パックされた牛肉を選ぶ女性の手

マネするだけで食費が変わる!?節約のプロが12月20日までにやっていることとは? 

2024/11/23

12月に入るとスーパーの陳列がクリスマス用や正月用になり、食材が割高になります。「節約したいなら、クリスマス用陳列になる前の安いうちに買って冷凍保存するのがおすすめ」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。そこで、保存しやすく節約効果が大きい正月用食材の買い方、保存のポイントを聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年11月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

>>>節約アドバイザー 丸山晴美の記事をもっと見る

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「節約に効く正月食材」!

正月食材は12月20日以前の割引デーなどに買うのが正解

私は毎年12月20日より前に年末年始用の食材をまとめ買いし、冷凍保存して活用しています。こうすることで、年末年始の食費を大きく節約できるのです。

そこで、保存しやすく節約効果の大きい正月用食材と、その買い方&保存のポイントを解説します。

まず、買うのは12月20日以前の「割引があるタイミング」を狙います。スーパーによってさまざまな割引デーやサービスが設けられているので、そういう日を狙ってまとめ買いをしたり、チラシなどでその日の割引商品をチェックしたりするなどして、より安く手に入れる工夫をしましょう。

業務用スーパーはお店にもよりますがイベント用陳列を大々的に行わず、年末年始でも生鮮食品以外は価格変動が少ない傾向が。近所にあれば活用するのもおすすめです。

業務スーパーで売られている冷凍食品などは、おせちにも利用することができます。例えば「合鴨ロース」「たたきごぼう」「黒豆(煮豆)」「丹波種黒豆」「京風だし巻」は、解凍やカットしてそのまま使えますし、「7種の彩り和風野菜ミックス」で筑前煮も簡単にできます。

【肉類】種類を問わず、早めに購入して小分けor下味冷凍に

肉類は年末が近づくと、ごちそう需要を見込んで陳列商品のランクと価格が上がる店が多く見られます。ふだんは豚肉、鶏肉中心の陳列なのに、いきなりすき焼き用やステーキ用の牛肉が増えたり、牛肉のなかでも霜降り和牛ばかりになったり。

鶏肉も、年始は雑煮や煮しめ用の需要が増えるため、ふだんと同じものでも価格が高くなりがちです。

そこで、年末年始に必要な肉の種類や量を計算しておき、12月20日以前に購入して、小分け冷凍しておくことが大切。クリスマス用の鶏肉は下味冷凍にすると、調理時間も短縮できておすすめです。

【魚介類】エビ、たこ、いくら、数の子をチェック

魚介類も、えび、たこ、いくら、数の子などの冷凍保存が効く食材を早めに購入しておきましょう。

えびは年末になるとグレードアップしたものに入れ替わるため、価格がアップします。ふつうサイズの冷凍品を通常価格のうちに入手して使うのがお得。買う際は、食べる予定日が賞味期限内であるかどうか、きちんと確認しましょう。

たこは現在価格が高騰しており、年末はさらに高くなることが予想されるので、割引デーなどに購入しておきたい食材です。たこはそのまま冷凍すると食感が損なわれるため、酢だこにして冷凍保存しておくといいでしょう。味がしみて、食感もやわらかくなります。

いくらと数の子も冷凍保存ができます。いくらは少量使いが多いので、小分け冷凍しておくと便利でしょう。

数の子の塩漬けタイプは、未開封なら冷蔵庫で1~3カ月ほど保存できます。味つけタイプは、冷凍用保存容器に漬け汁ごと入れて冷凍することで2〜3週間保存できます。漬け汁に浸っていない部分は乾燥しやすいので、つけ汁が足りないときは水+白だしで補充しましょう。

【野菜】おせちによく使われるれんこんは酢れんこんに

日持ちする根菜類はクリスマス前に買い、野菜用保存袋などにいれて長持ちさせる工夫をしましょう。

なかでもれんこんは、穴が空いていて「将来の見とおしが効く」とされる縁起のいい食材。おせちによく使われるため、年末は形がいいものや大きいものが増え、価格も高騰します。

早めに購入して「酢れんこん」(酢ばす)に調理して調味液ごと冷凍すると、冷凍中に味がよく染みるのでおすすめです。解凍は、冷蔵庫解凍をすればOK。
また、煮しめにするなら下ゆでしてから冷凍すると、おいしさをキープできます。

葉物野菜は、年末年始に市場が休業すると流通しなくなるため価格が上がります。キャベツや白菜や長ネギ、小松菜、春菊などを安いときに購入して冷凍保存しておきましょう。冷凍しにくい野菜は、市販の冷凍野菜を購入するのも一案です。

【乾物】プライベートブランド品を利用するのも一案

干ししいたけや昆布、かつお節などの乾物も、正月仕様の割高品が多くなっていきます。冷暗所で長期保存できるものが多いので、年末の値上がり前に購入を。スーパーなどのプライベートブランドは価格高騰の影響を受けにくいので、それらを活用するのもいいでしょう。

日常的に安売りをしている調味料やカレールウ、鍋つゆの素などは、年末には安売りをほぼしなくなります。年末に必要になりそうなら、今から安売りのときに購入してストックしておくといいでしょう。

ただし、食材が安いうちにと無計画に買い込んでいると、必要なものが冷蔵庫や冷凍庫に入りきれなくなったり、予算オーバーなどになってしまいがち。12月に入ったら必要な年末年始食材をよく検討して書き出し、必要なものだけを計画的に購入&フリージングすることが大切です。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

関連するキーワード

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND