「唐揚げ」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック
2022/11/01
唐揚げは冷凍保存しておいても、解凍しておいしく食べられることをご存知でしょうか。本記事では、唐揚げのおいしさを保ちながら冷凍保存したり解凍したりするためのコツを解説しています。冷凍唐揚げを使っておいしい唐揚げを時短で食べられるようにしておきましょう。
唐揚げをおいしく冷凍保存する方法は2つ
唐揚げは、一気にたくさん作って冷凍しておけば、弁当のおかずにも夕飯のおかずにも使えて、料理時間の短縮に役立ちます。冷凍して長期保存は可能になったものの、味が落ちてしまった、ということがないよう、おいしく保つ冷凍保存の方法を覚えておきましょう。
ここでは、油で揚げてから唐揚げの状態で冷凍保存する方法と、油で揚げる前の下味をつけた段階で冷凍保存する方法を紹介します。順を追って見ていきましょう。
揚げたものを冷凍する方法
急速冷凍が難しい家庭用冷蔵庫の冷凍機能を使うことを考慮すると、油で揚げた完成品の状態の唐揚げを冷凍した方が、おいしさを保ちやすくおすすめです。
一度揚げて肉の内部まで火を通しておけば、解凍して食べるだけで済むため、簡単に食べられます。冷凍前にポイントを押さえて調理しておくことで、解凍後もジューシーな唐揚げが楽しめます。
1:しっかり冷ます
油で揚げた後の唐揚げは、油を切ってしっかりと冷ましておきましょう。唐揚げを冷凍したときに、冷凍焼けが起きてしまうと唐揚げの味や風味も落ちてしまいます。油分は冷凍焼けの一因となり、油を多く含んでいるほど酸化して冷凍焼けしやすくなるため、注意が必要です。
また、唐揚げにまだ熱がある状態で凍らせると、唐揚げからでた水蒸気が霜や解凍時に水っぽさが出てしまう原因になってしまいます。冷凍前に油を十分に切り、しっかりと冷ましておくことが大切です。
2:2〜3個ずつに小分けにしてジッパーつき保存袋に入れる
唐揚げがしっかり冷めたら、2~3個ずつ小分けにして、食品用ラップで包みましょう。唐揚げのサイズが小さい場合は、1食分ずつ小分けにします。
食品用ラップで包むときは、できるだけ唐揚げと食品用ラップの間に空気が入らないようしてください。空気に触れにくくすることで、肉や油の酸化を防ぐことができます。さらにジッパーつき保存袋にひとまとめにしてから冷凍保存します。
3:バットに乗せて冷凍庫へ入れる
保存袋に入れた唐揚げは、金属製バットにのせて冷凍庫に入れましょう。金属製バットは熱伝導率がよいため、急速に温度を下げることができ、冷凍時間を短縮できます。
冷凍にかかる時間が短いほど、唐揚げのうま味を逃さずに済みます。冷蔵庫に急速冷凍機能がついている場合は、こちらも活用しましょう。
下味の段階で冷凍する方法
下味だけつけて冷凍しておけば、いつでも「食べたい」と思ったときに、油で揚げるだけで唐揚げができあがります。調理時間の短縮にもなり、また揚げたての食感も楽しめるので、食感重視の方には下味状態で冷凍することをおすすめします。
ここでは、油で揚げる前の、下味をつけた状態で唐揚げを冷凍しておくポイントを見ていきましょう。下味の段階で冷凍すると、肉のうま味が失われやすいため、下味のつけ方に工夫が必要です。
1:下味にマヨネーズをプラスする
下味にマヨネーズを混ぜておくと、マヨネーズに含まれる油が肉の表面をコーティングしてくれるため、冷凍による鶏肉のパサつきを軽減することができます。マヨネーズには酢も含まれており、酢には肉を柔らかくする効果が期待できます。
いつもの下味にマヨネーズを加えるだけで、鶏肉を柔らかく、ジューシーにする効果が見込め、冷凍で失われがちなうま味を逃しません。下味にマヨネーズを加える工夫は、油で揚げてから唐揚げを冷凍する場合も効果があります。試してみましょう。
2:ジッパーつき保存袋に入れる
下味をつけた鶏肉は、使いやすい分量に分けてジッパーつき保存袋に入れます。分けておきたい量に対して保存袋が大きい場合は、使いたい分量を食品用ラップで包んで小分けにし、いくつかまとめて保存袋に入れておきましょう。
下味をつけた鶏肉を入れた保存袋からは、できるだけ空気を抜いてください。
3:トレーに乗せ平らにして冷凍庫へ
ジッパーつきの保存袋に入れた鶏肉は、金属製バットにのせて冷凍庫へ入れてください。熱伝導率の高い金属製のバットにのせることで、通常よりも短い時間で冷凍できるため、劣化を防げます。
冷凍させるときは、均一に冷却されるように、保存袋がなるべく平らになるようにしてください。あまり厚みを持たせず、薄く平らにすることで早く冷凍され、劣化を極力防げます。
唐揚げの解凍方法
唐揚げの解凍方法は複数ありますが、どの解凍方法を選ぶかによって解凍後の食感が異なります。唐揚げから出るジューシーな肉汁を楽しみたい人、唐揚げならではのサクサクとした食感を楽しみたい人、それぞれの好みに応じた解凍方法を選びましょう。
ここでは、冷凍唐揚げの解凍方法3パターンと、下味をつけた鶏肉の解凍方法を紹介します。自分が一番おいしいと思える唐揚げに仕上げられるように、それぞれの解凍方法と特徴を覚えておきましょう。
冷凍唐揚げの解凍方法
すでに油で揚げてある冷凍唐揚げの解凍方法から見ていきましょう。
冷凍唐揚げの解凍方法は3パターンあります。ジューシーな唐揚げがお好みの方は電子レンジ解凍がおすすめです。サクサクした衣の唐揚げにこだわりがあるという方は、オーブントースターを使って解凍してみましょう。
ジューシーさと、サクサクの食感、どちらもゆずれないという方には、電子レンジで解凍した後、オーブントースターも使う方法をおすすめします。
1:電子レンジで加熱
ジューシーさを重視する方には電子レンジ解凍がおすすめです。電子レンジを使った解凍が、もっともジューシーさを逃さない解凍方法です。
加熱の目安は、間隔をあけて皿にのせた状態で、600Wの電子レンジで3個あたり40秒程度になります。唐揚げの上下を返し、さら30秒加熱してください。
加熱時間は目安なので、唐揚げの大きさによっても異なります。肉には冷凍前に火を通してあるため、加熱不足を心配する必要はありません。
2:トースター解凍
唐揚げのサクサクとした食感を重視したいという方には、オーブントースターを使った解凍方法がおすすめです。唐揚げは保存袋や食品用ラップから取り出し、アルミホイルを敷いた天板に間隔をあけて並べます。
1,000Wのオーブントースターの場合は、1回目は5分程度加熱してください。唐揚げの上にアルミホイルをかぶせて、さらに2~3分間加熱します。上からアルミホイルをかぶせることで、表面が焦げることなく中心まで温めることができます。
3:電子レンジ+トースターの解凍方法
唐揚げにはジューシーさもサクサクした食感も欠かすことはできない、という方は、少し手間がかかりますが、電子レンジで解凍後、オーブントースターを使ってサクサクに仕上げましょう。
電子レンジを使った解凍部分では、電子レンジのみで解凍する場合よりも短めに加熱します。間隔をあけて皿にのせ、600Wの電子レンジの場合は3個あたり30秒程度加熱してください。これで唐揚げは半解凍状態になります。
半解凍になった唐揚げを、アルミホイルを敷いた天板にのせて、1,000Wのオーブントースターで3~4分程度加熱してください。これでジューシーかつサクサクの唐揚げができあがります。
下味(揚げる前)段階の解凍方法
下味をつけた段階で冷凍した鶏肉は、凍ったままでは衣がつけられないため、解凍してから使います。時間に余裕があるときは、冷凍した鶏肉をあらかじめ冷蔵室に移して自然解凍してください。
すぐに使いたいという、時間に余裕がない場合は、電子レンジの解凍機能を使って解凍します。完全に解凍する必要はありませんが、水分が霜になってついていると、油跳ねにつながるので、余計な水分は残さないよう気をつけましょう。
ここでは、冷蔵庫で自然解凍する方法について解説します。
冷蔵室で自然解凍
冷蔵室で自然解凍する場合は、時間がかかるため、唐揚げをつくる予定の時間よりも半日程度前に冷凍室から冷蔵室に移しておく必要があります。大量に解凍する場合は、1日かかることもあるので早めに冷蔵庫に移しておきましょう。
半日も待てないという場合は、ジッパーつき保存袋のまま氷水や流水で解凍する方法もあります。さらに時間がないという場合は、電子レンジの解凍機能を使いましょう。
鶏肉を解凍できたら、衣となる小麦粉や片栗粉をまぶして油で揚げれば完成です。
冷凍唐揚げの保存期間は?
油で揚げて唐揚げの状態にしてから冷凍したものは、2週間程度保存可能です。下味をつけただけの状態であれば、約1カ月間の保存が可能です。調理済みの唐揚げは、簡単に食べられて便利ですが、冷凍保存でも長くは保存できないので早めに消費してください。
唐揚げの保存は冷凍を活用しよう
唐揚げは下味をつけてから衣をつけ、さらに油で揚げるという、手間をかける必要がある料理です。1食分だけでなく、まとめて下味をつけて保存しておいたり、大量に唐揚げにしたうえで保存しておいたりできれば、2度目3度目は時間をかけずに食べられて便利になります。
唐揚げは、まとめて作って冷凍保存しておけば、好きなときに簡単に食べられて便利です。上手な冷凍の方法と解凍方法を覚えておけば、冷凍した唐揚げもおいしく食べられます。冷凍唐揚げを弁当のおかずや酒の肴、ご飯のおともに、上手に活用していきましょう。