洗面所の鏡をきれいに掃除する方法|汚れの原因や予防法・注意点も紹介
2022/12/12
毎日、洗面所の鏡を見て「汚れているな」と感じることはありませんか?その汚れを見て、「今度掃除しよう」と見過ごしていませんか?
毎日使う場所は、日々小さな汚れが蓄積してしまいます。その些細な汚れを放置しすぎると、頑固な汚れに成長してしまいます。頑固な汚れになると、掃除が大変です。時間と労力がかかります。最悪の場合は、専門業者でも汚れを落としきれないケースもでてきてしまいます。
そうならない為にも、鏡に汚れを溜めない予防法や、毎日できるついで掃除があります。こんなことでキレイがキープできるならと感じていただけるくらい簡単な方法もありますので、是非日常に取り入れてみて下さい。
洗面所の鏡の掃除はまず原因の確認から
洗面所の鏡には、たくさんの汚れがついてしまいます。その汚れの種類も、ホコリ、水垢、歯磨き粉の飛び散りなど様々です。その汚れの原因を探らず、ただやみくもに掃除をしても、汚れが落ちないという可能性もあります。
洗面所の鏡につく汚れには、どのような汚れがあるのかをしっかりと把握し、その汚れに合った掃除方法をみつけていきましょう。汚れも軽いうちに掃除をすれば、簡単に落とすことができます。
しかし、放置しすぎてしまうと、取り返しのつかない状況にもなり兼ねません。掃除の前に、まずはどのような汚れがついてしまっているのか確認するところから始めましょう。
洗面所の鏡の汚れの主な原因は水垢
では、洗面所の鏡につく汚れには、どのような物があるのでしょうか。
手垢、衣類の繊維、ホコリ、歯磨き粉、化粧品のパウダー類、ヘアスプレーの薬剤など、様々な汚れが付着しています。しかし、これらの中で一番鏡についている汚れは、水垢です。
家族が手や顔を洗ったり、歯磨きをしたりしているので、毎日のように鏡に水が飛び散っています。この水の飛び散りを放置していると、頑固な水垢に成長してしまいます。主な原因が水垢ということを把握していれば、頑固な汚れになる前に対処しておいた方がいいと意識を向けることもできます。
洗面所の鏡の掃除方法【汚れの程度別】
水垢にも汚れの程度があります。簡単にとれる水垢に、わざわざ洗剤を使用する必要はありません。洗剤を使用するということは、ある程度素材である鏡にも負担をかけることになります。洗剤は必要な時にだけ使用しましょう。汚れの程度といっても、なかなか目で見ただけでは程度が分かりにくい部分もあります。まずは、軽い汚れを取る方法から順に試していきましょう。また、力任せにゴシゴシと磨くと、鏡を傷つけてしまう可能性もあります。力を入れたからといってキレイになるわけでもありません。力を入れすぎず掃除していきましょう。
軽い汚れは新聞紙で拭く
軽い汚れを落とすには、新聞紙が便利です。やり方はとても簡単。くしゃくしゃに丸めた新聞紙1枚を軽く濡らして、スポンジのように鏡を磨きます。新聞紙のインクがくすみなどを取り除いてくれます。その後、乾いた新聞紙を丸めて、乾拭きをして完了です。洗剤も使うことなく、身近な道具であっという間に掃除することができます。新聞紙を濡らしすぎてしまうと、磨きにくく、ポロポロと新聞紙が破れやすくなってしまいますので、軽く濡らすことがポイントです。
中度の汚れには歯磨き粉
中度の汚れには、これまた身近な歯磨き粉が便利です。スポンジに歯磨き粉をつけて、優しく鏡を磨いていきます。力任せに磨いていくと、傷がついてしまうこともありますので、優しく磨くがポイントです。磨いた後は、水で洗い流し、乾拭きをして完了です。水で洗い流すことができない場合は、マイクロファイバークロスをしっかりと水で濡らして、歯磨き粉が残留しないように繰り返し水拭きをしましょう。水を流したり、水拭きをしたりした後に、乾拭きを怠ると、また水気が残り、水垢の原因になりますので、乾拭きは必ず行って下さい。
頑固な汚れにはクエン酸
重度の汚れには、クエン酸を使っての掃除が効果的です。まずは、クエン酸スプレーを作ります。スプレーボトルに水200mlを入れ、クエン酸を小さじ1入れ、よく振り、クエン酸を溶かします。これでクエン酸スプレーの完成です。鏡にクエン酸スプレーを吹きかけ、その後、ラップで覆い、1時間放置します。その後、水拭きをし、仕上げに乾拭きをして完了です。クエン酸が鏡に残留してしまうと、酸焼けといい、白く濁ったような汚れになりますので、念入りに水拭きをしましょう。また、クエン酸が金属部分にかかると、錆びてしまうリスクがありますので、金属部分にはクエン酸がかからないように注意しながら掃除をしてみて下さい。
他にもある洗面所の鏡の簡単な掃除道具と掃除方法
今まで紹介した方法以外にも鏡の掃除方法はあります。すぐに道具や洗剤を購入せず、身近なもので掃除を試してみて下さい。4つの掃除方法を順に紹介していきます。その4つとは、「炭酸水をスプレーする」「ストッキングで拭く」「フェイスタオルで拭く」「ガラス用洗剤を使う」です。汚れを除去する方法はたくさんあります。わざわざ掃除することも時には必要ですが、日常生活の中でできるついで掃除の方法もあります。できることから是非お試し下さい。
炭酸水をスプレーする
飲用でおなじみの炭酸水も掃除に活用できるアイテムのひとつです。炭酸水を鏡にスプレーし、上から下へとクロスで拭き上げるだけで完了です。炭酸水の泡は、二酸化炭素です。シュワシュワとした泡が汚れを浮かしてくれます。洗剤を使いたくない箇所でも、炭酸水であれば安心して使用することができます。ただ、飲用として購入した炭酸水を掃除として活用するのは気が引けるなという場合は、水にクエン酸を溶かし、その後、重曹を入れることで、泡を発生させることができます。是非、身近な材料で試してみて下さい。
ストッキングで拭く
ストッキングは、実は掃除で大活躍してくれるアイテムです。ナイロン素材で、とても柔らかく細かい繊維でできています。鏡など傷がつきやすいデリケートな場所の掃除に最適です。伝線したり、破れたりしたストッキングを丸めて、鏡を拭くだけです。これだけでキレイに磨くことができます。なかなか落ちない汚れには、お掃除用のエタノールを吹きかけて、ストッキングで磨いてみて下さいね。
フェイスタオルで拭く
毎日、洗顔をしたり、歯磨きをしたりした際に、フェイスタオルを使用されると思います。そのタオルを使い終わった後、洗濯機に入れる前に、鏡をササッと拭いてみましょう。程よく濡れているので、拭き掃除に最適な状態です。わざわざタオルを掃除用に準備し、濡らして拭くと思うと、手間だなと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日常で使用するタオルを洗濯する前に掃除に活用するだけの「ついで掃除」です。これを毎日の習慣にすると鏡の汚れがひどくなるのを防げます。
ガラス用洗剤を使う
ガラス用洗剤を使用する方法もあります。まず、鏡にガラス用洗剤を吹きかけます。その後、ティッシュで汚れや水垢を拭き取ります。その後、乾いたクロスで拭き上げ、仕上げに眼鏡用のクロスで拭くとよりキレイに仕上げることができます。汚れや水垢がひどいなと感じる時には、洗剤を活用してみて下さい。
洗面所の鏡の掃除をラクにする頑固な汚れの予防策
洗面所の鏡は、汚れがついてすぐに掃除をすると、簡単に落ちます。放置すればするほど、掃除も大変になってしまいます。頑固な汚れになると、強力な洗剤を使わないと取れない可能性もでてきます。あまり強力な洗剤を使用すると鏡にも負担がかかります。素材を傷めない為にも、頑固な汚れになる前にキレイをキープしていきましょう。汚れてからしっかり掃除するというよりかは、汚れが溜まる前に予防的な方法を試していくと大掛かりな掃除を避けることができます。ご自身に合った方法を是非選んでみて下さい。
毎日マイクロファイバークロスで掃除する
鏡の掃除には、マイクロファイバークロスがおすすめです。マイクロファイバークロスは、細かな繊維がしっかりと汚れを絡みとってくれます。吸水性もあり、キレイに拭き上げてくれます。また、綿のタオルと違い、マイクロファイバークロスの繊維が鏡についてしまうこともありません。毎日、鏡を拭く習慣をつけることで、キレイをキープすることができます。寝る前に拭くなど、毎日のルーティーンにすると掃除し忘れないのでおすすめです。
使ったタオルで鏡を拭くことを習慣化する
タオルは毎日使います。洗顔をする時や歯磨きをする時、1日に数枚タオルを使うこともあると思います。そのタオルを洗濯機に入れる前に、鏡を拭いてみて下さい。タオルもある程度湿っている状態ですので、歯磨き粉の飛び散りなども拭き取れます。毎日の習慣にすることで、頑固な水垢汚れを防ぐことができます。家族にもタオルで「ついで掃除」を共有することで、常にキレイをキープしていきましょう。
鏡をコーティングする
鏡に防水コーティング剤を塗ることで、水滴や汚れがつきにくくなります。また、汚れがついたとしても、落としやすいというメリットもあります。市販のコーティング剤を使用すれば、自分で定期的に塗布することができます。専門業者さんの施工とは違い、効果期間は短いですので、定期的に塗布する必要はでてきます。製品によって持続期間も異なりますので、コーティング剤の取扱説明書をご確認下さい。
洗面所の鏡を掃除する際の注意点
鏡の掃除をする際に、力任せに擦ると、細かい傷がついてしまいます。この傷に汚れが溜まり、落としにくくなってしまうという難点があります。鏡の内部に水が入ると、腐食して、黒いシミが浮かび上がってきてしまいます。この黒いシミは掃除では取ることはできません。こうなると、鏡の交換をするしかありません。せっかくの掃除で鏡を傷つけ、鏡の寿命を短くしてしまうことは避けましょう。鏡はデリケートな素材です。ゴシゴシと擦ったからといって、キレイになる訳でもありません。あくまで、汚れと洗剤が中和されて汚れが落ちていきます。力の入れすぎには気をつけましょう。
洗面所の鏡の掃除に効果的なグッズ
鏡掃除をする際に、便利なアイテムがたくさんあります。その中のいくつかを順に紹介していきます。水垢の程度により、洗剤を使うべきか否かが決まってきます。なかなか見た目では分かりにくいかもしれませんが、いきなり洗剤を使うよりも、水だけで擦る方法から試してみて下さい。洗剤は、素材を傷めるリスクもあります。少しずつ段階を踏みながら掃除をしてみて下さい。洗面台の鏡だけでなく、浴室の鏡など他の場所の掃除にも活用できます。便利なアイテムを使って、鏡を光らせてみて下さいね。
ヒューマンシステム「ダイヤモンドパッドS」
鏡についた汚れをまずは水洗いをします。その後、「ダイヤモンドパッドS」を使用して磨いていきます。磨いても傷がつきにくく、汚れだけが取れるようになっています。水をつけて簡単に擦るだけで、頑固な水垢も落とすことができるアイテムです。洗剤や薬品を使用されていませんので、人体にも安心安全です。ただし、スポンジ自体が小さめサイズですので、鏡を磨いていくには時間がかかります。時間にゆとりがある時に磨いてみて下さい。
レック「茂木和哉 200mL 大掃除」
何をしても水垢が落ちないという時は、この「茂木和也200ml大掃除」が大活躍してくれます。業務用で使用する洗剤を家庭用に改良しているので、安心して使用することができます。頑固な水垢を簡単に落とせる安全なクレンザーです。傷もつきにくいクレンザーではありますが、力の入れすぎには気をつけましょう。また、鏡に曇り止め加工がされている場合は、加工が取れてしまいますので、使用しないようにしましょう。
レック 「激落ちくん 鏡のウロコ取り ハンディ」
消しゴムのように擦って掃除していくのが、「激落ちくん 鏡のウロコ取り ハンディ」です。ハンディタイプで握りやすいので、長時間磨いても疲れにくいです。研磨材「人工ダイヤモンド」を使用していますので、水だけで水垢を落としていくことができます。水で濡らして、上下に擦っていくだけ。広範囲でなく、小さな範囲で少しずつ磨き、徐々に広げていく方が効果的です。洗剤を使わないので、洗剤残りも気にする必要がありません。
友和「Tipo’s 超撥水剤 弾き!」
水垢を予防する為のコーティング剤が「Tipo’s 超撥水剤 弾き!」です。水アカ・湯アカ・石鹸カス等の汚れを防止してくれます。それだけでなく、カビ、コケの発生も防いでくれます。浴室、洗面台、キッチン、トイレ、ブロック塀など家中で活用できます。撥水効果期間も場所によって差がでてきますので、効果が薄れてきたなと感じてきた場所から定期的に塗布してみて下さい。コーティング後は汚れを弾いてくれますので、掃除軽減にも繋がります。
DABLOCKS「マイクロファイバークロス 万能お掃除タオル」
鏡掃除におすすめアイテムのひとつが「マイクロファイバークロス 万能お掃除タオル」です。マイクロファイバークロスは、吸水性や速乾性に優れており、細かい汚れまで吸着して拭き取ることができます。布で掃除すると、繊維が鏡に残ってしまうこともありますが、マイクロファイバークロスであれば、繊維が残る心配もありません。様々な価格帯のマイクロファイバークロスが販売されています。商品によって、吸水性や汚れ落ちに差がでてきますので、しっかりと確認してから購入するようにしてみて下さい。
洗面所の鏡は早めの掃除でいつもキレイに保とう
鏡は、毎日ササッと拭くことで頑固な汚れを防止することができます。鏡がピカピカと光っていると、そこの空間がより明るく感じます。洗顔後のタオルでついで掃除もできます。自分だけでなく、家族にもついで掃除を共有することで、より清潔を保つことができます。鏡は、放置すればするほど頑固な汚れへと成長してしまいます。頑固な汚れになると、自分ではなかなか汚れを落とせない可能性もでてきます。万が一、手に負えない汚れになってしまった場合は、専門業者に掃除を依頼しましょう。その前に、日々の心がけでピカピカな鏡をキープしていきましょう。
■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。