毎日使う浴室は、湿気が多くカビや水アカが発生しやすい場所。とはいえ、仕事や家事でいそがしく、毎日時間をかけて掃除するのはむずかしいですよね。
そこで、元家政婦で主婦歴20年以上のマミさんに、「時間がなくても楽して浴室のキレイが続く習慣」を教えてもらいました。

1.シャンプーなどを直置きしない
浴室に備えつけの棚や床にシャンプーやボディソープのボトルを置いている人が多いと思います。しかし、直置きをするとそこに水分がたまりやすく、ヌメリやカビの原因に。定期的に、ヌルついたボトルの底を拭くなどの作業も発生しますよね。
楽にキレイを保ちたいなら、ボトルは直置きしないのがおすすめです。タオルバーにかけられる吊り下げ収納にする、マグネットなどで壁に貼って浮かせるなどの方法がおすすめです。なかには、詰め替えパックに取りつけて浮かせられるポンプなども販売されていますよ。それを使えば、詰め替えの手間も省けるため一石二鳥です。
2.換気扇を正しく使う
浴室のカビを防ぐためには、換気が重要です。入浴が終わったら最低でも2~3時間は換気扇を回しておきたいもの。その際、換気扇を回しながら同時に窓やドアを全開にしていませんか?じつは、それはNG行為です。
湿気を含んだ空気を入れ替えるためには、浴室全体に空気の流れをつくる必要があります。窓やドアを全開して換気扇を回すと、入ってきた空気がそのまま換気扇へと流れてしまうことに。窓やドアと換気扇が近ければ近いほど湿気は出ていきにくくなります。
通常、浴室ドアの下部分には通気口があるため、ドアを閉めた状態で換気扇を回せば空気の流れができるようになっています。開けられるところを全開にしてから換気扇を回したくなりますが、ドアを閉めて換気扇を回すのが正解です。もしも、ドアに通気口がない場合は全開にせず、少しだけ開けた状態で換気扇を回しましょう。
3.浴室を出る前にシャワーでサッとまわりを洗い流す
入浴後には、シャワーでサッとまわりを洗い流すのがおすすめです。入浴中に飛び散ったせっけんやシャンプーの泡、皮脂などがそのまま乾くと、落としにくい汚れとなってしまいます。
浴室を出る前にシャワーで壁や床を軽くすすぐだけで、汚れが蓄積しにくくなり、掃除の手間を減らせます。さらに、湯気とともにカビの原因となる湿気も減らせるため、カビ予防にも効果的。毎日の習慣にすると、浴室を清潔に保ちやすくなりますよ。
ちょっとした習慣でお風呂のキレイが保てる
浴室をキレイに保つために毎日大がかりな掃除をする必要はありません。ちょっとした習慣を取り入れるだけで、手間をかけずに清潔な状態を維持できます。ボトルは直置きしない、換気扇は正しく使う、お風呂から出る前にサッとまわりを流す、これらをためしてみてくださいね。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。
編集/サンキュ!編集部