家事のプロがやっている「ながら家事」って?5つのおすすめ実践アイデア

2024/11/30

家事は「面倒…」「できればやりたくない」と思っているかたも多いかもしれません。嫌なことだから一気に集中してやり遂げてしまうのもいいですが、何か別のことをしながら、気軽に無理なくすませられたらいいと思いませんか。

そこで今回は家事アドバイザーとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、ふだんの生活で行っている「ながら家事」を教えてもらいました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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1.移動しながら、片づける

片づけは、私にとって一、二を争うくらい嫌いな家事です。でも、モノが散らかった状態が続いているのも嫌なこと。そこで私はどこか別の場所に移動するときには、そのついでに何かひとつでも片づけをするようにしています。

たとえば、トイレに向かいながら目についた本や雑誌を棚に戻したり、お風呂に向かいながら脱ぎっぱなしになった洋服を洗濯カゴまで運んだり…。

あえて片づけをするのは面倒なこともありますが、立ち上がったついでなら、そこまで苦にもなりません。片づけは苦手な家事ではありますが、「ながら家事」にすることで無理なく続けられるようになりました。

2.歯磨きしながら、洗面台の掃除

key05/gettyimages

食後に必ず行う歯磨きをしながらやっているのが、洗面台のチェックです。歯を磨きながら、周りを見回すと、鏡についた水滴の跡や洗面ボウルの石けんカスが目につくことも。口をゆすいだら、見つけた汚れを落としておくのを習慣にしています。

洗面台の近くには適当な大きさに切った新聞紙とメラミンスポンジを置いています。鏡は水でぬらした新聞紙でこすってから、乾いた新聞紙で拭くとピカピカに。洗面ボウルはメラミンスポンジを使うと、洗剤なしでも汚れが落とせます。頑固な汚れには洗剤も必要ですが、毎回の歯磨きのついでに掃除をしておけば、洗剤要らずでほぼキレイにできます。

なお、新聞紙が用意できなければ、マイクロファイバークロスが便利です。新聞紙は掃除後そのまま捨てられて楽ですが、マイクロファイバークロスも拭きムラが少なく、汚れをよく落とします。また、洗面ボウルはメラミンスポンジで傷ついてしまうこともあるので、素材を確認の上で使用してください。

3.運動しながら、献立を考える

私は朝ジョギングやストレッチなどの運動の時間を作っているのですが、身体を動かしているときにする考え事ほどすっきりと頭が整理されるように感じます。

運動をしながらよく考えているのがその日の献立。あえて献立を考えるとなると億劫になることもありますが、走りながら冷蔵庫の中身や食べたいものをぼんやりと思い浮かべていると、「あの食材が残っていたはず」「調味料切らしていたかも」と思い出したり、いいメニューが浮かんできたりすることもよくあります。

体を動かすと脳も活性化すると聞きます。献立を考えたり、家族のスケジュールを思い起こして一日の段取りを組んだりといった『考える家事』は、運動しながら行うと効率が良いように思います。

4.テレビや動画を見ながら、洗濯物干し&畳み

家事は手や体だけでなく、頭を使うことも多いです。他のことと同時並行するのはむずかしいことも多いですが、あまり頭を働かせなくともできるのが洗濯物を干したり、畳んだりすること。息抜きや情報収集としてテレビや動画を見ながら、手だけ動かして終わらせています。

わが家はリビングが二階で、テレビのすぐ横に洗濯物を干すベランダがあります。洗濯ラックやハンガーはベランダ横の収納に用意してあり、リビングにいながら、作業ができるようになっています。

慌ただしい毎日のなかにも娯楽は必要なものと思っています。ちなみに、私は洗濯物を干したり畳んだりしながら、Netflixでドラマをちょっとずつ観ていくのが日々の楽しみです。

5.料理しながら、キッチン周りの掃除

お湯が沸く間や料理の煮込み時間といった調理中のちょっとした空き時間にしているのが調理器具のお手入れです。冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器などを見回して、汚れに気づいたらさっと拭くようにしています。

コンロや電子レンジ、オーブンなどは温かいうちに汚れを拭きとるとよく落ちます。使用直後の掃除はやけどの危険があるため避けたほうがいいですが、触れる程度になったら、ちょうどいいタイミング。汚れが残ったまま使用してしまうと、焦げついて頑固な汚れになってしまうので、調理中や調理直後に拭く習慣をつけるのがおすすめです。

また、キッチン掃除におすすめなのがアルコール除菌スプレー。油汚れをよく落とすのと同時に除菌もできるため、食中毒などが気になる冷蔵庫や食器棚などの掃除に便利です。洗剤と違って成分が残らず、安全に使えて二度拭きも不要。ただし、アルコールは可燃性なので、火を使っているときには使用しないように気をつけましょう。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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