大掃除、あとから掃除すると効率が悪い場所って?つい忘れてしまいがちな場所3選
2024/12/20
大掃除というといきなり床掃除から始めてしまうという人はいませんか。これはNGです。というのも床を掃除したあとで、床より高い場所を掃除するとせっかくきれいにした床がまた汚れてしまうからです。とはいえ、大掃除は年に1回なので、なかなか掃除の手順になれないという人も多いかもしれません。
いざ始めてみて、あ、あそこ掃除するのを忘れていたということもよくありがちですよね。そこで今回は大掃除でついつい忘れがちな場所とその掃除方法を紹介していきます。大掃除は効率のいい手順で進めましょう。
1.下駄箱、冷蔵庫、押入れなどの収納スペース
見えていない場所って、ついつい掃除するのを忘れがちです。たとえば靴箱、冷蔵庫、クローゼットなどです。しかし、これらの収納スペースは最初に掃除したほうがいい場所です。というのも大掃除で最初にすべきことは不用品の選別だからです。冷蔵庫なら賞味期限の切れているもの、靴箱ですと来年はもう履かないという靴、クローゼットも同様に不要な服をチェックしましょう。
これらの場所の掃除方法は共通しています。まずは中身をすべて出すことです。靴などは新聞紙などを広げて、そこへすべて出しましょう。一部ではなく、すべて出すのがポイントです。このときに不要なものチェックするといいですね。全体を見ることであらためて不要なものを確認できるからです。
中のものを出したら、ホコリなどを掃き出すか掃除機で吸い取りましょう。そのあとよく水をしぼった雑巾で拭いていきます。汚れがひどければ洗剤などを使いましょう。
キッチンまわりの食器棚や収納、クローゼットやテーブル下の収納、引き出しなど同様です。意外と多いですね。ですから、大掃除当日ではなく前日などに収納スペースだけを掃除する日をもうけてもいいかもしれません。
2.照明器具やエアコンの上
大掃除でよくあるのが、床を掃除したあとで照明器具やエアコンの上部のホコリに気がつくことです。とはいえ、あわてて掃除するのはNGです。もしあとから気がついたら床に新聞紙などを敷いて、掃除するといいでしょう。
照明器具も天井に取りつけてあるものやぶら下がっているもの、床に置いてあるものもありますね。また、置物などもホコリがついていたりしますし、テレビなどの家電製品にもホコリがたまっています。これらの掃除はまずは化学モップなどで静かにホコリを取り除きます。照明器具は蛍光灯や電球をはずして、布で汚れを拭き取ります。頑固な汚れは、よくしぼった雑巾で拭きましょう。
3.天井の掃除
照明器具やエアコンの上部のホコリを取り除く前にやっておくべきなのが天井の掃除です。天井は大掃除のときだけではなく、年に2回くらいはやっておいたほうがいいとハウスクリーニングのプロは言います。
というのも、床のようになかなかゴシゴシこすれないからです。そして、意外にもホコリ、油などが付着しているのだそうです。とくにタバコを吸う人がいる家では、ヤニも付着しますから、年に2度ではなく、もう少し頻度を上げて掃除したほうがいいとのことです。
天井は化学モップや掃除機などでホコリを取り除き、水に濡らしたワイパーで拭いていくといいでしょう。天井を掃除する際は、ホコリなどが降り注いでくるので、掃除をする前にテーブルや家具などの上に新聞紙を広げておくといいでしょう。また、ホコリを吸い込んでしまうこともあるので、天井の掃除に限らずですが、マスクをして掃除することをおすすめします。
まとめ
ハウスクリーニングのプロによれば、掃除をする際にいちばん重要なのは掃除する場所の順番だと言います。セオリーは、上から下方向。奥から手前ということだそうです。このセオリーに従って、大掃除をする前にどこから始めて、どこで終わるのかという掃除の手順を簡単なメモにまとめておくといいでしょう。そうすることで、掃除するのをうっかり忘れてしまうことを防ぐことができます。
また、部屋全体を見ながら、不用品のリストも作ってくといいでしょう。粗大ごみとして捨てるのか普通のゴミとして処分するのかなどの計画を立てておけば掃除のときもスムーズに選別ができます。
年に1回の大掃除も大切ですが季節に1回くらい大掛かりな掃除をしておくと、大掃除が楽になりますよ。
◆教えてくれたのは・・・土井恵子さん
アパートやマンションの原状回復工事、在宅ハウスクリーニングを請け負う会社に長年勤務したのち独立。現在はフリーでハウスクリーニングの業務に携わっている。
◆文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。