毎日きちんと洗濯しているのに、なんとなく服やタオルが臭う…そんな経験はありませんか?じつは、その「ニオイの原因」、洗濯の仕方にあるかもしれません。
今回は、元家政婦で主婦歴25年のマミさんに、「臭わない洗濯」のために見直すべきNG習慣を教えてもらいました。
1.洗った後「洗濯機に入れたまま」にしている
洗濯が終わったあと、すぐに干していますか?「あとで干そう」と思ってしばらく放置してしまうと、湿った状態のまま菌が繁殖し、ニオイの元になります。
洗濯機の中は湿度が高くなりがち。1時間放置しただけでも、乾いたときには「生乾き臭」が発生することも。「生乾き臭」の原因である「モラクセラ菌」は、ぬれた状態が5時間以上続くと爆発的に増えることがわかっています。
「生乾き臭」を防ぐためには、5時間以内に乾かすのが鉄則。洗濯機の中での時間が長いと、その分乾くまでの時間が延びてしまいます。洗濯が終わったらできるだけ早く干しましょう。
外出前に洗濯する場合は、タイマーを使って「帰宅直前に終了」するよう設定しておくと、放置を防げます。必ず干せるときに洗濯を終了させることも大切ですね。
2.洗剤や柔軟剤を「多めに」入れている
「たくさん入れた方がキレイになる」と思っていませんか?じつは、これもニオイの原因に。洗剤や柔軟剤を入れすぎるとすすぎきれず、残った成分が雑菌のエサになってしまいます。
計量スプーンやキャップの目盛りをしっかり確認して、規定量を守ることが大切。それでも汚れやニオイが気になるときは、洗濯槽の掃除をしたり、洗剤に酸素系漂白剤をプラスしたりするのがおすすめです。
3.部屋干しで「風の流れ」をつくっていない
部屋干しをするとき、「とりあえず干すだけ」で終わっていませんか?空気が動かないと、洗濯物の乾きムラができてしまい、その部分が臭いやすくなります。
干すときは、風のとおり道を意識して。サーキュレーターや扇風機を洗濯物の下から上に向けて風を当てるだけでも乾くスピードが格段に違います。
壁際や窓側に干すと、空気が動かないばかりか、結露やカビの原因に。空気がこもって、乾く前に菌が増えてしまいます。
とくに、カーテンレールにかけっぱなしはNGです。カーテンに接近するだけでなく、カーテンレールの変形に繋がることもありますよ。
「少しの工夫」でニオイ知らずの洗濯に
毎日同じように洗っているつもりでも、ちょっとした習慣で洗い上がりやニオイは大きく変わります。洗濯物を放置しない・洗剤を入れすぎない・風の流れをつくる。この3つを意識するだけで、快適になりますよ。今日からできる簡単な見直しで、「洗っても臭う」を卒業しましょう。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。
編集/サンキュ!編集部