが、思い切って浴室には置かないという方法もあります。
浴室に置きっぱなしにしなければ、水や汚れもつかず、菌の発生も防げますよね。普段は脱衣所などに収納しておき、入浴するときにだけシャンプーを持って入ればいいだけ。
面倒に感じるかもしれませんが、カゴなどにまとめておけば、そのまま持ち運びができますよ。習慣にしてしまうと、案外ラクな方法かもしれませんね。
浴室が狭くて物を置けないという人にも、おすすめの方法です。
ヌメリを取り除く方法
気をつけていても発生してしまうのがヌメリの原因「ロドトルラ」。「ピンクカビ」ともいわれますから、カビ取り剤を使う人もいるかもしれません。でも、そこまで強力な物でなくても大丈夫。エタノールとキッチンペーパーがあればOKです。
以下の3ステップでヌメリを取り除きましょう。
1. エタノールをキッチンペーパーに染み込ませる。
2. ピンク色のヌメリ部分に1を貼りつける。
3. 5分~10分ほど置いたら、ブラシなどでこすって流す。
カビ取り剤のような臭いも発生せず、思ったよりも簡単に落とすことができますよ。
ヌメリは少しの工夫と適度な掃除でやっつけよう
きれいにしても、しばらくすればすぐヌメリが発生して嫌になってしまいます。今回ご紹介した方法で、ヌメリはやっつけていきましょう。
まずはシャンプーボトルの直置きを避け、水や汚れがつきにくいような設置をする。
毎日の入浴後には、熱いシャワーをかけて、石鹸カスやシャンプー、皮脂汚れをしっかり流す。流した後は、換気も忘れずに。
そして、週に一度はきちんと掃除をして、取り切れなかった汚れを落とすようにしましょう。
シャンプーの底に発生する嫌なヌメリも、少しの工夫と適度な掃除で防止することができますよ。ヌメリのない浴室で、快適なバスライフを送りましょうね。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a。
編集/サンキュ!編集部