心も体もラクになる!仕事と育児を両立する12のコツ
2022/12/17
ワーキングマザー(働くママ)が仕事と子育てを両立させるのは、本当に大変!限られた時間の中で育児や家事をこなそうと四苦八苦。時間をどうやりくりしていいかわからないし、体力&気力には限界があるし…。
一方で2人、3人と子育てしながら仕事をしているワーキングマザーたちがいるのも事実。そんなママたちは、仕事と育児を両立させるためにどんな工夫をしているのでしょうか。
“おせっかいな”ご家庭サポートを提供する「東京かあさん」から、暮らしに役立つ情報を教えてもらいました。
仕事と育児の両立で、気持ちをラクにするコツ
仕事と育児の両立に悩んだら、まずは心が軽くなるよう考え方から変えてみましょう。「こんなに頑張っているのに」「私ってダメなの?」と自分を責めたり、落ち込んだりしてはNG。「できない」ことより「できた」ことを数えるプラス思考が自分をラクにするコツです。
完璧を目指さない
すべてを完璧にこなそうとするとどこかに無理が出てきます。体調を崩してしまったり、両立できない自分を責めてしまったり、子どもや家族に当たり散らしてしまうことも。特に「食事は手作りしなければ」「掃除は毎日しなければ」と思いがちな真面目な人なほど、ストレスをため込んでしまう傾向があるようです。
まずは、「両立=完璧」の呪縛から解放されましょう。忙しい日や疲れた日は、「毎日頑張っているんだから今日ぐらいは料理や掃除をしなくてもよし!」と柔軟に考えることが大切。
ファミレスを利用しても、スーパーのお惣菜や冷凍食品に頼ってもOK。掃除も気になる所だけササッとやって、残りは週末に回す。完璧を目指さずに、ハードルを下げ「今日はこれくらいでいいや」と割り切ることも必要です。
子どもだって、ママがイライラしながら作った料理を不機嫌なママと一緒に食べるより、テイクアウトでも出来合いのおかずでもニコニコ機嫌のいいママと一緒に食べたほうがずっとおいしいはずですよ。
優先順位を決める
「あれもこれもやらなくちゃ!」と自分に課していると、できなかったときに落ち込んだり、自分を責めてしまったり、とストレスを抱えることに。
仕事でスケジュールを立てるように、家事もスケジュールを立ててみましょう。「今日やらなければいけないこと」と、「2~3日の間にやらないといけないこと」「1週間以内にやらないといけないこと」の区別をつけ、予定に優先順位をつけるのです。やるべき家事を取捨選択して効率よく動くことがポイントです。
さらに作業時間に制限時間を設けると効率的。いつもは20分かかる掃除を「10分だけやる」と時間を区切ることで、スピードアップにもつながり次の作業にスムーズに移ることができます。
優先順位の低いものは、その日のうちに全部できなくても「まぁ、いいか。しょうがない」と割り切って。全部できたら「私ってスゴイ!」「よく頑張った!」と自分を思いきり褒めてあげましょう。
周りと比べない
「子どものお迎えはおばあちゃんに頼んでいる」というママ友の話を聞いたり、恵まれた環境で働いているワーママのSNSをチェックしたりすると、いいなぁと羨ましくなったり、私はダメだ…と落ち込んでしまうことがあるかもしれません。そんな人は周囲の人と自分を比べないようにすることが大切です。
羨ましいと思える人にも、表に出さないだけで何かしらの悩みはあるもの。ないものねだりなどのネガティブな感情を抱えてしまっては、ますます疲れてしまうだけ。「自分は自分」と割り切り、他人と比較しなければ気持ちもグッとラクに。
それでもほかのワーママが気になるときは、自分が取り入れられそうな工夫やアイディアは参考にし、自分では変えようもない家族構成や環境などはスルーすること!羨んだり、落ち込んだりしそうなときは、自分の「いいとこ探し」をしてみましょう。
仕事と両立しながら育児をラクにするコツ
子どものお世話は待ったなし!家事と違って、時間があるときにあとでまとめて…ができません。ママがストレスをためずに少しでもハッピーでいられるよう、以下のことを試してみてはいかがでしょう。
「時間の長さ」より「質」で子どもと向き合う
まだまだ根強く残っているのが「子どもは3歳まで母親が育てるべき」といった子育て論。子どもと過ごす時間が短いことに罪悪感を覚えるワーママも多いかもしれません。でも、「量より質」と考え方を変えることも大切です。
朝から晩まで子どもと一緒に過ごしているママの中には、それがかえって苦痛で些細なことで子どもにツラく当たってしまう…と悩んでいる人も。つきっきりじゃないからこそ、子どもと一緒の時間がとても貴重で大切に思える。短い時間だからこそ、しっかり向き合って愛情が注げる。そんなプラス面にまずは目を向けましょう。
子どもを第三者に預けて子育てをすることは、「子どもが他人に慣れるチャンス」、「社会に馴染みやすい子どもに育てることができる」というメリットもあります。
ママの笑顔ほど子どもをハッピーにするものはありません。寂しい思いをさせていないかしら…と悩む前に、ママ自身が子どもと一緒の時間を楽しみ、愛しみましょう!
ワーママ向けのサポートも活用
「保育ママ」や「ファミリーサポート」といった育児支援を積極的に展開している自治体は増えています。住んでいる地域にそのようなサポートがないか確認してみましょう。
残業や帰宅時の渋滞、電車遅延などのトラブルで保育園のお迎えに間に合わない場合に、電話一本でお迎えを代行してくれるサービスや子どもの習い事に付き添ってくれるサービス、ベビーシッターの自宅に子どもを預けられるサービスなどもあります。
ただし、たいていのサービスは利用したいときにいきなり連絡をして使えるわけではありません。あらかじめ申請や面談をした上で登録が必要だったり、いつまでに予約をしておくなどといった決まりがあったりするので、起こり得るトラブルに備えて事前準備をしておきましょう。
また、住んでいる地域に必要とするサポートがない場合は、民間のベビーシッター会社や子どもの預かりサービスを利用する方法も。
朝時間を有効に使う
朝少し早めに起きて家事をこなしておくと、帰宅後がラクになることも。例えば、朝食やお弁当作りのついでに、夕食用の野菜や肉などをカットしておいたり、カレーやシチューなどの素材を煮込んでおけば、帰宅後は仕上げ調理するだけなので、すぐに食事を出すことができます。
もちろん、少し早めに起きた時間を家事に使わなくてもOK。ゆっくりコーヒーを飲む、本や新聞を読む、フェイスパックをする、録画しておいたドラマを見るなど「自分タイム」にあててもいいですね。やりたいことがあるのに、子どもを寝かしつけながら自分も「寝落ち」してしまいがちというワーママには特におすすめです。
1日中仕事や育児・家事に追われていては、ママの体も心ももちません。たとえ30分でも自分1人でリラックスできる時間をもつことは大切。ただし、リラックスよりも睡眠時間の確保のほうが優先!体調を考え、無理のない範囲で「自分のために」早起きしてみるのも悪くありませんよ。
働き方を変えてみる
子どもがいたら、独身時代のようにバリバリ働けないのは当然です。近年、仕事と子育ての両立に理解のある企業や人が多くなってきたとはいえ、一部の人から理解を得られなかったり、後ろめたさを感じるママも少なくないようです。
子どもに起因する不測の事態に対処するには、日頃から職場での人間関係に気を配り、コミュニケーションをとっておくようにしましょう。仕事の進捗状況など同僚たちとの情報共有も欠かせません。あなた自身も困ったときは「お互いさま」と助け合う姿勢を示すことが大切です。
「すみません」という謝罪だけではなく、「ありがとうございます」の感謝の言葉も忘れずに。また、子育て中の一定期間は育児を主体に考え、仕事形態を変えてみてもいいかもしれません。多少収入が減っても、「時短勤務」「時間外労働の免除」などの制度を利用したり。今ならば、勤務形態をテレワークやリモートワークなどの在宅ワークに変えてみるのもいいですね。
家事をラクにするコツ
ワーママにとって、育児とほとんどワンセットになっている家事。料理も掃除も洗濯も「子どものため」に頑張っているのが実状では?
パートナーに協力してもらう
ワーママのつらいところは、ワンオペになりがちなこと。パパの帰宅が遅く、朝の出勤も早いとなると協力を求めるのもちょっと難しいですよね。
せめてパパには最低限自分のことは自分でしてもらいましょう。遅く帰ってきたときは、自分で夕飯を温めて食べてもらい、食器洗いはしてもらう、自分の洗濯物は自分でたたんでもらう、など小さな家事でもママの負担が軽くなります。出社時のゴミ出し、浴槽内洗いなど、在宅時間が限られているパパでも、実はやってもらえる家事はたくさん。
最近は、テレワーク導入で在宅時間は長いけれど、何をやったらいいかわからないから動かないというパパも大勢。その場合は「お昼ご飯を食べたあと、ついでにリビングの片づけと掃除をお願いね」「夕方までには洗濯物を取り込んで」など、やってほしいことを具体的に伝えるといいでしょう。
子どもに手伝ってもらう
子どもが3~4歳であれば、パパ同様、自分でできることは自分でするように教えていきましょう。例えば、一緒に天気予報を見て「明日は暑くなりそうだね」「雨が降るかもしれないよ」と子どもに伝え、次の日に着る洋服を自分で選んで枕元に用意させるだけでも、朝のバタバタが減るかもしれません。
もちろん、ママのチェックは必須ですが、なんでも自分でやってみたい子どもの自立心を伸ばしてあげることにもつながります。
ママの真似をしたい年頃でもあるので、洗濯物の自分の分はたたんでもらう、食事の前にテーブルに箸やフォークを並べてもらう、自分が使った食器は流し台まで運んでもらう、など積極的にお手伝いしてもらいましょう。初めのうちは自分がしたほうが早いのに…とイライラしてしまうかもしれませんが、長い目で見るとママを助けてくれる頼もしい存在になりますよ。
ポイントは「子どもに家事をさせるなんて可哀想」と思うのではなく、「子どもが生活能力を身につけるチャンス」と考えること!そして、子どもができたときは「すごいね!」「エライな~」としっかり褒めてあげ、お手伝いしてくれたときは「ありがとう!」「ママ、助かるわ~」と口に出して伝えましょう。
買い物や料理は「時短」を意識する
食材の買い出しはネットスーパーや食材宅配サービスなどをうまく活用すれば、時間を有効活用できますよ。特に最近の食材宅配サービスは、あらかじめ素材が下ごしらえされたミールキットが豊富にあることが特徴。ミールキットを上手に利用すれば、献立に悩まずに10~20分の調理時間で栄養バランスのいい食事を作ることができるので、忙しいワーママには大助かり!
また、トイレットペーパーや洗剤など重くてカサばる日用品もネットショッピングを利用すれば、大荷物を抱えて家に帰る苦労もなくなります。
便利家電やアプリをフル活用する
家事にかかる労力を減らすには、便利な家電を活用することがポイントです! 例えば、食器洗い乾燥機を導入すれば、食後に洗い物をする必要がなくなります。家族が1日で使う分の食器が洗える容量のものなら、食器を棚などに片づける必要もありません。
洗濯乾燥機を使えば、洗濯から乾燥までを全自動でやってくれるので干す手間も取り込む手間も不要。夜寝る前に洗濯物を入れ、洗濯~乾燥のコースをセットするだけで、朝起きた時には汚れが落ちた洗濯物が乾いているのですから、大助かりです。また、ロボット掃除機があれば、仕事など外出中に部屋の床掃除をしてくれるので、すっきり気持ちのいい家に帰宅できます。
家事の負担を軽減してくれる家電を暮らしに導入すれば、自由な時間が増えて家事がラクになることは間違いありません。まずはどの家事に時間や労力を費やしているのか、どんな家電があればラクになれるかをパートナーと話し合い、購入の検討をしてみてはいかがでしょうか。
時間の有効利用を手助けしてくれるスマホアプリも積極的に活用を。家族間のスケジュールを共有できるものや、一週間分の夕食の献立を考えてくれるものなど、さまざまなアプリがリリースされているので、利用しない手はありませんよ。
家事代行サービスを利用する
家事代行サービスを利用するのも1つの方法です。家事代行サービスには、掃除や洗濯、料理といった誰もが毎日のように行なっている「家事」のほとんどを依頼することが可能です。
例えば、週に1回料理の作り置きに来てもらうだけでも、忙しいワーママには大助かりのはず。依頼する内容やペースも、2週間に1回の割合で浴室やトイレなど水回りの掃除をお願いする、1カ月に1回のペースで掃除&片づけに来てもらうなど、自分で決められるので心も体も家事ストレスから解放されることが一番のメリットです。
スタッフが料理や掃除などの家事をしてくれている間、ママは子どもと遊んだり、お出かけしたり、一緒にお昼寝することだってできるのですから、これほど嬉しいことはありませんよね。
また、家事代行サービスのスタッフは主婦経験が豊富で家事スキルが高いので、料理や掃除のコツを教えてもらえたり相談に乗ってもらえたりします。とにかく家事が苦手で…、どうやったらいいのかわからない…という人は、プロのやり方を見ることで効率的な家事のやり方が学べるかもしれません。
「東京かあさん」は働くママの味方
働きながらの子育てに悩みや不安を抱えるママたちの味方になってくれるサービスが「東京かあさん」です。派遣するのはスタッフではなく、まるでお母さんのような存在、まさに第二のお母さんのような存在です。
お母さんとは事前にお見合いを行い、相性のあったお母さんが専任としてあなたをサポートしてくれます。子育ての先輩として、相談に乗ってくれることも。家事代行サービスやベビーシッターサービスを検討している方は、ぜひ「東京かあさん」のサイトを覗いてみてください。
この記事のここがミソ!
・完璧を目指さず、自分で自分を追い詰めない
・短い時間でも子どもに愛情を注ぐこと&ハッピーにすることはできる
・一人で頑張ろうとせず、家族やサービスに助けてもらう
仕事に育児に家事に、頑張っているワーママは大勢。毎日精一杯やっているのに、壁にぶつかったり、ジレンマを抱えることはしばしば。でも、そんなときこそ、まずは頑張っている自分を褒めてあげましょう!
子どもは日々成長していきます。長い目で見ると、すべてに手がかかる時期はわずか数年。その時期を自分や家族に合った方法を探しながら、あなたらしく乗り越えていけますように。