たこは冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2023/01/14
たこはご自宅でも冷凍保存できるのでしょうか。本記事ではおいしさをキープして冷凍保存しておくために、正しい保存方法とコツを解説しています。本記事を参考に冷凍手順とコツを覚え、アレンジレシピを参考にいろいろなたこ料理に挑戦してみましょう。
たこは冷凍できる?
たこは冷凍して長く保存することができる食材ですが、おいしい状態をキープして保存しておくためには、正しい冷凍方法を実践することが必要です。たこは生のまま保存する場合でも、ゆでてから保存する場合でも、味が落ちやすいといわれています。
鮮度とおいしさを保って冷凍しておくためには、冷凍前の下処理がポイントになります。たこは栄養も豊富な食材なので、下処理や冷凍のコツを覚えて、おいしいたこを長く味わえるようにしておきましょう。
たこを冷凍する際の注意点
ゆでだこを保存しておくと硬くなってしまいます。これは、たこの筋繊維が原因です。
ゆでだこを叩いて筋繊維をくずしておくことで、冷凍してもやわらかさを保てます。冷凍前の下処理のひとつとして、たこを叩いて筋繊維をくずしてください。
たこはジッパーつきの保存袋で冷凍するのがおすすめ
たこは、おいしく保存しておくためのポイントをしっかり押さえて下準備して冷凍しておけば、解凍後もおいしく食べられます。失敗してしまうと身が硬くなってしまったり乾燥してしまったりすることもあるので、手順とコツをしっかりと理解しておきましょう。
たこを上手に保存するためには、乾燥や冷凍焼けを防ぐことも大切です。ジッパーつきの保存袋を使って密閉保存して冷凍することをおすすめします。ここでは、たこを冷凍保存するための手順とコツを見ていきましょう。
1:ゆでだこをカットして水気を拭き取る
ゆでだこは、冷凍前に食べやすい大きさに切っておきます。カットしたゆでだこの水分をペーパータオルでしっかり拭き取ってください。
たこから出てくる水分は「ドリップ」と呼ばれ、たこのうま味も含んでいますが臭みの原因となる成分も含んでいます。解凍したときにたこの臭みを感じることがないように、ドリップはきちんと拭き取ってから冷凍しましょう。
2:ゆでだこをたたく
切ったゆでだこをまな板の上に並べ、めん棒やすりこぎなどを使ってたこを叩いて筋繊維を崩しましょう。ゆでだこ表面の皮がひび割れたような状態まで叩くと筋繊維をくずせます。
3:ジッパーつきの保存袋に入れて冷凍する
たこを1つずつ食品用ラップで包みます。たこが空気にふれないように、ラップでぴったりと包んでください。ラップで包んだたこは、冷凍用のジッパーつき保存袋に入れて冷凍します。
たこ同士が重ならないように入れ、保存袋の中の空気をできるだけ抜き、ジッパーを閉めて密閉状態で冷凍庫へ入れてください。
生のたこも冷凍できる
生のたこを冷凍保存することも可能です。生のたこに対して何の下処理もせずに、冷凍用のジッパーつき保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍します。
たこにはぬめりがあり、通常はぬめりを処理してから調理されます。生たこをぬめりがついたまま冷凍しておいても、解凍時に水で流してぬめりを取ることができるので便利です。
たこの解凍方法
たこは常温でも自然解凍できますが、気温の高い時期は冷蔵庫に移して自然解凍することをおすすめします。完全に解凍してしまうとたこから水分といっしょにうま味が出てきてしまうため、包丁が入る半解凍程度の状態まで解凍して、うま味もいっしょに調理しましょう。
自然解凍している時間がない、というときは、流水解凍してください。たこが直接水にふれないように保存袋や容器などに入れて流水に浸けておきます。
電子レンジを使った解凍はおすすめではありませんが、どうしても時間がないというときは解凍機能を使い状態を確認しながら解凍してください。
冷凍たこの保存期間は?
ゆでだこでも生たこでも、冷凍で3~4週間ほど保存しておけます。ただし、保存状態や冷凍庫の環境などによって、目安となる保存期間よりも早く傷んでしまうこともあります。
食べる前に、冷凍しておいたたこに傷んでいる兆候が見られないか、目と鼻、触感などを使って判断してください。
冷凍したたこの活用レシピ
ゆでだこを冷凍でストックしておけば、思い立ったときにたこ料理がつくれるので便利です。ゆでる手間を省けるため、時短で1品つくれるというメリットもあります。
ただし、おすすめは自然解凍のため、たこ料理をつくる前夜あたりには冷蔵庫に移しておかなければならず、計画性が必要です。思い立ってすぐに使いたい場合は、流水解凍を使うこともできます。
冷凍したたこは、たこ料理全般に使えるので、たこ料理をたくさん覚えておきましょう。ここでは冷凍たこを活用できるおすすめレシピを紹介します。
タコのカレー揚げ
「タコのカレー揚げ」では、冷凍たこを半解凍して使います。完全に解凍してしまうと、油がはねやすくなるため、半解凍状態がおすすめです。
たこを半解凍したら、一口大に切り、衣をつけて油で揚げます。たこを解凍し忘れていた、というときでも、一口大にカットするために包丁が入り、表面に衣をつけられる程度に解凍できれば調理できます。
少し常温に置いておいたり、流水に浸しておいたりすれば調理に取りかかれるため、1品足りないというときにつくってみましょう。
ショウガがきいてる!やわらかタコめし
「ショウガがきいてる!やわらかタコめし」をつくるために、冷凍たこは半解凍しておきましょう。半解凍したたこを小さめの一口大に切り、生姜や昆布などといっしょに米にのせて炊き上げます。
解凍時にたこから出るうま味はムダになることなく、米に吸収されておいしいタコめしができあがります。たこと生姜を切るだけの手間があれば、炊飯器がおいしく炊き上げてくれるので、あまり調理時間を割けないといういそがしいときでもおすすめです。
タコと大豆のスープ
「タコと大豆のスープ」では、小さめにたこを切って食べやすくしたスープです。スープでたこを煮込むため、冷凍のままでもうま味を逃さず使えます。たこはカットできる程度に解凍して、小さく切って使いましょう。
片栗粉を使ってとろみをつけるため、スープで温まりたい冬や、お腹に優しいスープを食べたいときにおすすめのレシピです。好みに合わせて使うたこの量を変えてつくってみましょう。
たこの保存は冷凍を活用しよう
たこは味が落ちやすい食べ物といわれていますが、上手に冷凍しておけば、おいしい状態を保ち、長く保存しておくことができます。冷凍しておけば、たこのぬめりをとりやすいという利点もあります。
たこをおいしく保ち、手軽に使っていくためにも、正しい冷凍方法と解凍方法を理解しておきましょう。あわせてたこを使ったレシピを覚えておけば、たこ料理をいつでも楽しむことができます。