どうしても掃除に手が回らない!「とりあえずキレイにすればOK」な場所ってどこ?
2022/12/10
毎日、家事、育児、仕事などたくさんのタスクに追われてしまいますよね。ついつい掃除は後回しに!なんてことはありませんか?掃除しないといけないのに!と頭では分かっていても時間が足りないのが現実。
そんな時でも「とりあえずここだけキレイにすればOK」な場所を、ハウスクリーニング士の坂田亜希さんに教えてもらいました。
後回しにすべきでない場所
掃除と一言で言っても、数えきれないほどの掃除場所があります。あそこもここも…と気になっていると、時間が足りません。日々バタバタしていると掃除にかけられる時間も限られてしまいます。時間がなくても、後回しにすべきでない場所があります。それは、衛生的なこと、気持ち的なこと、さまざまなことを加味しても掃除すべき場所です。
ここだけはキレイにすべき場所
後回しにすべきでない場所は、「排水口」です。排水口も、シンク、洗面台、浴室と家の中にも複数あります。この排水口には毎日の汚れが溜まります。この汚れを溜めてしまえば、水の流れも悪くなり、また、溜まった汚れから異臭もしてしまいます。排水口の掃除をしないことで、臭くなる、虫が集まるなど不衛生にもなってしまいます。時間が経過すれば、汚れがドロドロになり、より掃除が億劫になりがちです。まずは、ここだけは後回しにしないという意識が大切です。
排水口掃除方法
排水口の掃除方法にもいくつかあります。まずは、定期的に排水口の汚れを除去します。シンクや浴室は、排水ネットを利用すれば簡単に除去できます。その後、塩素系の洗剤を吹きつけ、数分放置後に洗い流すだけ。簡単にドロドロ汚れや臭いも取れます。
また、塩素系の洗剤を使用したくないなという方は、クエン酸と重曹がおすすめ。排水口の底が見えなくなる程度の重曹の粉を振りかけ、その後、クエン酸の粉を振りかけます。そして、お湯を1カップほど少しずつかけることで発泡し、汚れを浮かしてくれます。お湯を一気に流すと、クエン酸も重曹も流れてしまいますので、注意が必要です。発泡したら15分程度放置。汚れがひどい時は、15分放置後、スポンジやブラシで擦り、しっかりと洗い流しましょう。
排水口をキレイに保つコツ
排水口の掃除は見て見ぬふりをしたくなりがちです。
しかし、掃除をしないといけないと思えるような環境を作ることが大切です。排水口をキレイに保つコツとして、排水口の蓋を常に外しておくという手もあります。排水かごがパッと見えるようにしていれば、1日で溜まった汚れが見たくなくても、一目でわかります。1日の終わりに排水ネットを交換する、または、排水かごに溜まった汚れをキッチンペーパーで拭き取るだけであっという間にキレイになります。
最近では、ステンレス製の排水皿も販売されています。ステンレスですので、汚れをティッシュでスルッと取ることができます。気合をいれて掃除するというよりは、毎日または2日に1回でも排水口の汚れを取ると、キレイがキープできます。
汚れの詰まりは心の詰まり
排水口が詰まると、水の流れが悪くなります。これは、人の体調に例えられることがあります。排水の詰まりイコール心の詰まり。気のせいでなく、排水口が詰まったままだと、身体の不調を感じる人も出てくるくらいです。家の中の気を流すためにも水の流れをよくすることは大切です。
水の流れをよくするためには、排水口の掃除しかありません。衛生的な面からも、気持ちの面からも、排水口は後回しにすべきでない掃除です。忙しくて手が回らないという時も、ひとまず排水口だけはキレイにすることをおすすめします。
■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。
編集/サンキュ!編集部