クローゼットを整えても、気づけばすぐに乱れてしまう…。そんな経験はありませんか?ほとんどの場合、その人自身に問題があるのではなく、ベースとなっている収納方法に問題があるケースが多いとか。
整理収納アドバイザーのシンプリストうたさんに、クローゼットでのNG収納法について教えてもらいました。
NG1.寝かせる収納
「寝かせる収納」とは、衣類を平らに重ねて積み上げる方法です。一見すると整って見えますが、じつはキレイキープを妨げる原因になります。最下段にある衣類は取り出しにくく、存在を忘れてしまいがち。さらに、上に積んである衣類を持ち上げなければならず、たたんだ服がくずれてしまうことも。
引き出し収納を使うなら、衣類を三つ折りにして立てて並べる「立てる収納」がおすすめです。上から見下ろしたときに一目で何があるかわかります。
NG2.キャパオーバー収納
近年は「衣類を全部ハンガーかけにして、洗濯物をたたまず収納する」スタイルも人気ですが、気をつけたいのがかけすぎ問題。ハンガー同士のすき間がなくなるほど詰め込むと、服が取り出しにくくシワや形くずれの原因にもなります。時短のためにやったつもりが、逆効果となる場合も。
理想は「8割収納」。ハンガーかけだけでなく、引き出し収納や吊り下げ収納を組み合わせることで、「かける」と「たたむ」を効率よく仕分けられ、空間に余裕が生まれます。
NG3.季節外衣類の大容量収納
季節外の服をまとめて大容量の衣装ケースに収納する方法もよく見かけますが、これも要注意。1つの大きな箱にカテゴリ分けされることなくしまえば、何を持っていたか把握しにくく、その存在すら忘れてしまいがちです。シーズンオフ中に整理しようにも、カテゴリ分けがされていないので判断に時間がかかってしまいます。整理へのハードルが上がるため、結局は次のシーズンまで放置することに。
おすすめは、人別やカテゴリ別に小分けするボックス収納。1人1ボックスが理想的ですが、もし収まらなければ、「トップス」と「ボトムス」といったようにカテゴリ分けをすると管理がしやすいです。
NG収納をやめてリバウンドゼロのクローゼットに
クローゼットが散らかる原因は、日々無意識に行なっている「収納方法」にあることが多いです。一時的には整ったつもりでも、こういったNG収納を行なっていると、少しでも気が緩んだらあっという間に散らかってしまいます。
大事なのは、無意識でも整う収納スタイルをつくること。ご紹介した3つのNG収納をやめれば、リバウンドゼロのクローゼットにすることも夢ではありません。
■執筆/シンプリストうたさん…ズボラでも小さな子どもがいても、スッキリ暮らすためのストレスフリーな方法を提案する整理収納アドバイザー。68平米のマンションで家族4人暮らし。
編集/サンキュ!編集部