クリーニング用品のバケツのショット

大掃除、早めにやるのが正解なのはどこ?家事のプロおすすめ4つのスポット

2023/11/27

12月になると、そろそろ大掃除が気になります。年の瀬押し迫ると、なにかと慌ただしくなるもの。年末ギリギリに慌ててやっつけるのではなく、できるところから早めに取りかかっておくと、少し余裕をもって年越しができるはず。

そこで今回は、早めの大掃除で取りかかりたい場所とその掃除方法について、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんにお伺いしました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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ゴミがたくさん出やすい場所を優先的に!

時間に余裕をもって大掃除が始められるなら、ゴミがたくさん出そうな場所から始めましょう。例えば冷蔵庫の中や食品庫、クローゼットや押し入れ、玄関などは、掃除のタイミングでいらないものや使わないもの、サイズアウトしたものが見つかることが多く、ゴミが増えやすいところです。

年末年始はゴミ回収の回数が少なかったり、粗大ごみの回収依頼に時間がかかったりすることも。ゴミを抱えたまま年を越さずにすむように、まずは捨てるものが潜んでいそうな場所から取りかかるのがおすすめです。

早めの大掃除をするなら「ここから始めてほしい!」という場所を順番にご紹介します。

その1:冷蔵庫・食品庫

女性はピンクの布で冷蔵庫の棚をきれいにします。
baloon111/gettyimages

賞味期限切れのものやいつ買ったかわからない食材や調味料が出てくるのが冷蔵庫や食品庫。食べ物のカスや汁などで汚れやすい場所でもあるので、早めに大掃除に取りかかっておくのが吉です。

庫内の食品を全部取り出して、期限を確認。期限前でも、もう食べないものやいつ開封したかわからないもの、使わない調味料なども処分しましょう。調味料は液体のもの、びんや缶などに入ったものも多く、分別が欠かせません。液体は排水口に流さず、古布や紙にしみこませて、牛乳パックやビニール袋に包んで、可燃ごみとして捨ててください。

びんや缶は洗ってから資源として出しますが、汚れやにおいが落ちないものは不燃ごみになります。必ずお住まいの地域の分別ルールに従って出すようにしてください。

冷蔵庫や食品庫の外せるパーツはすべて外して、きれいに洗ってから戻します。また外せない場所はアルコール除菌スプレーを使って拭き掃除をすると、汚れを落とせるだけでなく、除菌や消臭にも。食材や調味料を戻すときには、早めに食べきりたいものを手前に入れます。次は処分するものが少なくなるように工夫しましょう。

その2:クローゼット・押し入れ

部屋の中のスラージスペース
maruco/gettyimages

クローゼットや押し入れの中も、洋服やバッグ、タオルや空き箱、紙袋など、いつの間にかものが溜まってしまいがちな場所です。冷蔵庫と同じく一度ものを全部取り出して、いるものといらないものを取捨選択していきましょう。

ただし、クローゼットや押し入れの中のものは、食材や調味料と違って期限があるものではないので、処分に迷うことも。そこで悩んでしまうと、先に進めなくなってしまうので、捨てるかどうか迷ったら、掃除をした日付がわかるようにメモを貼っておくだけでもOK。次に見つけたときに「このときも迷ったなら、もう捨ててもいいかも」という判断がしやすくなります。

クローゼットや押し入れの中を空っぽにしたら、掃除機でホコリを吸い取り、アルコール除菌スプレーを使って拭き掃除をします。しばらく換気をしたあとでものを戻します。

湿気やカビが気になる場合は、除湿剤を置くのもおすすめ。湿気は下の隅に溜まりやすいので、四隅に置くようにするといいでしょう。

その3:玄関

玄関掃除をする日本の女子小学生
TATSUSHI TAKADA/gettyimages

玄関は、とりあえず置きをしてしまいがちな場所。ネット注文した商品やその段ボール、チラシ、郵便物、子どもの外遊びのおもちゃなど、本来そこに置くべきではないものや使わないのに置きっぱなしになっているものがないでしょうか。

また、靴箱の中もすべて出し、履いていなかったり、サイズアウトしたりした靴を処分してしまいましょう。

靴箱の中はアルコール除菌スプレーで拭き掃除し、しばらく換気をしてから靴を元に戻します。除湿効果靴箱用シートを敷いておくと、カビや汚れ、ニオイを防いでくれます。

玄関のたたきは掃除機でゴミを吸い取ってから、よくしぼったマイクロファイバータオルで拭きあげると、水を流せなくても掃除ができます。頑固な汚れはメラミンスポンジでこすり落とすようにしてください。

水を流して掃除をする場合は、そのあと水気をしっかり拭き取り、乾かすようにしまます。ぬれたままだと、ものを戻したときに、また汚れがついてしまいます。

その4:ベランダ・庭

洗浄アップ
mykeyruna/gettyimages

ベランダや庭といった外回りは雨風にさらされている場所なので、とても汚れています。天候にも左右される場所なので、大掃除は早めに取りかかっておくと安心です。

また、砂や泥、落ち葉といったゴミだけでなく、ガーデニングで使った植木鉢やプランター、いらなくなった家具や家電などのもの置きになってしまっていることも。いらないものを処分したうえで、掃除に取りかかりましょう。

ベランダの掃除では、まず手すりやエアコンの室外機を水拭きします。床に落ちている落ち葉や砂をホウキで掃いてから(掃除機が使えるなら、吸い取ってもOK)、汚れがひどいところに水をまき、デッキブラシでこすります。そのあと水で汚れを流すか、水が使えない場合はよくしぼったマイクロファイバータオルで拭きあげてください。最後に排水口のゴミを取り除きます。

庭がある場合は雑草や落ち葉を取り、伸びすぎた庭木などがある場合は早めに剪定しておきましょう。切った枝は自治体の分別に従って捨ててください。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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