御田。日本の冬の古典的な鍋料理。

「おでん」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2023/03/02

この記事では、おでんを上手においしく冷凍保存するためのテクニックや注意点、冷凍おでんを使ったアレンジレシピなどを紹介しています。冷凍おでんに興味があるという人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

おでんをおいしく冷凍するコツは3つ

作り過ぎてしまったおでんは冷蔵保存するよりも、冷凍保存した方が長い期間保存することができます。そのためすぐに食べ切れないという場合は冷凍保存がおすすめですが、何も考えずに保存すると味が落ちてしまう可能性があるため注意が必要です。

おでんをおいしく冷凍するコツとしては、「具と汁を分けて冷凍する」、「具が重ならないようにする」、「粗熱を取る」ことが挙げられているため、ここからはそれぞれのコツについて紹介します。

  • 具と汁は分けて冷凍する
  • 具は重ならないようにする
  • 粗熱は取る

1:具と汁は分けて冷凍する

おでんを冷凍する際、具材と汁を一緒に冷凍してしまうと味が染みすぎて濃くなってしまいます。一度味が濃くなってしまうと薄く調整するのは難しいため、冷凍する前に調整しておく必要があります。

でき立てのちょうど良い味を維持して冷凍保存するためには、具材と汁は分けてそれぞれ冷凍することがおすすめです。

2:具は重ならないようにする

おでんの具材を冷凍する際、具材同士が重なってしまうと全体が冷えにくく冷凍しにくくなります。このため、具材が重ならないように注意して冷凍することがおすすめです。また空気をしっかり抜いておくことで、酸化予防もしておきます。

また具材を小分けにすることで早く全体を冷やして冷凍することができるため、1人前ずつ小分けにしておくようにします。

3:粗熱は取る

おでんだけではなく、熱いものを冷凍保存する場合粗熱を取る必要があります。温かいまたは熱い状態のまま冷凍庫に入れてしまうと、冷凍庫内の温度が上がってしまい、おでんだけではなく他の食材を傷めてしまう恐れがあります。

冷凍庫自体にも負担をかけてしまうため、おでんをはじめとした温かいものを冷凍保存する場合は粗熱を取ってから冷凍庫に入れましょう。

おでんは小分けにして冷凍するのがおすすめ

おん(日本鍋)
kaorinne/gettyimages

前述したように、おでんは具材と汁を別々に冷凍する際、小分けにして冷凍した方が便利です。小分けにしておくことで解凍する時も必要な分量だけを取り出すことができるほか、まとめて冷凍するよりも早く凍らせることができます。

このようにおでんを冷凍する際には、手順やポイントをしっかり押さえておくことでおいしく冷凍することが可能です。ここからは、そんなおでんの冷凍方法の手順を紹介します。

1:具は重ならないように小分けにして密閉できる容器に入れる

まずおでんを冷凍する前に粗熱を取り、冷ましたところで具材と汁を分けます。分けた具材は前述した通り、1人前ずつ小分けに冷凍しておくと便利です。

また具材は重ならないように並べて、冷凍用の保存袋やタッパーなど密閉できる容器に入れて中の空気を抜いてから冷凍します。空気に触れることで酸化して味や食感が落ちてしまうため、空気が入らない環境を作ることが大切です。

2:汁はこしてから冷凍保存する

具材と分けられた汁も1人前ずつ小分けにすると便利ですが、ここでポイントとなるのが汁はこしてから冷凍保存するという点です。汁をこすことで見えない沈殿物などをろ過できるため、酸化予防の効果があると考えられます。

こした汁は冷凍用の保存袋やタッパーなどの密閉できる容器に入れて、中の空気を抜いてから冷凍します。

おでんの解凍方法

おでん、フィッシュケーキ、野菜のシチュー
flyingv43/gettyimages

冷凍したおでんの解凍方法としては、冷蔵庫で自然解凍をするほかにも電子レンジを使った方法もあります。

冷蔵庫で自然解凍する場合は、前日から冷蔵庫に移すだけでおいしく解凍できます。時間がない場合は、電子レンジで先に汁の方を解凍し、その中に凍った具材を入れて再度温める方法がおすすめです。

冷凍おでんの保存期間は?

冷凍おでんの保存期間は、具材によって異なるものの、おおよそ1カ月程度とされています。煮汁の味が染み込んで時間が経過するとおいしくなるものの、保存している間に具材が傷んでしまう可能性もあるため注意が必要です。

そのため、おいしくおでんを食べるためには冷凍されていても早めに食べることがおすすめです。

【要注意】傷んだおでんの特徴

冷凍していても保存している間におでんが傷んでしまう可能性があるため、傷んでいるかどうかを見極めるためにも特徴を知っておくことが大切です。

傷んだおでんの特徴としては、主に「汁にとろみを感じる」、「匂いが酸っぱい」、「膜が張っている」、「気泡がある」などが挙げられています。このように味や見た目、匂いに明らかな変化がみられる場合は、傷んでいる状態である可能性が高いです。

傷んでいると判断できる場合は、食べるのを中止して廃棄するようにしましょう。

冷凍おでんをよりおいしくする一工夫

冷凍おでんは空気に触れないように保存することでおいしく食べることができますが、さらにおいしく食べるためには温め方の工夫をしてみることがおすすめです。

凍ったままの冷凍おでんは一気に強火で解凍するよりも、電子レンジで汁のみを解凍した後に冷凍されたままの具材と一緒に鍋に入れて弱火で煮込むと、汁が濃くならずにおいしく食べやすくなります。

また冷蔵庫で自然解凍した後、温めるのではなくヤングコーンやトマト、オクラを加えて冷やしおでんとして食べるという方法もおいしくなる一工夫としておすすめです。

冷凍保存に向くおでんの具材と向かない具材は?

おでん
kazoka30/gettyimages

冷凍おでんで注意しなければいけないのが、実は全てのおでんの具材が冷凍保存に向いているわけではないということです。

冷凍保存に向いている具材としては、牛すじやはんぺん・さつま揚げ・もち巾着などが挙げられています。これらは冷凍保存しても味や見た目に変化がないため、冷凍保存しやすい具材です。

それに対して卵やこんにゃくは冷凍保存できないわけではありませんが、冷凍することで食感や見た目が変化してしまいます。また大根も冷凍保存できるものの、でき立ての食感が失われがちです。

このような点から、食感や見た目が変化するものは冷凍保存には向いていないと言えます。

冷凍したおでんの活用レシピ

冷凍したおでんはそのまま楽しむことができるのはもちろん、アレンジすることで違う料理として楽しむことも可能です。また作り過ぎてしまったおでんの活用レシピとしても利用できるため、知っておくと便利な情報となっています。

ここからは具材だけではなく汁までおいしく食べられる、冷凍したおでんの活用レシピを3つほど紹介します。

おでんで作る炊き込みご飯

出典:E・レシピ

おでんの具材と汁をフル活用したアレンジレシピとしておすすめなのが、炊き込みご飯です。おでんの具材を小さく切って、おでんの汁とともに米と一緒に炊き込むだけでできる手軽さが魅力となっています。

汁まで余すことなく使えるのはもちろん、おでんの具材によってはかなりボリューム満点になるため、一品だけでも満足できるレシピです。

おでんの汁でカレーうどん

出典:E・レシピ

おでんの汁を使って作ったカレーうどんは、うどんダシを使うよりもまろやかで優しい味に仕上がるところが特徴です。

カレーは市販のものをそのまま使えばよく手軽で簡単に作れるのにボリュームもしっかりあるため、手抜きでおいしいご飯を食べたい時に便利なレシピとなっています。具材によっては、カレーうどんの中に入れるのもありです。

おでんの天ぷら

出典:E・レシピ

おでんの出汁をしっかり吸収したおいしい具材を使った天ぷらは、通常の天ぷらよりも味わい深くなっているところが特徴です。

串カツのように串に刺して揚げるため食べやすく、どのようなおでんの具材でも天ぷらにしやすくなっています。そのままでもおいしいですが、ユズをしぼることでさっぱりと食べる方法もおすすめです。

おでんの保存は冷凍を活用しよう

おでんは空気に触れないように冷凍保存することで、1カ月ほどおいしく保存することが可能です。とはいえ冷凍中でも傷んでしまう可能性があるため、できるだけ早めに食べることが推奨されています。

また冷凍したおでんは温め方や食べ方を工夫すればさらにおいしく食べることができ、アレンジレシピも豊富に紹介されているため、様々な楽しみ方が可能です。

今回紹介した内容を参考に、おでんの冷凍保存を活用してみてはいかがでしょうか。

参考にしたサイト

 
 

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