大掃除は11月から始めるのが正解!?いま掃除しておくべき場所とは
2024/11/22
一般的に大掃除は12月の末に行うものですが、12月末は年末年始の予定が多くて忙しいため掃除にあてる時間が十分に取れないことがあります。結果、不十分な状態で大掃除を終えてしまうという人も多いのではないでしょうか。
そうならないためには11月のうちにある程度掃除をしておいたほうがいいと、ハウスクリーニングの仕事に従事している掃除のプロ、土井恵子さんは指摘します。
というわけで、11月のうちに掃除したほうがいい場所とその理由を聞いてみました。
1.ベランダや網戸、窓ガラスの掃除
12月の大掃除でついついおっくうになってしまうのが、寒い場所です。その代表といえば、ベランダなど外と通じているエリア。
12月よりまだ気温の高い11月の天気の良い日などにベランダなどを掃除しておくといいでしょう。網戸や窓ガラスなども11月のうちにやっておけば大掃除のときに省くことができますね。
「ベランダ以外では、玄関まわりなども11月のうちにやっておくといいでしょう」と土井さん。まずは外と内の境目を掃除しましょう。
2.レンジやレンジフードの掃除
「12月よりも気温が高い11月のうちにやっておきたい掃除はズバリ、油汚れです」と言う土井さん。気温が下がる12月よりも気温の高い11月のほうが油汚れも落ちやすいということです。レンジフードはフィルターやファンをはずし、こびりついた油汚れなどを取っていきます。
「機種によっては、ファンなどの取り外しが難しいことがあります。こういう場合はプロにまかせたほうがいいでしょう。また、汚れがひどい場合などもプロにまかせたほうがいいと思います」。
ハウスクリーニングのプロにお願いする場合でも12月の繁忙期よりは11月のほうが予約なども取りやすいそうです。エアコンの掃除などもプロに頼むなら12月よりは11月のうちにやっておくことをおすすめします。
3.粗大ごみを出す
12月の大掃除で粗大ごみが出た場合、自治体によってはすでに粗大ゴミの申し込みが終わっていたりする場合があって、結局は年をまたいでしまうことがあります。
そこで、11月のうちに粗大ごみを処分しましょう。収納してあったスペースの掃除などもやることができます。「また、粗大ごみまでいかなくてもふだんは捨てない靴やバッグなどの不用品も11月のうちに処分しておくことをおすすめします」と土井さん。
切羽詰まって捨てるよりも、余裕を持って、いるかいらないかが判断できるからです。
大掃除を11月に終えて、12月はプチ掃除にするのも◯
これまで大掃除に向けてのプチ掃除を11月中にやっておくという説明をしてきましたが、11月のうちに大掃除をするのも手だと土井さんは言います。
「11月のうちに大掃除を済ませておき、12月はプチ掃除にとどめておくといいでしょう。11月でやり残したところを掃除するといった考えでいると時間や心の余裕も出てスムーズにお掃除できますよ」とのこと。
また、11月の大掃除のコツを土井さんはこう説明します。
「11月の大掃除は一度に全部やるのではなく、分散したほうがいいでしょう。しっかりスケジュールを立てて、キッチンの日、バスルームの日などと決めて掃除することをおすすめします」。
日々少しずつこなしていくのがポイントなんですね。
まとめ:大掃除は合理的に進めよう
年の終わりに1年の汚れを落とすといった大掃除は、「煤(すす)払い」という習慣からきているようです。煤払いとは、12月13日に行われていた行事で普段は掃除をしない場所を掃除するということでした。しかし、現在はこういった考えにとらわれることなく、合理的に掃除をする人たちがふえています。
つまり掃除の仕方もそれぞれの家庭の事情などに合わせ、多様化してきたというわけです。ハウスクリーニングのプロである土井さんによれば、効率よく掃除するためには、いつ、誰が、どこの掃除をするのかといったスケジュールを立てることが大切とのこと。11月から12月にかけての掃除のスケジュールを立ててみてはいかがでしょう。
◆教えてくれたのは・・・土井恵子さん
アパートやマンションの原状回復工事、在宅ハウスクリーニングを請け負う会社に長年勤務したのち独立。現在はフリーでハウスクリーニングの業務に携わっている。
◆執筆・・・増田剛己さん
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。