夏は、汗や湿気などで家のニオイが気になる季節ですよね。ところが、その家に住んでいる人は意外と気づかないことが多いのです。
「うちは大丈夫」と思っていても、来客がふと感じたニオイが「掃除していないのかな?」「ちょっと不衛生かも…」と、その家の印象を左右してしまうことも。
主婦歴25年で元家政婦のマミが、「これは気をつけて!」と実感している「夏の三大ニオイ」について、原因と対策をお伝えします。

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1.「玄関のニオイ」は靴から来ている
夏場の玄関、ドアを開けた瞬間にむっとするようなニオイを感じたことはありませんか?しかし、帰宅直後に少しニオイを感じても、家にずっといると慣れてしまって気にならなくなるから厄介。
ニオイの多くは、皮脂や汗を含んだ靴から発生しています。特に子どものスニーカーや、毎日履いている通勤靴は要注意。
靴箱に靴を詰め込みすぎると、通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなります。以下の対策をしてみましょう。
・靴箱の扉を定期的に開けて風を通す
・除湿剤や炭を入れて湿気を防ぐ
・靴は1日履いたら1日は休ませる
・子どものスニーカーには消臭の力が強い靴用消臭パウダーを活用する
2.「トイレのニオイ」は夏こそ強まる
夏になると、トイレ掃除をしているはずなのに、「なんだかいつもより臭う…」と感じること、ありませんか?
じつは、アンモニア臭は気温が高いほど強くなりやすいのです。なぜなら、アンモニアは分解されるときにニオイを発しますが、気温の高い夏はその分解が活発になるため。おすすめの対策は「クエン酸」です。
アルカリ性のアンモニアには、酸性のクエン酸が効果的。スプレーやお掃除シートなど、手軽に使える商品も増えていますよ。
特に、100円ショップの「クエン酸お掃除シート」は、使い勝手がよくておすすめです。ただし、トイレには流せないため、使用後はポリ袋などに包み、ごみ箱に捨てるよう注意しましょう。
さらに、便器のフチ裏や床との境目など、見落としがちな場所も忘れずに。
3.「エアコンのニオイ」は部屋中に広がる
エアコンをつけた瞬間、なんだかカビ臭いような、ホコリっぽいような…そんなニオイを感じたことはありませんか?原因のほとんどは「フィルターの汚れ」。
フィルターにホコリがたまり、そこに湿気が加わるとカビが発生しやすくなります。ニオイは風と一緒に部屋中に拡散されるため、いつの間にか慣れてしまい、住んでいる人が気づきにくいのも厄介なところ。
ニオイ対策の基本は以下の通りです。
・2週間〜1ヶ月に1回、フィルター掃除をする
・掃除機でホコリを吸った後、必ず水洗いをして、完全に乾かしてから装着
・無理に自分で分解せず、ニオイが取れない場合は専門業者のエアコンクリーニングを検討
自分では見えない内部に、カビや汚れがたまっているケースも多いため、年に1度はプロの手を借りてクリーニングするのがおすすめです。
「気づかないニオイ」こそ最も厄介!
ニオイは目に見えないからこそ厄介で、しかも毎日の暮らしの中で慣れてしまうため、自分では気づきにくいもの。だからこそ、「来客があったときにも恥ずかしくない」状態を意識して、日常的にできる範囲でケアしておくことが大切です。
玄関・トイレ・エアコン。どれも対策すれば改善できる場所ばかり。夏の高温多湿な環境だからこそ、ニオイ対策をしっかりして、清潔感のある心地よい暮らしを保ちましょう。
■執筆/マミ
以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。現在はプロ主婦として活動中。
編集/サンキュ!編集部