「洗濯して干すまではがんばったのに、しまったあとにグチャグチャ…」
そんな経験はありませんか?洗濯後の“しまい方”次第で、クローゼットの使いやすさも、服のコンディションも大きく変わります。
本記事では、衣類の戻しやすさと見やすさを叶える収納の工夫を、整理収納アドバイザーであるライター持田友里恵がご紹介します。

NG1:とりあえずハンガーにかけるだけで種類がバラバラ
服をハンガーにかけて収納しているのに、「なぜか取り出しにくい」「ごちゃついて見える」…そんな場合は、並び順に注目してみてください。
・丈の違う服がランダムに並んでいる
・素材や色がバラバラで視覚的にごちゃごちゃ
・同じアイテム(シャツ・ワンピースなど)がまとまっていない
このような状態では、探す手間が増えたり、着たい服が見つけにくくなったりします。
→対策は「種類ごと+色順」で並べること。
たとえば、トップス→ボトムス→ワンピースの順にし、その中で「淡い色→濃い色」のグラデーションに並べると、スッキリ見えるだけでなく、着回しも考えやすくなります。
NG2:引き出しにたたんで入れるも、仕切りがなくごちゃごちゃに
Tシャツや下着、靴下など、引き出し収納に入れるアイテムは多いですが、仕切りがないまま使っていると、すぐにごちゃついてしまいがち。
・たたんだはずの服が倒れて山崩れ
・どこに何があるかわからず、毎回掘り返す
・同じものばかり着て、奥の服はずっと眠ったまま…
そんな状況を防ぐには、「仕切る」「立てる」「見える」の3つがポイントです。
→対策は「仕切りグッズ」や「ケースの活用」
100均や無印良品などで手に入る仕切りケースを使えば、アイテムごとに場所を固定できます。
衣類は立てて収納することで、上から見て一目で分かる&取り出しやすくなります。
NG3:「とりあえず置き」の服がクローゼットの床に積み重なる
「あとでハンガーにかけよう」「たたむ時間がないからちょっとだけ…」
そんな“とりあえず置き”が積み重なり、いつの間にかクローゼットの床が服の山になっていませんか?
この状態になると、服がシワになったり、取り出すたびに崩れたり、何がどこにあるか分からなくなってしまいます。
→対策は「“一時置きボックス”をつくる」
完全に片付けられない日もあるからこそ、一時的に服を置ける“逃げ場”を設けておきましょう。
たとえば、カゴやバスケットを一つ用意し、「1日1回は中をリセットする」とルールを決めておけば、床置きが防げます。
クローゼットは「しまう」より「戻す」意識が大切です!
洗濯物はしまって終わりではなく、「また使う」前提で収納を整えることが大切です。
そのためには、戻しやすく、迷わず片付けられる仕組みがポイント。
ハンガーの並び方や引き出しの中の仕切り方、一時置き場の工夫を通して、スッキリと心地よいクローゼットに整えていきましょう。
■執筆/持田友里恵
整理収納アドバイザー。片付けられない主婦から片付けのプロに!“片付け=自分を大切にすること”という信念のもと、片付けの工夫や仕組みをInstagram(@yurimochi.home)で発信中。
編集/サンキュ!編集部