砂肝は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2023/02/27
本記事では、砂肝をおいしく冷凍・解凍する方法を解説し、冷凍砂肝を活用したレシピを紹介していきます。砂肝が好きな人や、砂肝の冷凍方法のコツを詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
砂肝は冷凍できる?
コリコリとした食感とあっさりとした味わいが特徴の砂肝は、冷凍保存できます。砂肝は鶏の胃の筋肉部分で、内臓の中では比較的臭みが少なく下処理も簡単です。
内臓部分は傷みやすく、なるべく早めに食べる必要がありますが、冷凍保存することで冷蔵保存より長期間保存できます。
しかし、誤った保存方法などが原因で腐ってしまった砂肝を食べると、体調を崩す恐れがあるため、適切な方法で保存しましょう。
砂肝を冷凍する際の注意点
砂肝を冷凍する際は、いくつかの注意点に気をつけることで、おいしさを損なわずに冷凍できます。また、適切に下処理することで食べやすくなるため、必ず行いましょう。
ここでは、砂肝を冷凍する際の注意点を紹介していきます。ご興味がある方は、参考にしてみてください。
皮と筋を取り除く
砂肝の皮と筋(銀皮、青白い部分)を取る時は、包丁で取るよりも手で取った方が、肉をより多く残せます。2つのこぶを切り離すように縦に切り込みを入れてから、筋を取り指で薄皮をむいてください。
手で取りにくい場合は包丁を使うか、竹串を銀皮と肉の間に刺し込んではがします。竹串を手前に引き起こすようにはがすのがコツです。
このように砂肝の銀皮を取り除くことで、調理時に柔らかくなり食感が良くなります。砂肝は主に筋肉でできているため、肉質が硬いです。厚みもあるため、火を通りやすくするために切り込みを入れても良いでしょう。
小分けにして食品用ラップで包む
解凍した砂肝を再冷凍すると劣化が進み、味や食感が落ちてしまうため、一度に食べ切れる量を小分けにして冷凍することをおすすめします。1食分の目安は80g(焼き鳥2本分)程度です。
品質を保つためには、食品用ラップで包む際に空気に触れないようにすることが重要です。空気に触れると酸化して品質が落ちるため、できるだけぴったりと食品用ラップを密着させてください。
砂肝の冷凍方法は2つ
砂肝の冷凍保存には2種類の方法があります。生のまま冷凍する方法と、砂肝を下茹でしてから冷凍する方法です。以下にそれぞれの具体的なやりかたを解説します。
ご興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
砂肝を生のまま冷凍する場合
砂肝を生のまま冷凍する場合は、まず下処理した砂肝を水洗いしてキッチンペーパーで水気を拭き取ります。一度に食べ切れる量を小分けにして、できるだけ空気が入らないようにして食品用ラップで包みましょう。
食品用ラップで包み終わったら、ジッパー付きの保存袋に入れて平らになるように並べ、金属トレーにのせた状態で冷凍庫に入れてください。こうすることで急速冷凍でき、おいしさを保ったまま凍らせることができます。
また、砂肝を生で冷凍する際は、購入してそのまま冷凍庫に入れることは避けた方が良いでしょう。食品用のパックに入れたままの保存は冷凍焼けしやすく、砂肝が劣化する原因になります。おいしさを保つためにも、下処理してから適切な方法で冷凍しましょう。
下茹でした砂肝を冷凍する場合
下茹でした砂肝を冷凍する場合は、十分に冷ましてから冷凍庫に入れるようにします。熱いままの砂肝を冷凍庫に入れると庫内の温度が上がってしまい、冷凍焼けの原因になります。ほかの食材を痛めてしまうこともあるため、注意してください。
また、生の砂肝と同様に、金属トレーの上に砂肝を平らにして冷凍庫に入れましょう。こうすることで砂肝が急速に凍り、おいしさを保つことにつながります。
砂肝の解凍方法は?
砂肝を解凍する方法は、流水解凍、電子レンジで解凍、冷凍状態で調理しながら解凍の3つです。適切な方法を用いることで、おいしさを保ったまま解凍できます。用途や料理などに合わせて解凍方法を使い分けると便利です。
流水解凍
流水解凍は、簡単かつ短時間で解凍できるため、おすすめの方法です。まず、冷凍した砂肝をポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いてから口をしっかり閉じます。
ボウルなどの容器に水を入れ、ポリ袋を完全に沈めたら、蛇口から細く水が流れるようにして袋に当ててください。ポリ袋が浮いてしまう場合は、水を入れたペットボトルを重りにしましょう。この時、水の対流にしっかりさらすのがコツです。
解凍時間は季節によって変わるため、様子を見ながら水を流し続けて、半解凍になったら水から取り出します。
電子レンジ解凍
電子レンジの解凍機能を使う方法も、簡単でおすすめです。ペーパータオルを敷いた耐熱皿にラップを外した砂肝を並べて電子レンジで解凍すると、加熱ムラが少なくなります。
解凍機能もしくは100~200W程度で1分ずつ、上下を返しながら解凍しましょう。ペーパータオルには、解凍時に出るドリップを吸収する役割があります。ドリップが付いたままにすると、水っぽくなったり、アクや臭みの元になるため、調理前にしっかり拭き取ることが大切です。
流水解凍と同様に、溶け具合を確認しながら解凍してください。
冷凍状態のまま加熱調理
砂肝は冷凍のまま調理できますが、低温で調理すると肉の臭みやドリップが出るため、できるだけ高温で調理しましょう。煮込む場合は、煮汁が沸騰してから砂肝を入れるなどの工夫をします。
鶏肉は食中毒の危険があるため、しっかり火を通す必要があります。揚げ物の場合などは、中までしっかり火が通っているか確認してください。加熱後も弾力がなかったり、軽く押して赤い肉汁が出たりする場合は、生焼けの可能性が高いです。
心配な場合は、下処理時に火が通りやすいよう切れ目を入れると良いでしょう。下茹でした冷凍砂肝を使えば、生焼けも防げます。
冷凍砂肝の保存期間
砂肝の保存期間は、生のままと下茹でした場合で異なります。また、砂肝などの内臓部分は基本的に日持ちしないため、冷凍保存であっても早めに食べ切るようにしましょう。
ここでは、冷凍砂肝の保存期間について解説します。
生のまま冷凍した砂肝の保存期間
生のまま冷凍した砂肝の保存期間は1~2週間が目安ですが、保存した時の状態によっては鮮度が落ちてしまうこともあるため、過信せずに早めに食べ切る方が安心です。
家庭の冷凍庫では頻繁な開け閉めなどにより温度変化が激しく、砂肝の品質が落ちる可能性があります。特に長期間保存していると、冷凍焼けを起こすため注意が必要です。
色がくすみ、表面が乾燥しているものは冷凍焼けしており、味が落ちています。おいしく食べるためにも、保存期間内であったとしても早めに食べ切りましょう。
下茹でした冷凍砂肝
下茹でしてから冷凍した砂肝や、調理してから冷凍した砂肝の保存期間は約1カ月です。生の砂肝と同様に、状態によっては保存期間が1カ月を下回る場合があります。保存期間は目安にして、早めに食べ切るようにしましょう。
砂肝が食べられる状態か判断する方法
購入時に砂肝の鮮度が悪ければ保存の意味がないため、まずは砂肝の鮮度をチェックする必要があります。
また、砂肝を食べる前に、安全に食べられるかどうかを判断することも重要です。鮮度を見分けるポイントをチェックしておきましょう。
購入時に砂肝の鮮度を確認する方法
購入時に砂肝の鮮度を確認するには、まず色を見ます。新鮮な内臓部分は色が鮮やかです。鮮やかな赤色で、白い部分に青味や透明感があるものを選び、暗褐色のものは避けましょう。
新鮮な砂肝でも、緑色や黄色に見えることがあります。これは鶏をさばく際に、胆汁や砂肝の内皮、脂肪などが付いたことが原因であることが多いです。下処理する際に取り除けば問題ありません。
解凍後においしく食べるためには、できるだけ鮮度の良い砂肝を冷凍することが大切です。購入時にはこれらのポイントをチェックしましょう。
保存した砂肝の鮮度を確認する方法
保存した砂肝が傷んでいる場合は、刺激臭がすることがあります。新鮮な砂肝は臭みがないため、臭いがある場合は食べられないことが多いです。ほかにも、肉に弾力がないもの、色が悪いもの、表面にぬめりがあるものなどは廃棄しましょう。
調理前や解凍前後など、食べる前に傷んでいないか必ずチェックしてください。
冷凍した砂肝の活用レシピ
最後に、冷凍した砂肝を活用した、おいしく簡単に作れるレシピを紹介します。シンプルな料理から、味わい深い料理まで、さまざまな料理に応用できるでしょう。砂肝が好きな人は、ぜひこれらのレシピを参考にしてみてください。
砂肝のシンプル揚げ
砂肝を油で揚げるだけの、おいしくて簡単に作れる料理です。シンプルに塩でいただくことで、砂肝そのものの味を楽しめます。
冷凍した砂肝を使う際は、中まで火が通っているか確認しましょう。
砂肝のガーリック炒め
シンプルな味付けの砂肝炒めに、ニンニクを加えて風味豊かに仕上げたレシピです。フライパンで簡単にできるため、時間がない時にも役立ちます。コリコリとした食感が楽しめ、おつまみにもなる一品です。
砂肝のショウガ甘煮
和風味の甘煮にショウガを加えたレシピです。砂肝のコリコリした食感や、ショウガのさっぱりした味わいが楽しめます。ビールやワインのおつまみとして食べるのもおすすめです。
砂肝の保存は冷凍を活用しよう
この記事では、砂肝をおいしく冷凍・解凍する方法を解説しました。砂肝は日持ちしない部位ですが、適切に下処理すれば生のままでも下茹でしてからでも冷凍保存できます。解凍方法も簡単で比較的短時間で済むため、調理しやすいでしょう。
冷凍保存した砂肝は、食べられる状態かチェックする、できるだけ早めに食べ切る、しっかり火を通すなどのポイントを念頭に、さまざまな料理に活用してみてください。