「蒸しパン」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2022/12/25
蒸しパンには冷凍保存が向いていることをご存知でしょうか。おいしく冷凍しておくコツも難しくなく、解凍方法も複数あります。この記事では、蒸しパンを冷凍する際の注意点や蒸しパンの解凍方法などを紹介していきます。蒸しパンについてご興味がある方は、参考にしてください。
蒸しパンは冷凍できる?
蒸しパンは冷凍保存に向いている食品です。じゃがいもやこんにゃくなどが冷凍保存に向かない理由は、食品に含まれている水分が冷凍により抜けることで、水分のあった場所がスカスカになってしまうためです。「すが入る」という現象で、食感が変わってしまいます。
蒸しパンは冷凍前から生地がスポンジ状の「すが入った」状態となっているため、冷凍したからといって質感は大きく変わりません。また、蒸しパンに含まれている砂糖の働きにより、冷凍によるパサつきを防ぐ作用もあります。
蒸しパンを冷凍する際の注意点
蒸しパンは基本的に冷凍に向いていますが、トッピングとしてじゃがいもや生野菜・果物などの冷凍向きではない食材が使われている場合は、冷凍できません。
また、おいしい状態を冷凍保存で保っておくためには、賞味期限ぎりぎりになって冷凍するのではなく、作ったり買ったりしてから早い段階で冷凍するよう心がけましょう。食べ切れない分は常温保存や冷蔵保存を経由せず、すぐに冷凍することをおすすめします。
蒸しパンは小分けにして冷凍するのがおすすめ
蒸しパンを冷凍するときは、1個ずつ食品用ラップで包んで空気から遮断して保存します。個別包装されている市販品はパッケージのまま冷凍保存が可能です。個別包装されている市販品でも、開封してしまった場合は食品用ラップで包んでから冷凍しましょう。
個包装されている蒸しパン以外は、正しい方法で冷凍保存しておかないと乾燥やニオイ移りの原因になってしまいます。ここでは、蒸しパンを冷凍保存する手順とコツをご紹介します。
1:小分けにし食品用ラップで包む
手作りの蒸しパンや個包装されていない市販品は、1回分になるよう小分けにして食品用ラップで包みます。カップケーキタイプのものは1つずつ食品用ラップで包み、大きな蒸しパンは1食分にカットしてから包みましょう。
食品用ラップで包むときは、食品用ラップと蒸しパンの間に空気が入り込まないようにぴったりと包むことでおいしさをキープできます。大きくて厚い蒸しパンを1食分にカットするときは、薄く小さめに切っておけば、冷凍時間を短縮でき、おいしさキープにつながります。
2:密封できる冷凍用保存袋へ入れる
食品用ラップで包んだ蒸しパンをジッパー付きの冷凍用保存袋へ入れて冷凍します。蒸しパン同士が重ならないように入れ、ジッパー付きの冷凍用保存袋から空気を抜いて口を閉じてください。
カップケーキタイプの蒸しケーキの場合は、密閉できる冷凍用保存容器を使うと形を崩さずに冷凍できます。
蒸しパンの解凍方法
蒸しパンの解凍方法はさまざまあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。各解凍方法のメリットとデメリットを理解し、食べたいときに一番適していると考えられる方法を選択しましょう。
ここでは、蒸しパンの解凍方法と特徴を解説していきます。
1:電子レンジ
すぐに食べたい、温めて食べたいというときは、電子レンジ解凍がおすすめです。アルミカップに入れられている場合はカップをはずし、耐熱皿にのせて水を少しかけ、食品用ラップをかけます。「温め」設定で加熱するとふわふわな食感になります。
電子レンジによる解凍の場合、加熱時間が長いと固くなってしまい、上手に解凍できた場合も冷めると固くなってしまうため注意してください。
2:自然解凍
冷凍庫から冷蔵庫に移してゆっくり低温で解凍することで、蒸しパンの色や味・食感が変化することを最小限に抑えられます。
常温の環境で自然解凍する場合は、食品用ラップ内に結露が発生し、カビが発生してしまう可能性もあるため、長時間の放置は危険です。特に、夏場や湿気の多い時期は気を付けましょう。
自然解凍は時間がかかる点を考慮しておく必要があり、蒸しパンでは2~3時間程度かかります。また、たとえ常温解凍した場合でも蒸しパンは温かくはならないため、温かい蒸しパンを食べたい場合は、あらためて加熱しなければなりません。
3:炊飯器
保温中のごはんがあれば、便乗して蒸しパンの解凍もできます。食品用ラップに包まれ凍った状態の蒸しパンを保温中のご飯の上に置いておくだけです。30分程度でふわふわの蒸しパンができあがります。簡単に解凍できるため、ぜひ試してみてください。
4:蒸し器
再び蒸し器で蒸し直すという解凍方法もあります。蒸し時間は3~5分程度と、作るときよりも短くなりますが、蒸し器のお湯を沸騰させる時間も見込む必要があるため、面倒に感じる方も多いでしょう。
面倒な分だけ、仕上がりはおいしくなります。蒸しパンの水分を減らさずに温めることができるため、作り立てと同じふわふわした食感を楽しめるでしょう。
冷凍蒸しパンの保存期間は?
冷凍した蒸しパンは2週間~1カ月程度が保存期間となっています。保存状態によって保存可能期間に幅がでるため、2週間~1カ月を目安にして、品質を確認してから食べるようにしましょう。
1カ月以上保存しておけるものもありますが、日数が経過するうちに冷凍焼けも起きるため、冷凍していても早めに食べ切ることをおすすめします。
蒸しパンの保存は冷凍を活用しよう
蒸しパンは冷凍に向いている食品で、食品用ラップやジッパー付きの冷凍用保存袋などを使って簡単に冷凍しておけます。空気を遮断して劣化を防いでおけば、食べたいときに解凍して簡単に食べられるため、すぐに食べ切れない蒸しパンは冷凍保存しておきましょう。
おいしく解凍する方法やアレンジして味変する方法なども覚え、冷凍蒸しパンを積極的に活用していきましょう。