「いくら」は冷凍できる!おいしく保存する方法や解凍テクニック・アレンジレシピ紹介
2023/01/30
いくらを自宅で冷凍保存できるのか確信が持てないというかたも多いでしょう。本記事ではいくらを冷凍する方法とコツ、おいしく食べるための解凍のコツなどを解説しています。本記事を参考に、すぐに食べ切れない分は冷凍して、長めに保存し、おいしくいただきましょう。
いくらは冷凍できる?
いくらは足が早いので、すぐに食べない場合は冷蔵よりも冷凍保存がおすすめです。冷凍しておけば長期保存が可能なため、短い期間で無理に食べ切る必要がなくなります。
一気にたくさん食べるのではなく、健康と食のバランスを考えながら摂取できるので、冷凍保存しておき、必要な量だけ取り出して食べるようにしてみましょう。
冷凍しておいしく食べ切るためには、購入したまま冷凍庫に入れるのではなく、品質を落とさないための工夫も必要になります。上手な冷凍方法を覚えて、いくらの冷凍保存を活用していきましょう。
いくらを冷凍する際の注意点
いくらは表面が酸化したり乾燥したりすることで味が落ちてしまいます。いくらの臭いもれを防ぐ工夫も必要です。食品用ラップで包んでから冷凍すれば、酸化や乾燥、臭いもれを防げますが、粒を潰してしまわないように優しく包むことがポイントとなります。
さらに冷凍用のジッパー付き保存袋や密閉できる容器なども使って空気から遮断すれば、いくらの劣化や臭いもれをしっかりと防ぐことができるのでおすすめです。
いくらは小分けして急速冷凍するのがおすすめ
いくらを少しだけ使う料理も多く、ごはんのお供として食べる場合も一気に食べ切るということは少ない食品です。冷凍保存するときは、1回で食べ切る量で小分けにしておけば、必要な分量だけ取り出しやすく、冷凍環境も良好に保ちやすくなります。
急速冷凍を心がけることで、冷凍時の劣化をできるだけ抑えることができるため、冷凍にかかる時間がなるべく少なくなるよう一工夫してみましょう。
ここでは、いくらを冷凍する手順とコツについて見ていきます。
1:いくらを1回に使う量に小分けして食品用ラップで包む
いくらを1回で使い切れる量に小分けして食品用ラップで包みます。このとき、粒を潰さないように優しく、かつ密着させるようにぴったりと包むことがポイントです。
食品用ラップで直接いくらを包むのではなく、アルミカップに小分けしてから包むと粒が潰れてしまうことを防ぎやすくなります。
アルミカップに移したところで、いったん次の手順に進んで冷凍してから食品用ラップで包む方法もおすすめです。
2:金属製のバットにのせ急速冷凍する
食品用ラップを使って小分けしたいくらを、ジッパー付きの保存袋やふた付きの密閉できる容器に入れます。保存袋や容器の空気をできるだけ抜いてから、金属製のトレイやバットにのせて冷凍庫に入れると急速冷凍できます。
ご自宅の冷蔵庫に急速冷凍機能が搭載されている場合は、機能も活用して冷凍時間を短縮しましょう。
アルミカップを使っていくらを小分けした場合は、手順を入れ替えて急速冷凍することも可能です。金属製のトレイやバットにアルミカップを並べて冷凍し、いくらが凍ったあとで食品用ラップを使って個別に包み、保存袋や密閉容器に入れるという手順も使ってみましょう。
3:保存袋や容器に入れたまま冷凍保存する
食品用ラップで小分けしたいくらも、アルミカップで小分けし食品用ラップで包んだいくらも、冷凍用のジッパー付き保存袋か密閉できる保存容器に入れて冷凍します。
保存袋や保存容器からは空気をしっかりと抜いて、金属製のバットやトレイなどにのせて冷凍しましょう。冷蔵庫に急速冷凍機能が搭載されている場合は利用しましょう。アルミカップに小分けしてあらかじめ凍らせておいたいくらの場合は、この工程を省略できます。
いくらが凍ったあとは、金属製のバットやトレイを取り出して構いません。保存袋を使って冷凍した場合は、立てて保存しておくことも可能です。
まとめて冷凍保存するときは小瓶や小さめの密閉容器を使う
1回分ずつ小分けにするのではなく、まとまった量を冷凍したい場合は、小瓶やふた付きの密閉容器を使って冷凍することも可能です。ただし、凍るといくらが膨張することを見越して、入れ物の8分目を目安に入れるようにしてください。
小瓶や密閉容器を金属製のバットやトレイにのせて急速冷凍します。冷蔵庫の急速冷凍機能が使える場合は活用しましょう。
いくらの解凍方法
いくらを解凍して食べるときは、どんなに急いでいても電子レンジ解凍は避けてください。解凍ムラが発生して、いくらの一部が煮えてしまうことがあります。いくらの解凍方法は複数ありますが、基本的に時間をかけてじっくりと解凍することがコツです。
ここでは、いくらの解凍方法を複数紹介していきます。中には電子レンジを使わなくても短めの時間で解凍できる方法もあるため、すべてのパターンを覚えておくとよいでしょう。
また、いくらの解凍としてふさわしくない方法についても、理由と一緒に覚えておくことをおすすめします。
おいしさをキープするなら冷蔵庫で自然解凍
生の状態のいくらと同じ食感や味わいを求める場合は、冷蔵庫に移して自然解凍することをおすすめします。じっくり解凍するため、生のときのおいしさを保ったまま解凍できますが、食べる前日~半日前に冷蔵庫に移しておくことが必要です。
5℃以下の低温環境で自然解凍するとよいといわれているため、冷蔵庫にチルド室があればチルド室に移して解凍しましょう。また、解凍時にいくらから汁が出る可能性もあるため、冷蔵庫を汚さないようバットや皿にのせて解凍してください。
温かい料理に使うなら解凍不要
温かい料理にいくらを使いたい場合は、解凍せずに冷凍したまま使うことも可能です。ただし、高温を加えるといくらが煮えてしまい、食感も失われるため、いくらを加えるタイミングに注意が必要です。
温かい汁物に色味のひとつとして添えるような場合は、汁物を盛り付けてからいくらを加えると煮えずに使えます。
電子レンジ解凍や流水解凍は基本NG
時間がないときの解凍に便利な電子レンジですが、いくらの解凍方法としては避けてください。解凍時の熱で、いくらが煮えてしまう可能性があります。
また、電子レンジ解凍を使えないときに素早く解凍する方法として知られている流水解凍もいくらの解凍方法としては不向きです。凍ったいくらにとっては、水道水との温度も劣化の原因となってしまうため、いくらには使えない解凍方法として覚えておきましょう。
日本酒をかけてプリプリに
冷蔵庫に移して自然解凍するときに、いくらにアルコールを飛ばした日本酒をふりかけておくと、解凍したときにいくらにシワが寄らず、生の状態のようなプリプリした状態になります。
日本酒は電子レンジを使ってアルコールを飛ばしておきましょう。小さじ1程度の日本酒であれば、500Wの電子レンジで約30秒加熱するとアルコールを飛ばせます。
電子レンジで加熱した日本酒が冷めてから、いくらを冷凍庫から取り出してふりかけ、食品用ラップをして冷蔵庫で自然解凍してください。日本酒をかけない場合よりも早い時間で解凍されます。
冷凍したいくらの保存期間は?
自宅の冷蔵庫でいくらを冷凍した場合は、約1カ月保存可能といわれています。メーカーで行う業務用の急速凍結に比べると、氷結晶が大きくなり、冷凍品質が劣るため、1カ月の保存期間はあくまでも目安とし、早めに食べ切ることをおすすめします。
冷凍したいくらの活用レシピ
自宅で冷凍したいくらは、解凍が少々難しいものの、適したレシピに活用することで簡単においしく食べられます。
ここでは、冷凍いくらを活用できるおすすめのレシピを紹介していきます。紹介しているレシピを参考に、冷凍いくらの上手な利用方法を覚えて活用していきましょう。
鮭とイクラの親子寿司
「鮭とイクラの親子寿司」では冷凍いくらを解凍せずに使うことが可能です。レシピ通りに鮭入りのちらし寿司を作り、盛り付けたあとで凍ったいくらをちりばめてみましょう。食べる頃には解凍されて親子寿司を楽しめます。
アルコールを飛ばした日本酒をふりかけて解凍したいくらを使ってみるのもおすすめです。
しょうゆイクラのアボカド豆腐添え
「しょうゆイクラのアボカド豆腐添え」では、自然解凍しておいた冷凍いくらを使ってみましょう。日本酒をふりかけて解凍したいくらを使えば、さらに豪華な味わいとなり、お正月やお祝いなど晴れの日の料理としてもおすすめです。
冷凍したいくらを上手に活用しよう
いくらを冷凍しておけば長く保存しておけるため、一度で食べ切れないときには冷凍保存しておきましょう。いくらの冷凍保存では、急速冷凍がポイントとなります。いくらの品質劣化をできるだけ防ぐためにも、急速冷凍になるよう工夫してください。
また、おいしく食べるためには解凍方法も注意が必要です。時間をかけて解凍できるように食べる準備には余裕を持つことが必要です。いくらの上手な冷凍方法と解凍方法を覚え、おいしさを保ったまま活用していきましょう。