トイレの「ウォシュレット(温水洗浄便座)」の掃除方法とは?頻度やクエン酸を使用した方法も紹介

2022/12/08

トイレ掃除をする際に、便座、便器、床など汚れが目立つところだけ掃除していないでしょうか?実は汚れが溜まりやすいウォシュレット。ウォシュレットの隙間やノズルには跳ね返った尿などが付き、ガリガリの尿石になってしまいます。また、臭いを取ってくれる、脱臭フィルターには、ホコリが溜まります。

これらの汚れは、あえて意識してチェックしないと見えない汚れです。だからこそ、定期的な掃除が必要になってきます。

ここでは、ウォシュレットを掃除していく上で、気を付けるべきポイントやおすすめの洗剤も紹介しています。是非、参考にしていただき、まずは、どれくらいの汚れがウォシュレットに溜まっているかチャックしてみて下さい。

"家の景色を変える"ハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラ...

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ウォシュレットはどうして汚れる?

何かを心配する女性
emma/gettyimages

ウォシュレットは想像以上に汚れています。ついつい便座や便器の汚れにばかり目がいきがちですが、実はウォシュレット自体にもたくさんの汚れが付着しています。

汚れが溜まりやすいですので、掃除をせずに放置をしていると、故障の原因にもなりかねません。汚れる要因がいくつかありますので、その要因を取り除き、汚れすぎや故障を回避していきましょう。

様々な機能をかね備えているウォシュレットが故障してしまうと、修理も大変になってしまいます。掃除をしないことでの故障は回避していきましょう。汚れの要因を詳しく紹介していきます。

水垢

ウォシュレットを使用した際に、便器内で水はねが起こり、その水が入り込み、水垢の原因になります。特に、ノズル部分に関してはより水に触れるので、水垢ができやすい場所です。ずっと放置しているとカビの原因にもなりかねませんので、注意が必要です。

ノズルが汚れていないかチェックできるように、ノズル掃除ボタンが設置されているウォシュレットもありますので、定期的に汚れていないかチェックしていきましょう。

カビ

ウォシュレットのノズルは、使用後は狭い箇所に戻っていきますよね。濡れたままのノズルが、狭く、風通しの悪い空間にしまわれていると、湿気が発生してしまいます。

その為、水分、温度、汚れ(栄養)の3つのカビの発生要因が揃ってしまうことになります。カビが発生してしまうと、狭い空間なだけに掃除が大変です。見た目もよくない上に、嫌な臭いも発生します。

定期的な掃除で、カビの発生を抑えていきましょう。

ウォシュレットの掃除はどのくらいの頻度で行う?

手袋にラグと洗剤洗濯用トイレを使った手のクローズアップ
Valeriy_G/gettyimages

ウォシュレットの汚れは「あっ!汚れてきたな。」と気が付きにくいです。使用する際は、座っていて背を向けています。使用後は機械の奥に戻ってしまいます。実際にノズルに汚れが付着していても気が付かずそのまま放置してしまいがちです。

家族がどのくらいウォシュレットを使用するかという頻度によっても異なりますが、月に1回は掃除をするようにしましょう。ノズルに尿や便が付着したまま数か月も放置されていると、頑固な汚れになりかねません。

汚れていなければ、ものの数分で掃除も終わります。汚れをチェックする意味でも、毎月確認してみて下さい。

お手軽なウォシュレットの掃除方法

ウォシュレットの掃除方法もいろいろあります。ササッと短時間で終わる方法から、時間をかけてしっかりと掃除する方法があります。

汚れの度合いや、掃除の頻度に合わせて、掃除方法も変えてみて下さい。定期的に掃除することで頑固な汚れになる前に掃除することができます。汚れが軽いうちに拭くことで、掃除の手間も省かれます。

掃除は、手間がかかりだすと億劫になりがちです。そうならない為にも、お手軽な掃除方法を知り、定期的に掃除し、キレイをキープしていきましょう。

必要なもの

お手軽な掃除に必要な道具は、「ゴム手袋」と「お掃除シート」だけです。汚れが落ちにくい時だけ、中性洗剤をご用意下さい。汚れが簡単に落ちる時は、中性洗剤も必要ありません。身近にあるたった二つの道具でササッと掃除ができますので、準備も苦になりにくいです。

お掃除シートも1枚まるまる使用する必要もありませんので、半分に切って使用すれば、また残りは別の掃除に使えます。

まずはノズルを引き出そう

掃除をする為には、ノズルを引き出す必要があります。ノズルを引き出す方法は二つあります。一つ目は、ウォシュレットのパネルに記載のある、「ノズルそうじ」ボタンを押しましょう。ボタンを押すことで、ノズルが自動的に出てきます。

パネルに「ノズルそうじ」ボタンがない場合は、トイレットペーパーなどを添えて、ノズルの先端部分を軽く引っ張るとノズルが出てきます。力を入れなくても出てきます。

お手軽な掃除方法

お手軽な掃除方法を試すと、たった5分程度で終わります。やり方は簡単です。ノズルを引き出し、お掃除シートでノズルを上下に擦るだけです。力を入れすぎると、ノズルの故障の原因になりますので、優しく拭いていきましょう。

あっという間に終わりますので、トイレ掃除のついでにできてしまいます。軽い汚れのうちに、お手軽掃除を続けていけば、清潔もキープでき、なおかつ掃除に時間を取られません。月に1回の習慣にしてみて下さい。

丁寧なウォシュレットの掃除方法

お掃除シートで簡単に擦るだけでは、なかなかキレイにならない場合、または、ウォシュレットを使用する頻度が高いご家庭は、丁寧な掃除方法を定期的にしていくようにしましょう。丁寧な掃除方法といっても、特殊な道具や洗剤は必要ありません。身近なもので掃除ができますので、是非お試し下さい。

汚れを放置すればするほど、カビや異臭のリスクも高まります。汚れが目立つようになると、見た目もよくありません。なるべく汚れが頑固になる前に、しっかり掃除をしてみて下さい。

必要なもの

丁寧な掃除をする際の掃除道具を紹介します。必要なものは、「ゴム手袋」「お掃除シート」「使い捨ての歯ブラシ」「中性洗剤」です。ノズルに付いている汚れが水垢の場合は、中性洗剤でなく、クエン酸スプレーの方が汚れはよく落ちてくれます。

ウォシュレットを使用する頻度が高いご家庭は、汚れが常に付いている可能性があります。清潔を保つ為にも、1週間に1回は丁寧な掃除をすることをおすすめします。

丁寧な掃除方法

丁寧な掃除方法の説明をしていきます。まずは、ノズルを引き出します。引き出したノズルに中性洗剤を吹きかけます。その後、使い古しの歯ブラシを使って汚れを擦ります。ノ

ズルの先端にある、細かい穴に汚れが溜まりやすいので、ブラシで優しくかき出していきましょう。その際、力を入れすぎて擦らないように気を付けましょう。最後は、お掃除シートで拭き取れば完了です。

ノズルに洗剤が残留しないようにしっかりと拭き取るようにしましょう。

ノズル以外もしっかり掃除しよう

ウォシュレットのノズルには、汚れが特に付きやすいです。しかし、ノズル以外の場所にも汚れは着実に溜まっていき、放置しすぎると、取り返しのつかない状況にもなりかねません。

そうならない為にも、ノズル以外の箇所の掃除も意識していきましょう。操作パネルやリモコン、脱臭フィルター、ウォシュレットと便器の隙間など、掃除箇所はたくさんあります。ウォシュレット本体と便座の間には、尿しぶきが散りやすいです。

ただし、のぞき込んだり、鏡を使用したりしないとなかなか汚れが見えないのでつい放置しがち。定期的な掃除を心がけましょう。

脱臭フィルターは、設置されていること自体知らない方も多いです。便座の裏に臭いを取る為のフィルターで、ホコリも溜まりやすいので、シートでホコリを除去していきましょう。

手を汚さないでウォシュレットを掃除する方法

ウォシュレットのノズルは、汚れていると見るのも触るのも気分がのらないものですよね。たとえ、ゴム手袋を装着していたとしても、嫌だなと思い、掃除が後回しになりがちに。そうなると汚れはどんどんひどくなるばかりです。そこで、手を汚さなくても掃除ができる便利な掃除アイテムをふたつご紹介します。これらのアイテムを使えば、手を汚すこともなく掃除ができます。また、泡を使って汚れを落としていくので、掃除自体が楽しく感じます。楽しく感じることで、定期的な掃除習慣に繋げていきましょう。

モコ泡わノズル専用クリーナー

使い方は、とても簡単です。使用前に、スプレーをしっかりと振ります。その後、ノズルを引き出し、スプレーを逆さにして、ノズルに向けてスプレーをするだけ。

あとは泡が汚れを絡み取り、そのままスルッと便器の中に落ちていくのを待つのみ。泡が落ちれば、ノズルを元の位置に戻して完了です。全く手が汚れることもありません。ノズルに泡が付いたまま元に戻さないようにはしないといけませんので、なかなか泡が落ちない時はシートで拭き取りましょう。

バブルーン トイレノズル泡洗浄スプレー

バブルーンは噴射チューブが付属で付いています。本体に装着し、スプレーをしっかりと振ります。その後、ノズルを引き出し、スプレーするだけ。噴射チューブが、しっかりとノズル汚れにめがけて泡を出してくれます。

泡が自然と落ちるのを待つだけで掃除は完了です。しかし、汚れが頑固な時は、付属のブラシで擦ってみましょう。

噴射チューブもブラシも付いているので、掃除もスムーズに行えます。泡がなくなってからノズルを元の位置に戻しましょう。また、バブルーンは噴射チューブを利用して、ノズルだけでなく、便器のふち裏などの掃除にも活用できます。

クエン酸を使った掃除方法

水垢や尿石などにクエン酸が効くと、耳にしたことがある方も多いと思います。クエン酸がない場合は、お酢やレモン汁でも代用できます。しかし、お酢を使用すると、臭いがきついなと感じることもありますので、クエン酸がおすすめです。100円均一でもクエン酸の粉末、または、クエン酸スプレーも販売してあります。身近な場所ですぐに手に入りますので、ご自宅に一つ常備しておくと便利です。ここでは、クエン酸スプレーの作り方や、クエン酸スプレーを使用した掃除方法も紹介していきます。

クエン酸スプレーを用意する

クエン酸は、酸性の性質を持っています。水垢や尿石などのアルカリ性の汚れを中和してとってくれます。天然由来の成分でできていますので、身体にも無害で安心して使用できます。掃除をする為に、まずは、クエン酸スプレーを作っていきましょう。まず、水200mlに対して、小さじ1のクエン酸を入れて、よく溶かします。その後、スプレーボトルに入れて完成です。クエン酸スプレーを作ったら、約2週間程度で使いきりましょう。

掃除方法

掃除方法としては、ノズルを引き出し、水の出ていない状態でクエン酸スプレーを吹きかけます。その後、使い古しの歯ブラシなどで優しく擦り、汚れを落としていきます。その際も、故障の原因になりますので、力の入れすぎには注意しましょう。ブラシで擦り終わったあとは、シートなどでノズルを拭き、元の位置に戻して完了です。ものの5分程度で掃除も終わりますので、是非習慣にしてみて下さい。

汚れが落ちない際は業者に頼んでみよう

自宅でトイレのメンテナンスを行う技術者
maroke/gettyimages

自分で掃除をしてみても、なかなかキレイにならない場合は、掃除の専門業者に依頼をしてみましょう。トイレは毎日使用し、汚れも溜まりやすい箇所です。仕事、育児、家事に日々追われると、なかなか隅々まで掃除が行き届かないことも多いと思います。そんな時は、一度、専門業者に依頼し、リセット掃除をしてもらいましょう。リセット掃除をしてもらい、しっかりとキレイになった後は、そのキレイさをキープする為の日常清掃を習慣化するだけです。専門業者は、汚れに合った、洗剤や道具を選んで掃除をしてくれるので、ノズルやタンクなど手の行き届かないところまでピカピカにしてくれますのでおすすめです。

ウォシュレットは定期的に掃除を行おう

女性黄色のゴム手袋洗浄便座
djedzura/gettyimages

トイレの便座や便器の汚れは、目にとまりやすいので掃除しなきゃと意識することができます。しかし、ウォシュレットに関しては、見えない箇所に汚れが溜まりやすいですので、ついつい掃除も後回しになってしまいます。目に付きにくい箇所だからこそ、定期的に掃除をしていきましょう。ウォシュレットの温水は、直接肌に触れるものですので、清潔をキープしておきたいですよね。普段のトイレ掃除の流れで、ノズル汚れや脱臭フィルターなどもチェックしてみて下さい。しつこい汚れになればなるほど、掃除も大変になってきます。手遅れにならない為にも、定期的な掃除を心がけましょう。

■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。

※ウォシュレットはTOTOの登録商標です。

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