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「スペアリブ」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介

2023/02/02

家庭でも楽しめるスペアリブですが、どのように冷凍保存すれば良いのでしょうか。本記事では、スペアリブのおいしさを保ったまま冷凍するコツや、解凍のポイント、活用レシピもご紹介します。本記事を読み、スペアリブを適切に保存する方法を知りましょう。

スペアリブをおいしく保存するには冷凍方法がポイント

生や調理済みのスペアリブは冷凍保存が可能です。この記事でご紹介する冷凍方法のポイントを活用することで、スペアリブをおいしく保存できるでしょう。

スペアリブとは豚の骨付きバラ肉のことで、沖縄ではソーキとも呼ばれています。バラ肉は肋骨のある腹側の肉で、赤身と脂身が三層になっており、凝縮された肉の旨味を味わえる部位です。焼肉やバーベキューなどの焼き料理や、シチューなどの煮込み料理によく用いられます。

肉を多めに購入した際や調理後に食べきれなかったときなどには、冷凍保存を活用してスペアリブを無駄なくいただきましょう。

スペアリブの冷凍保存方法は大きく分けて4つ

スペアリブの冷凍方法は、冷凍前の肉の状態によって大きく4つに分けられます。おいしさを保つためには、それぞれの状態に適した冷凍方法を用いるのがポイントです。

生のスペアリブを調理しないまま冷凍保存する場合

まずは、生のスペアリブをそのまま冷凍保存する方法をご紹介します。多めに購入した際や、すぐに使わず冷凍しておきたい場合など、コツをおさえて旨味を逃さずに冷凍しましょう。

生のスペアリブはスーパーマーケットや精肉店などで販売されています。冷凍前に冷蔵庫に入れておくと鮮度が落ちてしまうため、購入してからなるべくすぐに冷凍するのがおすすめです。

1:食品用ラップに包み保存袋に入れる

最初に、生のスペアリブを食品用ラップで包み保存袋に入れます。空気に触れることで酸化が進み鮮度が落ちるため、なるべく空気が入らないように丁寧に包みましょう。

カット済みのスペアリブは、1食分ずつ丁寧に食品用ラップで包み保存袋に入れます。スペアリブの1食分は大体200g前後でしょう。肉の種類によっても重さは異なりますが、スーパーマーケットなどで販売されているカット済みの豚バラスペアリブ1個あたりでは、骨の重さを抜くと42g前後です。

2:丁寧に保存袋の空気を抜く

保存袋に入れたら保存袋の空気をしっかりと抜きます。空気を抜くときに強く抜きすぎるとドリップが出やすくなってしまうため、力加減に注意してください。

保存袋から空気を完全に抜くのが難しいこともあるのではないでしょうか。ストローで中の空気を吸い出す方法もありますが、誤って生肉が口に入ってしまうことがあり、おすすめできません。ストローを使わずに空気を抜く場合は、以下のようなコツがあります。

保存袋の開け口を1cm程度開けておき、空気を押し出しながら保存袋をたたむようにします。開け口のところまで空気を抜いたら素早く密閉してください。食材が飛び出ないように注意しましょう。

3:冷凍庫で冷凍する

保存袋を密閉し冷凍庫に入れ急速冷凍します。すばやく凍らせることがおいしさを保つポイントです。

冷凍庫の急速冷凍機能を活用するのがおすすめですが、急速冷凍機能がない冷凍庫の場合でも、できるだけ庫内の温度を低くしたり、金属製トレイを活用したりすることで、急速冷凍が可能となります。

生のスペアリブに下味をつけて冷凍する場合

生のスペアリブをタレなどに漬け込み、下味をつけてから冷凍保存する方法もあります。下味をつけて冷凍することで味が染み込みやすくなり、肉の中の水分が凍って膨張し繊維が壊れるため、柔らかく仕上がります。

時間があるときに仕込んでおけば加熱するだけで簡単に調理できるため、忙しいときの時短としてもおすすめです。

1:スペアリブを適度な大きさにカットする

ブロックで入手した場合はスペアリブを食べやすい大きさにカットします。冷凍前にカットしておけば調理時に包丁を使用する必要がなく、加熱すればすぐに食べられます。また、一度解凍したら使い切ることを念頭にカットしましょう。

スーパーマーケットなどで販売されているものは調理しやすいカット済みのスペアリブが多いですが、複数の骨が連なっている場合はカットする必要があります。骨側についている膜を切り込んでいき、骨と骨を切り離すようにカットしましょう。

このとき時間に余裕があれば、肉にフォークを刺して穴を開けておくと肉が固くなるのを防ぎ、味が染み込みやすくなります。さらに2cm程度の間隔で切り込みを入れることで、味がよく染み込み火が通りやすくなるため、特に厚い肉の場合は行うとよいでしょう。

2:保存袋にスペアリブと調味料を入れて混ぜる

保存袋にカットしたスペアリブと味付け用の調味料を入れてよく混ぜます。下味が均等につくようにしっかりと混ぜましょう。

時間があれば、最初に塩コショウをして揉みこむと肉にしっかり塩味が付きます。この場合は、味付け用の漬け込みタレは塩分控えめでもおいしく仕上がります。

3:丁寧に保存袋の空気を抜く

混ぜ終えたら保存袋の空気を抜きます。ドリップの原因になるため、強く空気を抜きすぎないように注意しましょう。

下味冷凍の漬け込みタレなど液体があるものは、水圧を利用して空気を抜く方法があります。大きめのボウルか鍋に水をたっぷり張り、1cm程度開けた保存袋を静かに入れていきます。

保存袋の開け口すれすれまで水に沈めていくと水圧で空気が出てくるため、抜けきったら密閉しましょう。水が保存袋に入らないように注意し、冷凍庫に入れる前に水分を拭き取ってください。

4:冷凍庫で冷凍する

スペアリブを入れた保存袋を平らな状態にして冷凍庫に入れます。平らにすることでできる限り速く冷凍し、肉の品質を維持しましょう。急速冷凍室で凍らせ、凍ったあとは通常の冷凍庫に移すなどの工夫もできます。

煮込んだスペアリブを冷凍する方法

ここからは調理後のスペアリブを冷凍保存する方法として、まずは煮込んだスペアリブの冷凍方法を解説します。

スペアリブの煮込みは、じっくり煮込んで柔らかくなった肉と、骨から出た旨味が溶け込んだ煮汁がおいしい料理です。和風やトマト煮、ピリ辛煮などバリエーションも豊富で、おかずやおつまみとしても楽しめます。ぜひ活用してみましょう。

1:保存袋に煮込んだスペアリブを入れる

スペアリブの煮込み料理を冷凍保存する場合は、煮汁ごと保存袋に入れるのがポイントです。肉だけを取り出して食品用ラップで包む必要はありません。また、ジャガイモなどの食感が変わりやすい食材は避けるか、冷凍前に潰して煮汁に戻すとおいしく冷凍できます。

常温で放置するのが心配な場合は、冷凍する分を金属製のバットなどに広げ、底を氷水や保冷材にあてて、すばやく粗熱をとりましょう。

2:丁寧に保存袋の空気を抜く

スペアリブと煮汁を保存袋に入れたあと、 空気を丁寧に抜いて密閉します。ドリップ防止のために圧力をかけすぎないようにしましょう。

液体の入った保存袋の空気を抜く際には、テーブルなどの角を利用すると簡単です。まず、液体の水位をテーブルの角に合わせ、そのまま食材の入っていない袋部分をテーブルに乗せます。空気だけがきれいに抜けたらすばやく密閉してください。

3:冷凍庫で冷凍する

密閉した保存袋を平らにし冷凍庫に入れます。 急速に冷凍することで新鮮に保存できるため、急速冷凍機能や金属製トレイなどを活用してすばやく凍らせましょう。

また、トレイに置いて冷凍すれば、仮に液体が漏れてしまったとしても安心です。完全に凍ったあとはトレイから別の場所に移せるため、収納しやすくなります。

焼いたスペアリブを冷凍する方法

焼いたスペアリブを冷凍する場合は、中まで十分火が通っていることを確認し、粗熱が取れた状態で冷凍庫へ入れましょう。肉が熱いまま冷凍庫へ入れると、ほかの食材が傷む原因になってしまいます。

また、常温で長時間放置した肉は傷んでいる可能性があるため、傷んでいないか確認し、再加熱してから冷凍するか、その日のうちに食べましょう。

1:保存袋に1食分のスペアリブを入れる

1食分のスペアリブを保存袋に入れます。スペアリブは一度解凍したものを再冷凍すると、ドリップが出て旨味が流れ出てしまうため、解凍時に使い切れる分量を冷凍するのがおすすめです。

保存袋に肉の匂い移りが気になる場合は、食品用ラップでぴったり包んで小分けにしましょう。このとき、肉が冷めてからでないと蒸気が溜まり、冷凍したときに霜がついてしまうため注意してください。

2:丁寧に保存袋の空気を抜く

保存袋の空気を丁寧に抜きます。特に焼いた肉は水分が失われて乾燥してしまうことがあるため、空気に触れないようにしましょう。

3:冷凍庫で冷凍する

保存袋を冷凍庫に入れます。急速冷凍することで新鮮な状態を保てるため、冷凍庫の急速冷凍機能を活用しましょう。金属製のトレイを利用することでもすばやく凍らせることができます。

スペアリブの解凍方法

まな板に付ける豚ロースリブ
freeskyline/gettyimages

スペアリブをおいしく解凍するためには、大きく分けて2つの方法があります。コツを押さえて、肉の旨味を逃さないように解凍しましょう。

自然解凍や流水解凍をする場合

スペアリブは自然解凍や流水解凍でじっくり解凍する方法がおすすめです。時間をかけて解凍することでドリップが出るのを防ぎ、肉の旨味を逃さずに解凍できます。

冷蔵庫で自然解凍する際は、半日程度冷蔵庫に入れておきます。夕食に使用したい場合は朝のうちに冷蔵庫に移しておきましょう。

流水解凍ではボウルに保存袋ごとスペアリブを入れ、冷水を流し入れます。解凍時間は100gあたり5~7分程度が目安です。

下味冷凍したスペアリブなどは、解凍しておけば、あとは焼くだけで食べられます。

解凍せず調理する場合

圧力鍋などで調理する際は、解凍せずに凍ったままのスペアリブを使用するのがおすすめです。通常の鍋では急激に熱を加えることで肉からドリップが出てしまいますが、圧力鍋で煮込む場合は、旨味が逃げることなく、しっかり味がついたおいしいスペアリブに仕上がります。

圧力鍋は内部に蒸気を閉じ込めることで圧力を高めます。内部の圧力が高くなると沸点が上がり、高温での加熱が可能になるため、短時間で調理できます。高温・短時間の調理が肉の旨味を逃さず柔らかくできる理由です。

圧力鍋がない場合は炊飯器を代用として使うと肉が柔らかく仕上がります。普通の鍋やホーロー鍋でも、煮込んでから新聞紙やバスタオルで保温するやり方で圧力鍋での調理に近づけることができます。

冷凍スペアリブの保存期間は?

冷凍前のスペアリブの状態によって保存期間は異なります。

味付けしない生のままのスペアリブは1カ月程度、下味をつけた生のスペアリブの場合は、5週間程度冷凍保存が可能です。

煮込んだスペアリブは1カ月程度、焼いたスペアリブは2~3週間程度冷凍保存できます。焼いたスペアリブの場合、保存期間が長くなるにつれて肉の水分が抜けパサついてしまうことがあります。

空気に触れる面積が大きいほど保存期間が短くなり、肉の状態を考慮する必要があるため、上記の保存期間は目安として考え、冷凍したスペアリブはできるだけ早めに食べきるようにしましょう。

冷凍したとしても、場合によっては劣化したり傷んだりしてしまうこともあります。長く保存するほど劣化し味が落ちてくるのに加え、無理に食べると体調を崩す可能性があります。少しでもおかしい点があれば廃棄しましょう。

冷凍したスペアリブの活用レシピ

冷凍したスペアリブは解凍後そのまま食べるだけでなく、活用レシピを用いて楽しむこともできます。そのまま調理に使えるため、時短にもなり、バーベキューやキャンプなどにも活躍する食材です。

ぜひレシピを活用しアレンジしてみましょう。

スペアリブの煮物

出典:E・レシピ

豚のスペアリブを使った煮物は柔らかく仕上がり、おつまみとしてもご飯のおかずとしても人気のレシピです。好みの野菜と合わせても、彩りとしてほうれん草やチンゲン菜などを添えてもいいでしょう。

炊き込みスペアリブ飯

出典:E・レシピ

炊飯器で手軽に作れるスペアリブの炊き込みご飯です。炊飯器で加熱することで、スプーンで崩れるトロトロの肉に仕上がります。スパイスを加えてアレンジもでき、アウトドアでも活躍する一品です。

スペアリブの保存は冷凍を活用しよう

この記事ではスペアリブをおいしく冷凍する方法を解説しました。ポイントは冷凍する前の肉の状態に適した方法で冷凍することです。

いずれの方法でも、空気に触れさせないようにし、急速冷凍を心がけることでおいしさを保って冷凍できます。

肉の旨味を逃がさない解凍方法や、調理に凍ったまま使うことでもおいしくいただけます。今回ご紹介したレシピも参考に、スペアリブの冷凍保存を活用してみましょう。

参考にしたサイト

 
 

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