お風呂掃除で髪の毛を簡単に取る方法|溶かし方や便利グッズの紹介も!
2022/08/21
お風呂の排水口には、すぐに髪の毛が溜まってしまい、気になることがありますよね。マメに取り除けばいいのでしょうが、あまり触りたいものでもありません。かと言って放置していれば、詰まりなどのトラブルが発生することも。
詰まってから、「ちゃんと掃除しておけばよかった」と思うのは嫌ですよね。
そこでこの記事では、嫌な排水口の髪の毛を簡単に取る方法をご紹介。手で触らず薬品やクリーナーで溶かす方法や、ナチュラルな洗剤で汚れを浮かす方法、便利グッズを使ってお掃除を楽にする方法など、色々な方法がありますよ。
方法やグッズはひとつではありませんから、自分に合った方法がきっと見つかるはず。嫌な髪の毛の掃除も、簡単にできるようになりますよ。
排水口に髪の毛が溜まると匂いや詰まりの原因になる
排水口に髪の毛が溜まり排水管へと流れてしまうと、汚れや石鹸カスなどと一緒になって、絡まった状態になります。それが続いて蓄積すれば、排水口が詰まる原因になることも。さらには水が逆流してしまうことにも繋がります。
詰まりや逆流が起これば、そこに雑菌が繁殖し、嫌な匂いが発生する事態に。「なんだかお風呂から悪臭がする!」ということにもなりかねません。
たかが髪の毛ですが、詰まりや匂いなど、嫌なトラブルの原因になってしまうことがあるのです。面倒だからと放っておいては、あとから大変なことになってしまいます。
排水口に溜まった髪の毛はお風呂掃除の際に溶かそう
溜まった髪の毛は、匂いや詰まりなどのトラブルに繋がることはわかりました。とは言え、排水口はあまり触りたいものではありませんし、髪の毛を手で拾うのは、ちょっと嫌な感じもしますよね。
そんな時は、髪の毛を溶かしてしまう方法がおすすめです。お風呂掃除の際に、髪の毛を溶かす作用のある洗剤などを使って、流してしまいましょう。
溶かしてしまえば、直に排水口に触れる必要がなく、手が汚れたりする心配もないから楽ちんです。いつものお風呂掃除のついでに行えば、わざわざ排水口だけを掃除したりする手間も増えませんね。
髪の毛を溶かすために必要な物
髪の毛を溶かすために必要な物は、以下の5つです。
1.アルカリ性洗剤
2.マスク
3.ゴム手袋かビニール手袋
4.ビニール袋
5.掃除用ブラシや使い古した歯ブラシ
アルカリ性の洗剤は、髪の毛の主成分であるたんぱく質を溶かす働きがあります。
たんぱく質を溶かすほどアルカリ性の強い洗剤は、人体への影響も強いものです。直接触れないように、ゴム手袋やビニール手袋を使用し、マスクをした上で使用するようにしましょう。
髪の毛を溶かす方法
マスクと手袋をしたら、以下の5ステップで髪の毛を溶かしていきます。
1.排水口のフタを外す
2.ゴミ受けなどの外せるパーツも全て外し、大きなゴミは取り除く
3.アルカリ性洗剤を各パーツと排水口にかけて20分~30分ほどおく
4.汚れがひどいところは、ブラシでこすり落とす
5.シャワーで洗剤を流しパーツを元へ戻す
作業に入る前に、あらかじめ床全体をシャワーで流し、髪やゴミを集めて取り除いておくのがおすすめです。
液体パイプクリーナーがおすすめ
髪の毛を溶かすには、塩素系漂白剤と同様に強力な洗剤である、液体パイプクリーナーを使うのもおすすめ。洗剤をかけるだけなので簡単ですよ。使い方は以下の通りです。
1.排水口に、定められた適量を流す
2.そのまま30分程度放置する
3.水で流す
この時、塩素系洗剤と混ぜたり、塩素系洗剤を近くに置いたりしないように注意しましょう。アルカリ性の洗剤と合わさると有毒ガス発生の危険があります。また、忘れずに換気を行いましょう。
髪の毛汚れに適した洗剤を使って掃除しよう
普段のお風呂用洗剤では、ヌルヌルする髪の毛汚れは落としにくく感じますよね。
髪の毛の汚れに適した洗剤を使えば、汚れが落ちやすくなりますよ。
髪の毛汚れに適した洗剤は、以下の2つです。
1.重曹とクエン酸
エコな洗剤として人気なこのふたつは、髪の毛汚れにも使えます。重曹とクエン酸を合わせて使うことにより、その効果を発揮。強い洗剤を使いたくない人におすすめです。
2.塩素系漂白剤
強力な作用のある塩素系漂白剤は、髪の毛汚れにも効果は抜群です。ただし、刺激も強いため、取り扱いに注意しながら使いましょう。
洗剤を使った掃除方法
洗剤を使った掃除方法は、以下の4ステップです。
1.排水口カバーを外し、ヘアキャッチャーに溜まった髪の毛を取り除く
2.排水口の周り、カバー、ヘアキャッチャーなど、取り外しができるパーツすべてに洗剤をかける
3.およそ30分放置して、汚れを分解させる
4.水を流しながら、歯ブラシやスポンジで汚れを落とす
洗剤の他に、使い古しの歯ブラシやスポンジ、ゴム手袋やビニール袋を用意しておくといいでしょう。
塩素系漂白剤
髪の毛汚れは、ヌルヌルしているのがやっかいなもの。このぬめりは、実は雑菌です。殺菌・除菌効果のある塩素系漂白剤なら、髪の毛汚れを落とすのに最適。ぬめりを強力に落としてくれますよ。
ただし、刺激も強いため、使用の際はマスクを着用し、しっかりと換気を行いましょう。クエン酸など、酸性の洗剤と混ぜると有害なガス発生のおそれがあります。酸性の物と混ぜたり、酸性の物の近くに置いたりしないように注意してください。
重曹とクエン酸
重曹とクエン酸、水を合わせると、炭酸ガスが発生してブクブクと泡が立ってきます。この泡により汚れが浮き上がり、髪の毛汚れを楽に取ることができますよ。
最初に重曹を汚れにふりかけ、上からクエン酸水をかける方法がやりやすいでしょう。クエン酸水は、水500mlにクエン酸20g程度を入れて混ぜるだけでできます。
重曹が泡立ってきたら、そのまましばらく置いておきましょう。あとは、気になる部分をブラシなどでこすりながら、洗い流すだけですよ。
排水口に溜まった髪の毛の掃除にオススメのグッズ6選
髪の毛汚れの効果的な掃除方法を見てきましたが、なるべくなら、もっともっと楽に掃除をしたいと思うものです。
そこで、髪の毛掃除を楽にできるオススメ便利グッズを6つ、ご紹介します。
1.髪の毛くるくるぽい 880円
髪の毛を楽に集められ、簡単にぽいっと捨てられます。
2.パイプユニッシュプロ 濃縮液体タイプ 1,100円
濃縮タイプの液体が、強力に髪の毛を溶かします。
3.排水口シール 580円
貼るだけなので簡単に使えます。
4.ピーピースルーF 1,350円
業務用洗剤なので安心。
5.プラスチックのストロー
家にあるもので簡単にできます。
1:髪の毛くるくるぽい
「髪の毛くるくるぽい」は、排水口のヘアキャッチャー(目皿)をこれに取り換えるだけで簡単に使える便利グッズ。
うずの力で、自然と髪の毛を中心に集めてくれます。あとは、ぽいっと捨てるだけ。髪の毛が散らばらないから、わざわざ手で集める手間がいりません。
本体ごと持ち上げてひっくり返すようにすれば、髪の毛に触る必要もなし。抗菌加工もされているので安心です。ほとんどの国内メーカーに対応していますよ。価格は880円です。
2:パイプユニッシュプロ 濃縮液体タイプ
「パイプユニッシュプロ濃縮液体タイプ」は、ジェルタイプの濃い液体クリーナー。
従来品に比べ、髪の毛を分解する効果が40%もアップしています。濃いジェルがパイプの内側にもしっかりと張り付きますよ。水と混ざりにくいため、汚れに直接密着。髪の毛やぬめり、石鹸カスや皮脂なども、強力に溶かしてくれます。
濃縮タイプは、使用量が少ないのも魅力。ボトルが小さく収納の場所を取らないのも嬉しいですよね。
3:排水口シール
「排水口シール」は、貼るだけで簡単に使える手軽さが魅力の商品です。
「髪の毛くるくるぽい」が使えないタイプの排水口にも使うことができますよ。
排水口にペタッと貼って、髪の毛が溜まってきたら、シールごとゴミ箱へポイ。使い捨てなので、洗ったりする手間もありません。
30枚入りで580円というのも手頃でいいですよね。毎日取り換えられるくらいの価格です。とにかく簡単に済ませたいという人におすすめです。
4:ピーピースルーF
「ピーピースルーF」は、業務用として使われている排水管洗浄剤です。とにかく洗浄力が強く、テレビ番組でも取り上げられたりしていますよ。
強いアルカリ性を持ち、化学反応によって、髪の毛などのたんぱく質や皮脂などを強力に溶かしてくれます。
清掃業者が使用することを前提に作られた商品なので、威力が違います。蓄積された頑固な汚れ、掃除をしても気になる悪臭など、排水口の悩みを解決してくれる商品。価格は1,350円です。
5:プラスチックのストロー
何かを買わなくても、家にあるもので便利グッズを作ることもできますよ。
ハサミとストローがあれば、排水口の髪の毛取りが作れます。
1.ストローの先端にハサミの先を向け、「V」の字ができるように斜めにカットする
2.カットした部分の反対側も同じように切り込みを入れる
3.上にずらしながら、全部で十数か所程度切り込みを入れる(手で持つ部分は切らずに残しておく)
カットが入っていない部分を手に持ち排水口に入れ、かき出すように動かせば、髪の毛がストローにひっかかってきますよ。
ハウスクリーニング業者にお願いする手も
何度も丁寧に掃除をしているのに、なかなか汚れが取れなかったり、どうしても臭いが消えない場合もありますよね。
そんな時は、ハウスクリーニング業者に依頼して、徹底的に掃除をしてもらう手もありますよ。
排水口の汚れは髪の毛だけに限ったことではありません。家庭では落とせないようなヘドロが溜まっていることや、異物などが詰まっている可能性もないとは言えないのです。
業者にお願いすれば、自分ではできない高圧洗浄機を使った清掃など、手の届かないところまでしっかり確実に洗浄してもらうことができますよ。時にはプロの手を借りることも考えてみましょう。
髪の毛を取り除いてお風呂を綺麗に保とう
お風呂掃除で髪の毛を簡単に取る方法をご紹介しました。お風呂掃除というと、浴槽や床を綺麗にすることに目がいきがちですが、排水口も忘れてはいけない大切な部分です。
今回ご紹介した方法なら、排水口の髪の毛を簡単に取り除くことができますよね。便利グッズを取り入れれば、掃除もさらに楽になります。どうしてもうまくいかないときは、業者にお願いする手もありますよ。
フタに隠れた排水口は、ついつい掃除も忘れがち。たまった髪の毛を定期的に取り除くことで、臭いや汚れの予防を行い、お風呂の隅々まで綺麗に保ちましょう。
※記事内の表示価格は、とくに記載のない場合、税込表示です。軽減税率の適用により価格が変動する場合もあります。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部